ザンビアからのアーティスト
お久しぶりです。あっという間に9月になってしまい
ました。6月~8月の半ばにかけて、ライクスに
ゲストレジデンスの制度で3カ月間滞在していた
Kalinosi Mutale(カリノセ)のプロジェクトを
手伝っていました。
カリノセはカーリー・ディクショナリーという独自に
考えだしたシンボルマークとその国の言語を組み合わ
せて作品を作り、様々な方法で展示を続けてきました。
今までに500以上のシンボルを考えてきたそうです。
ちなみに彼は2003~04年にライクスに滞在していた
ので、先輩アーティストさんです。
今回はシルクスクリーンを使ってシンボルデザイン
をTシャツへ刷っていきました。
↑僕が考えたデザイン案
最初は紙に刷ってみたり、カリノセの
デザインに僕のプリントを重ねてみたり
と試行錯誤が続きました。
ここ3ヶ月間カリノセとたくさん話をしました。
ザンビアの社会状況、アフリカのアートの状況
などなど・・・非常に大変な部分もある、しかし
カリノセはそれを嘆くのではなく、なんとかアートを
通じて新しいコミュニケーションの方法を探って
いたように思います。
彼は滞在期間の3カ月の間にポーランドと
ノルウェーで2つの個展をこなし、100枚以上
をプリントしました。この作業はいっけん楽に見える
のですが、例えば黒のTシャツに薄い青をプリント
する場合、黒があまりに強いので先に白をプリント
してから乾かし、その上に薄い青をのせていきます。
時には失敗もあったりして、実際にやってみないと
解らない大変さがありました。
8月11日、ライクスのシップを使ってのカリノセ
のプレゼンの様子。Tシャツを実際に着てもらって
最後はみんなにプレゼント。なかなか好評でした。
このコラボレーションは大変貴重な経験となりました。
カリノセ、きっと何処かの展示で再び会えるのを
楽しみにしています。