曼荼羅画 | 美術作家 肥沼義幸の制作日記

曼荼羅画







1年半前に本屋で見つけた曼荼羅の画集は61x42cmと

いう大きさで中を見て、細部の描き込みと極彩色な色彩、

そしてユニークな表現に驚きました。数人の僧侶で1点

を何ヶ月もかけて仕上げていったそうです。


自分にはこのように細部を描くことやたくさんの時間を

かけて1作品を描くエネルギーはないと思ったのですが、

気になった面白い表現や笑ってしまうパートだけを

ピックアップして自分の作品の中に取り入れていく事は

可能だという事に気がつきました。

「Reincarnation Series」を制作し始めてからというもの

『曼荼羅画』に興味を持つようになりました。


ところで、ロッテルダムにはWereld Museumという美術館

があるのですが、常設展でアジア美術のコレクションを

みることができます。


その展示の中でチベットのシークレット・テンプルを再現した

インスタレーションには衝撃を受けました。

秘密寺院というタイトルだけに妖しいオーラ全開で地獄絵図

何でもあり、カオス的なんですが、どこかあっけらかんとして

いて現代美術のインスタレーションとしても見せれるのでは

と個人的に思っています。ロッテルダム、最高(最凶?)の

インスタレーション。また時間をみつけて訪れようと思って

います。








※ 画像 " HEMELSE GALERIJ " by Romio Shrestha より

写真上から 作品細部、表紙、ページ画像、ページ画像