Tate Modern (ロンドン旅行②) | 美術作家 肥沼義幸の制作日記

Tate Modern (ロンドン旅行②)

美術作家 肥沼義幸の制作日記


テート・モダン

時間の関係上、企画展示のアーシール・ゴーキーの展示

は観れなかったのですが、常設展示だけでも十分に楽しめ

した。


火力発電所であった建物を利用しているだけあって、

非常に大きい美術館です。ロンドンは、主要な美術館の

常設展示は無料で観る事ができるので、旅行者にとっては

ありがたい限りです。


常設展示では、サイ・トンブリーの「暴力」をテーマに描かれ

た重なり合う赤い円の抽象画が一番印象に残りました。


もちろん、常設展示も楽しかったのですが、僕が気になった

のは、2階と3階フロアの壁に書かれた1900年~現在

までの美術史に名を残すであろう芸術家、画家のサインが

それぞれの美術運動などのカテゴリーと共にデザインされ

いる壁面でした。


そこに数人の日本人作家の名前を見つけました。

藤田嗣治、草間彌生、村上隆氏。

見えない磁力に引き寄せられたかのように

その時、その場にいて、そこで何かを作る。

芸術家の人生は不思議なものだなぁと思いました。


日本人の作家さんの名前を見つけ、嬉しい気持ちで美術館

を後にしました。