Rijksakademie 2年間の滞在を振り返って①
ここ2年間の滞在中、数人の日本人作家さんやアート関係
者の方が、このブログと僕のHPを通じてコンタクトをとって
くれ、実際にライクスで会いして、お話をさせて頂きました。
もしかしたら、今、ライクスへのレジデンスを考えている
方もいるかもしれません。なのでここで1度、自分なりに
ライクスでの2年の滞在はどんなものだったのかを振り返
ってみようと思う。
まず、約50人滞在しているアーティストの半数25名は世界
中からアプライしてきたアーティストである。
僕にとってはオランダ人のアーティストと触れ合う事も楽し
かったが、それ以上に様々な国から来ているアーティストと
ふれ合い、彼らの作品を観る事が楽しかった。
中には既に世界で評価されている作家もいる。
僕のような無名作家にとっては、彼らがどのように制作し、
数か月ごとにある展示のために、作品を上手くまわして
いくか、それはとても勉強になったと思う。
そして、他の国からアプライしてくる作家の意識というの
はかなり強い(もちろん、オランダ人作家の中にも意識
が強い人もいます)。
制作に対する態度というのは、クオリティ同様に僕は
重要だと思っている。そんなアーティストに、ここで出会う
事ができ、毎回刺激を与えてもらった。
そのようなアーティストはヨーロッパとのアートコネクション
を作りたいという意識を持ち、精力的に活動している。
それは、僕にとっても今後の目標の1つでもある。
また、ライクス・アカデミーがオランダ人アーティスト
と他の国から来たアーティストの僕らを平等に扱ってくれ
た事に今、とても感謝している。なかなかできる事では
ないと思う。
ライクスの目的の1つとして、世界で活躍できるオランダ
人アーティストを育てるという理念があると思うが、
その目標のために資金を調達し、分け隔てなくケアを
してくれるアーティスト・イン・レジデンスだと思う。