妙に明るい事実 | 美術作家 肥沼義幸の制作日記

妙に明るい事実

美術作家 肥沼義幸の制作日記



深夜12時~朝8時までは自分にとって特別な時間である。

それは日本で制作をしていた時から変わらない

何かが生まれるかもしれないスペシャルタイムなのだ。


暗闇の中、一人スタジオで絵を描く時

まだ見ぬ星空の下でまったく見知らぬ誰かが新しい音や絵

生み出しているかもしれないと思うとドキドキする。


コーヒーを飲みつつ、真っ白いキャンバスを眺める時

何を描くべきか?を考えると同時に、四角い枠という限定

された平面にどう描くかを考える。

その方法論は無限に存在するという妙に明るい事実に

直面し、一瞬手が止まる。



オリジナリティって何だ・・・



そんな時、いつも背中を押してくれるのは闇だ。

闇から目の前にある明るいキャンバスに向かう時、自分の

で何かが溶け合っていくのを感じる。