致命「地震で崩壊する土地は地名でわかる!阪神大震災から20年データが語る地名と被害の相関【前半】
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「地震で崩壊する土地」は地名でわかる!! ~阪神大震災から20年、データが語る地名と被害の相関~
2015.01.16
題名:南京町、作者:神戸市(CCライセンス 表示2.1 日本)「阪神・淡路大震災『1・17の記録』」より
それに対して、三宮駅西側のチャイナタウンがある南京町に旧河道はなく、砂堆(さたい)という乾燥した地質となっており、古い民家も倒壊せずに残ったところが多かった。上がその南京町の写真だが、石像が倒れるなどしているものの、確かに建物の倒壊などは見られないようだ。
題名:深江本町阪神高速倒壊現場、作者:神戸市(CCライセンス 表示2.1 日本)「阪神・淡路大震災『1・17の記録』」より
これは、世界中に衝撃を与えた阪神高速道路の高架部分が倒壊した光景だ。前述の高橋学氏によれば、このように特に大きな被害を受けたのは、軟弱な地盤とそうでないところの境目だったという。そして写真の場所は、東灘区の深江本町。「江」という字が海辺を思わせる町名だが、その名の通り、阪神高速道路は海沿いを走っているのだ。
■要注意の地名とは!?
以上を踏まえた上で、ここから話の本題に移ろう。一般的に地名は、その土地の形状を表したり、歴史的事件を前提に名付けられたものが多い。地震・津波・洪水などの自然災害が起きたところでは、そのことを後世に伝えるべく警告として命名される例も少なくない。そのような過去の災害の履歴を表す地名を「崩壊地名」と呼ぶ。
たとえ今は海・川・沼などが近くになくても、“水”に関係した漢字が含まれる地名は、水辺に関連した地質であり、地盤が弱い危険性がある。具体的には、「川」「河」「江」「沢」「瀬」「浦」「池」「沼」「袋」「泉」「井」「汐」「潮」「浜」「洲」「須」「田」や、その他の“さんずい”が付く漢字などで、これらが地名に含まれる場合、かつて水場だった可能性を排除すべきではない。
■首都直下地震で危ない土地
さて、いつ首都直下地震が発生してもおかしくないとされる昨今、首都圏に住む人間にとっても、この“地名”と地盤の関連は決して他人事ではない。次に、東京都内で軟弱地盤と思われる地名の例をいくつか紹介したい。