サートゥルヌス

サートゥルヌス

ローマ神話
Bas relief from Arch of Marcus Aurelius showing sacrifice.jpg
主な原典
アエネーイス - 変身物語
ディー・コンセンテス
オリュンポス十二神相当)
ユーピテル - ユーノー
ミネルウァ - アポロー
ウェヌス - マールス
ディアーナ - ケレース
ウゥルカーヌス - メルクリウス
ネプトゥーヌス - ウェスタ
バックス
その他の神々
ユースティティア - クピードー
ウラヌス - サートゥルヌス
アウローラ - プルートー
ヤーヌス - フォルトゥーナ
主な神殿・史跡
パンテオン
ウェヌスとローマ神殿
ウェスタ神殿
サートゥルヌス神殿
メゾン・カレ

 

サートゥルヌスSāturnus)は、ローマ神話に登場する農耕神。英語ではサターンギリシア神話クロノスと同一視され、土星の守護神ともされる。妻はオプス、あるいはレアーとされる。

 

目次

 

概要

農耕が時を刈り取るという意味も持ち農耕神のクロノスが時の神として混同されて扱われる時があるようにサートゥルヌスにも同様の傾向が見られる。農耕神とも時の神とも、または農耕と時の両方を司ると扱われている時もあり文献によって扱いが異なっている。ただし古代から農耕の収穫などの周期は重要であり、農耕神は時を司る神として扱われていたという説もある。

彼を祀る神殿(サートゥルヌス神殿)は、ローマの七丘の一つカピトリヌスの丘のふもとのフォルム・ロマヌムの西端にあり、ここにはローマの国庫が置かれ、また法文や元老院決議が保管されるなど、政治的にもきわめて重要な神殿だった。

彼の祝祭はサートゥルナーリア(Sāturnālia)と呼ばれ、毎年12月17日から7日間執り行われた。 その間は、奴隷にも特別の自由が許され、楽しく陽気に祝われた。

後世への影響

サートゥルナーリアでは、人々はろうそくや小さな人形を贈物として交換した。 この風習は、のちにキリスト教におけるクリスマスに受け継がれたという。

ギリシャ神話との関係

クロノスと同一視された後の神話では、ユーピテルオリンポスを追放された彼は地上に降り立ち、カピトリヌスの丘に一市を建設してイタリアの王となった。

そして当時、未開の民だった人々に農業やブドウの木の剪定などを教え、法を発布して太古の黄金時代を築いたという(文化英雄)。

一説によると、彼をイタリアに迎えたのはヤーヌスだったという。

関連項目

ウィキメディア・コモンズには、サートゥルヌスに関連するカテゴリがあります。
 

 

ローマ神話
神々
オリュンポス十二神相当

ユーピテル - ユーノー - ミネルウァ - アポロー - マールス - ウェヌス - メルクリウス - ディアーナ - ネプトゥーヌス - ケレース - ウゥルカーヌス - ウェスタ

その他の神々

ユウェンタース - ユースティティア - ヤーヌス - ウラヌス - ウェルトゥムヌス - サートゥルヌス - サラーキア - ソール - クピードー - アブンダンティア - アウローラ - バックス - パークス - パルカ - ベローナ - プルートー - フォルトゥーナ - スアデラ - スムマーヌス - プロセルピナ - フローラ - テルミヌス - テルース - クゥイリーヌス - ボナ・デア - ポーモーナ - オプス - ファウヌス - フェーローニア - フェブルウス - モネータ - カメーネ - カンデリフェラ - コンコルディア - ラウェルナ - ラートーナ - リーベル - リーベラ - リビティーナ - リーベルタース - ルーナ - ルーキーナ - ルーミーナ - トリウィア

人物

アエネーアース - ロームルス - レムス - ディードー - レア・シルウィア - ヘルシリア - タルペーイア - ヌマ・ポンピリウス - エウアンドロス 

出来事

サビニの女たちの略奪

関連項目

ギリシア神話 - エトルリア神話 - ディー・コンセンテス - アルバ・ロンガ - 王政ローマ - ローマの七丘 - シビュラ - エトルリア - 印欧語族 - シンクレティズム - カピトリヌスの三神

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