八大人覚 | 美術作家 肥沼義幸の制作日記

八大人覚


美術作家 肥沼義幸の制作日記



10月前半に風邪をひいてしまい体調不良でなかなか

スタジオに行けずにいたのですが、今週からようやく新しい

作品に取り組んでいます。今月は来年のビザの準備を

したり、制作以外で本当に忙しい日が続いていたように

思う。


久しぶりにジョギングをする。明日は筋肉痛だと思うが

時間を作ってなるべく体を動かすようにしたい。体の中の

気を動かすことで、また絵に変化が起こるかもしれない。


風邪をひいている間、たくさんの本を読んだが

道元禅師の「八大人覚」について考え、自己に強く

禅師の最後の教えを意識したいと思った。


特に第1項の「少欲」と第2項の「知足」は大切である。

「人間の欲」というのは、僕の制作のテーマの1つでも

あるが、この欲というのが時に自己を苦しめ、製作時

の意識を鈍らせてしまう事をここ2、3年強く感じていた

からである。


心の安定は製作時、最も必要な要素となっている。