守りの姿勢 | 美術作家 肥沼義幸の制作日記

守りの姿勢


美術作家 肥沼義幸の制作日記



1月からアーティスト・イン・レジデンスKAUSでの滞在が

始まり、最初の2週間はとても順調に制作が進んでいたの

に1月半ば頃から、急に手が動かなくなってしまった。


いったいどうしたものかと。


ふと、半年前に描いた絵が気になり、スタジオの壁に

8作品を掛けてみた。2週間程時間が経ち、昨夜

その内の3点は確実に未完成だと思った。


エポキシで画面をコーティングして、これで完成だと

思ってしまったようだ。絵が「守りの姿勢」に入っている

のだ。絵は壊しながら、描いていかなければならない

のに、失敗を恐れている気配が画面から匂っている


ここ2週間は、友人がロッテルダムに来てくれたりして

本当にいい気分転換ができた。


早速、今夜からこの3点を描き直そう。