超心理学
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本記事では超心理学(ちょうしんりがく、parapsychology)について解説する。
目次
- 1概要
- 2歴史
- 3研究室や学部の設置状況 等
- 4研究者の態度のマッピング
- 5研究・実験の例
- 6実験結果に関わる要因
- 7仮説群
- 8懐疑的な見解と活動
- 9研究者となっている人物、および進路としての超心理学
- 10参考文献
- 11脚注
- 12関連項目
- 13関連文献
- 14外部リンク
概要
日本超心理学会によれば、超心理学は、心と物あるいは心同士の相互作用を科学的な方法で研究する学問だとされる[1][注 1]。リン・ピクネットの書籍では、既知の自然の法則では説明できない現象を研究する学問、としている[2]。 羽仁礼は、超心理学とは、いわゆる超能力を研究対象とするものだと説明した[3]。具体的な研究対象は、基本的にはESP (extra-sensory perception) とサイコキネシス(念力)だとされる[4]。前者には、テレパシー、予知、透視などが含まれる。ただし実際には、超心理学は臨死体験や体外離脱、前世記憶、心霊現象をも研究対象に含む場合もある[4]。
研究対象は超自然的なものであるが、(各国の)超心理学会などでは「方法論は実験心理学の規範に準拠する」としている。被験者の割付けやデータの統計学的検定といった研究計画については通常の実験心理学よりもかなり厳密に行われており、追試が可能な形で行うことを目指す、あるいは実際に行うというものである。日本超心理学会は、その存在の有無や仕組みを、科学的手法に基づき、特に行動科学の手法を用いて明らかにしようとしている、としている。
ただし、この学問に対する評価には幅があり、「科学と認められる」とする者、「科学的なものとしては認めるが心理学ではない」とする者、「研究対象となるべき現象(超感覚的知覚能力など)がそもそも存在しない」とする者、「疑似科学の範疇」とする者など、様々である。だが、欧米の有名大学において博士号を授与されてきたという点で、超心理学というのは、超常現象・心霊現象に関する研究の中では最も科学的でアカデミックな色彩が強い分野である、と羽仁礼は解説した[5]。
J・B・ラインとその弟子たちら、超心理学の創成期の人々が残した華々しい研究成果は、その後に実験条件を厳しくされたことによって、次々と否定されるに至った[4]、ともされ、また、その後新しい手法が開発されると、偶然の期待値を上回る好結果が発表されるが、それがやがて否定される、ということが繰り返されており、超心理学者らは現在でも研究の対象がそもそも実在することを証明することにかなりの労力を費やしている、と羽仁礼は指摘した[4]。
日本では、広義の超心理学が「サイ科学」と呼ばれることがあるが、サイ科学はオカルト的な要素も含むため、超心理学とは分けて考えるべきだとする見解もある。