KAUSでの5ヶ月間 | 美術作家 肥沼義幸の制作日記

KAUSでの5ヶ月間


美術作家 肥沼義幸の制作日記


さて、先週末に行われていたスタジオ・プレゼンテーション

が無事に終わり、今月の終わりには5ヶ月間滞在していた

KAUS Australisのレジデンスを去らなければなりません。


思え返せば、この5ヶ月間大変だったことも、面白かった事

たくさんあって、貴重な経験をさせてもらいました。


1月と2月は本当にスタジオが寒くて、手が動かない。

こりゃ~まいったと何度も弱音をはきそうになりましたが、

過去の巨匠達はもっと厳しい環境で制作していたのだと

自分に言い聞かせモチベーションを高めました。


3月は首の後ろに腫れものが出来てしまい、病院に行ったり

して、2週間ほど痛みのために絵を描くことができませんで

した。また3月は日本に一次帰国している間に地震があり

した。


ようやく4月、5月になり制作に集中する事が出来ました。

KAUSでのレジデンスが始まる前から既にやりたい事が

決まっていたので、1作品ごと変化をつけながら比較的

コンスタント作品が仕上がっていきました。


プレゼンでは現時点で出せるベストで展示ができたと安心

しました。プレゼンの時に作った太巻きを皆が美味しく食べ

てくれたのも嬉しかった。またKAUSでレジデンスに滞在し

ている作家達と制作後に飲めたのも、いい思い出になっ

たと思う。


走り続ける事。

それが今の僕には大切な事である。