ヒトラー/ナチス 今も語り継がれる世界史最大のナチス・ミステリー5選!【前半】
3.月面の鉤十字

画像は「MOON CONSPIRACY」から
2014年にカシオペア宇宙探査機により撮影されたある画像がインターネット上に出回り、大きな論争を巻き起こした。地球からは見ることができないとされている月の裏側を映したその写真に、なんと、ナチス・ドイツの国旗である鉤十字がハッキリと確認されたのである。敗戦後にナチス幹部たちが方々に逃亡したことは知られているが、その逃亡先に月も含まれているのではないかと言われてきた。というのも、ナチスは戦争中に宇宙研究にも時間を費やしていることから、その時点で既に月に到達しており、敗戦後には逃亡した幹部たちにより、月面でナチス国家が作られているのではないかというのである。この写真に関するNASAの公式発表では、代表のロスリン・ヴィラコータが、「探査機と受信機の間の気象観測気球の信号妨害による間違ったデータ」であるとしたが、南極にも進出し、鉤十字を残していたナチスである。陰謀説論者の中では月に建設されたナチス国家の証拠が出たということで結論づけられた。
4.運命の槍

画像は「LISTVERSE」から
イエス・キリストを刺した槍を手にするものは世界を制する。キリストが十字に掛けられる時に脇腹を刺した槍があり、それはいつしか“運命の槍”とされ、世界征服を目論む人間の間を行き来してきた。古くは紀元4世紀、初代ローマ皇帝のコンスタンティヌス1世が手にし、ローマ皇帝に受け継がれてきたとされている。そしてその槍を手にしたものは負け知らずとなるが、その槍を失うと死亡するという呪いも一緒についてきた。世界征服を目指し、オカルティズムに傾倒していたヒトラーがこれを見逃すわけがなかった。38年にナチスがオーストリアを併合した時にヒトラーはハプスブルグ家の財宝を奪い去ったとされているが、その中でも彼がこだわったのがこの“運命の槍”だった。ヒトラーはこれに強い愛着を示したが、連合軍がナチス・ドイツに乗り込んだ時、この“運命の槍”は連合軍に奪われた。そして偶然か呪いか、ヒトラーがこの槍を失ったとされる80時間後に彼は自らの命を絶ったのである。
5.ヒトラー

画像は「LISTVERSE」から
ヒトラーがなぜあそこまでの悪行を行うことができたのか、なぜそこまで人を動かすことができたのかを説明をする時に、色んな意味で“人のなせる業ではない”という結論に至り、ヒトラーの側近たちは彼のことをある種、人間を越えた存在とみていた部分もあったようだ。ヒトラーは大恐慌に悩むドイツ経済をあっという間に立て直し、巧みな話術と演説によって大衆の心を掴み、民族主義と反ユダヤ主義を盾にドイツ人たちを熱狂させ、操った。ヒトラーの側近たちは生きるも死ぬもヒトラーと共に、と考えるほど心酔していたという。ナチスの謎を語る時、その他の地球空洞説や、月面でのナチス国家創設など、印象深い話はあるが、どれよりも印象を残すのは、この全てがアドルフ・ヒトラーという1人の普通の青年を中心に起こったということかもしれない。
以上、ナチス・ドイツに関わる5つの謎を紹介した。今回発見されたアルゼンチンの隠れ家を分析することにより解かれる謎もあるかもしれないし、謎が深まる可能性もある。今回紹介した以外にも謎が多く語り継がれているナチス、そしてヒトラー。今後も謎が増えていく可能性はまだまだ高いようである。