制作日記13年1月26日( Garage Rotterdam ) | 美術作家 肥沼義幸の制作日記

制作日記13年1月26日( Garage Rotterdam )

1月26日(土)



美術作家 肥沼義幸の制作日記


昨夜から2泊ほど家に泊まる予定のお友達と画集を見な

がら色々と話す。2人とも美術を専攻しているので画家の

話などで盛り上がる。


フランシスコ・デ・ゴヤとマックス・エルンストの作品が好き

という共通点があった。それにしてもゴヤの創造性、画家

としての才能は他の作家を圧倒している。尊敬の念という

より畏怖の念が大きい。偉大すぎる画家である。


午後からスタジオへ。3時間程、中サイズの作品2点の

仕上げ作業。グリッターを塗っていく。残すは写真撮影と

エポキシのコーティング作業のみ。


その後、昨日オープニングだったGarage Rotterdamの

展示「 Transformation 」を見に行く。毎回Garageの展示

は面白く見させてもらっているが、今回の展示は特に

現代社会における人間、動物、植物のフューチャービジョン

や問題提起を示す作品での展示構成。観念的な

アプローチの作品もあるが、比較的わかりやすい作品

をキュレーターは選んできたように思える。


一度家に戻り、夜はイタリア人の友達ダニエラの家に

伺う。少し疲れあり、お酒はあまり飲めなかった。


今日は「心遣い」という言葉を考えるための機会が

あった。人から親切にしてもらいたければ、まず自分が

相手のために何ができるのかを考え実行しなければ

ならない。それは異国でも同じである。大切なことは

すぐに忘れてしまうので心しておこうと思った。