【間接中継】
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確かに、映画ロックレイダーも、あの、元世界銀行の、カレン・ヒューデスが、ばらした、
コーンヘッドの、陰謀とか。
この、アトラクションも、3.33ヶ月以上前に、ネットチェック済みですが。
ストーリーも、クオリティ高いですね。
コブラ、コーリーの、悪玉宇宙人じゃない、グリア博士の、善玉宇宙人版ですが。
プレアデス人が、露シアに関与してると思しきモノがありますね。
ロシア軍全面協力の“宇宙人・UFO襲来”映画『アトラクション 制圧』の設定がリアル過ぎ!「もはや現実のロシア」露軍事ジャーナリスト小泉悠氏も唸る!(独占インタビュー)
http://tocana.jp/2017/08/post_14043.html
画像は、『アトラクション 制圧』公式サイトより
今年で4回目を迎える東京・新宿シネマカリテの映画祭「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2017」(7/15~8/18開催)のラインナップに選ばれ、『第9地区』『エリジウム』などに関わった世界屈指の制作会社、クリエーターがロシアに集結し誕生したロシアSF超大作『アトラクション 制圧』(配給:プレシディオ)が、今月新宿シネマカリテほか全国順次公開される。本作では、ロシア政府ならびにロシア軍が大きな存在感を放ち、ストーリー展開の原動力ともなっている。今回TOCANAでは、
ロシア軍事ジャーナリスト小泉悠氏を直撃し、プロの目から見た本作の「リアル」を聞いた。
©Art Pictures Studio
【あらすじ】
それは突如やってきた―ロシアの首都モスクワに巨大な宇宙母船が墜落。圧倒的な大きさでモスクワの街をなぎ倒し多くの死傷者を出しながら“それ”は着陸した。初めて遭遇する地球外生命体に戸惑う人々。ロシア政府は即座に戒厳令を敷き事態の鎮圧を図ろうとする。一方、軍の司令官の娘ユリアは、宇宙船とともにやってきた異星人の一人で、科学技術者であるヘイコンと知り合い仲を深める。異星人に対する排斥の機運が高まる中、ユリアはヘイコンが自身の惑星へと戻る為に必要なデバイスである“シルク”探しに協力する。混迷を極める状況の中で共に時間を過ごしていくうちに、ユリアはヘイコンへの愛に気づき、恋人のチョーマにそのことを告白してしまう。気が収まらないチョーマはヘイコンを、そして宇宙船を壊滅させるために武装蜂起。ユリアとヘイコンは銃弾に倒れてしまう。その傷を癒すために母船に運びこまれた二人。そこで初めてヘイコンの真のミッションが明らかになる!果たして人類の命運は!?
■現実の「ロシア」を描き切った作品。驚きの一言!
小泉悠氏
――ロシア軍事ジャーナリストの小泉さんからみた
『アトラクション 制圧』の感想を教えてください。
小泉 宇宙船墜落・宇宙人襲来というまさにSFの体裁でありながら、現実のロシアが非常によく描かれ、驚きの一言です。
本作で宇宙人として描かれているのは、ロシアが直面する「敵」のメタファーと考えてよいのではないでしょうか。主人公ユリアが、突如襲来した宇宙人と少しずつ心を通わせていくプロセスと、恋人・チョーマが次第に憎悪に駆られていくという姿、インテリの無力さなどは戦時下にあるロシア社会の「今」を切り取っていると思います。混沌を極めるラスト、ロシア政府が「愛国的な勝利」として国の混乱・暴動を処理せざるを得ないシーンは、不気味なまでのリアルさですね。作中に中央アジア系の青年が登場するのも、多民族国家であるロシアならでは。
■プロはこう観る!「軍」「政府」の描かれ方が秀逸!現在の「大国・ロシア」がそこに
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――ロシア社会のリアルはほかにも描かれていましたか?
小泉 特に驚いたのは、軍や政府機構の描かれ方です。もちろん映画的な誇張や省略はありますが、全体として非常にリアルにできています。最初に宇宙船が落下するシーンでは、「連邦軍」が迎撃にあたる一方で現地の復旧は「非常事態省」が担当し、現地の治安維持は治安部隊である「国家親衛軍」が担当するという様に、きちんと描き分けられています。軍高官が指令を出している国家国防指令センターも実際のセンター施設を使用しているようですし、装甲車が出撃していくシーンでは、同センターが置かれている国防省の第三庁舎が使われています。
もちろん、登場する兵器も、Ka-52攻撃ヘリコプター、ティーグル装甲機動車、タイフーン装甲兵員輸送車など、ロシア軍に配備が進む最新兵器が続々登場。まさに今だからこそ描
くことができる「リアル」です。
また、外国の助けを借りずに自力で事態を収束させようと戦う国のあり方も、大国としての復活に自信をつけた、まさに現在のロシアそのもの。軍の高官を父に持つユリアの家も映りますが、とてもいいアパートに住んでいます。これも軍の威信が回復され、軍人向け住宅がきちんと供給されるようになったからこその描写と言えます。この細やかな描き方には
脱帽です。
なぜここまでの「本物」を揃えることができたのか……その答えは、エンドロールにあります。エンドロールの協力者リストを見ると、ショイグ国防相やソビャーニン・モスクワ市長といったまさに国家的人物の名前が連なり、公的セクターの全面協力があったことがわかります。ここからも、本作がロシアSF超大作と言われることがわかりますね。
■もしも今、宇宙船が墜落したら……? 浮かび上がる「現実世界の危うさ」
©Art Pictures Studio
――もしも今、本当に宇宙船がロシアに墜落したらどうなるのでしょうか?
小泉 本来、地球外文明とその接触は全人類的な合意の上で行うべきですが、本作では突如襲来した宇宙人を勝手に撃墜し、ロシア政府は外国の介入を断固拒否しています。
仮に今、ロシアの街に宇宙船が墜落したとすると、米国との関係が悪化しているロシアが実際にこのような態度を取る可能性は考えられます。しかし、そこでファーストコンタクトに失敗すると……言わずもがな、全人類的な惨禍に発展しかねません。当然、その惨禍は日本にも及ぶでしょう。これを、「危機が発生した場合の危機管理コミュニケーション」と読み替えると、現在の世界の危うさを描いているとも言えるのではないでしょうか。
■「シン・ゴジラ」との比較で見える「日本人らしさ」「ロシア人らしさ」
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小泉 例えば「シン・ゴジラ」では、日本人はあくまでも「日本」という枠組みで危機に当たります。一方本作では、ロシア人はまず自分で何とかしてみようとし、個々の意思・決意の中で悲喜劇を生んでいます。こういった国民性の違いは、日本において「新鮮さ」として映り、本作の大きな魅力と言えると思います。
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一方で、謹厳実直だがそれゆえにうまく娘を愛せない父親と、それを憎む娘との葛藤といった、国を超えた人間の心の移り変わりも繊細に描かれ、心に迫るものがありました。この点では、「理解を超えた描写」と「深く理解できる描写」が入り混じり、日本人が観てこそ面白い作品かもしれません。
――ありがとうございました。
単なる「もしもの話」では収まらない程の「リアル」をもって描かれた本作。プロも唸り、そして「不気味」とさえ言わせたほどの世界観が、ついに今月、日本公開!お見逃し無く!
■露西亜軍事ジャーナリスト 小泉悠(こいずみゆう)
未来工学研究所特別員1982 年、千葉県生まれ。早稲田大学 大学院修士課程了後、民間企業勤務外省国際上統括官組織専門分析員ロシア科カデミー世界経済国際関係研究所客員などをて現職。専門はロシアの軍事・安全保障政策、宇宙危機管理など。主著に 『軍事大国ロシア』(作品社)及び 『プーチンの国家戦略』(東京堂出版)、鼎談をまとめた 『大国の暴走』(講談社)などがある。
『アトラクション制圧』(原題:Attraction)
監督:フョードル・ボンダルチューク(『スターリングラード』) 出演:イリーナ・ストラシェンバウム、アレクサンドル・ペトロフカラー/117分/シネマスコープ/ドルビーデジタル/2017年/ロシア原題:Притяжение©Art Pictures Studio 配給:プレシディオ宣伝:ウフル
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