「ゴッホとムンク展」 ゴッホ美術館
現在、ゴッホ美術館で開催されている
「ゴッホとムンク展」を観てきました。
高校生の時。美術の教科書に載っていた
ゴッホ、ムンク、ベーコンの作品に興味
を持ち美術部に入り、そして美術大学に
進学したいと考えました。なので僕にとって
3人の画家は特別な存在でもあるのです。
予想はしていたのですが今年一番注目の
展示ということもあり、チケット売り場には
長い行列ができていました。新設された美術館
入口から入り、企画展の「ゴッホとムンク展」
を観て、常設展示されているゴッホ作品も
観ると相当ボリュームのある展示内容に
なっているように思えます。
ここのところ毎晩、「ゴッホとムンク展」で
購入した画集をみています。何故に彼ら2人
の作品に惹かれるのか。
どこかゴッホとムンクには自然からの霊感
(インスピレーション)の受け取り方が似ている
ような気がします。2人とも強烈な個性を持って
いたと思うのですが、こうして2人の作品を実際
に目の前にするとやはり近いものを感じます。
それにしても改めてムンクの絵画の技術(構成、
まとめ方といっていいのだろうか)に驚きます。
さらっと描けているようで、このように描くこと
はムンクにしかできません。
2人の作品を初期のころから観ていくとある時点
でアカデミズムな画風から、ふっきれたように
ゴッホはゴッホの絵になり、ムンクはムンクの絵
になっている。絵画を勉強していると基礎の技術
からそれぞれの個性を見つけ出すまでに相当の
時間と忍耐が必要だと実感しています。
昔、ある人が個性とは描き続けているうちに
画面からにじみ出てくるものだと言っていました。
「ゴッホとムンク展」からはそんな描くこと、
描き続けることの大切さを改めて学んだように
思います。会期が長いので、再び時間をとって
ゆっくりと鑑賞したいと思います。
「ゴッホとムンク展」 ゴッホ美術館
会期 2016年1月17日まで
オランダ総合情報マガジン オレンジ・ライフにて
記事を書きました。よかったら読んでみてくださいね。