【大地震】10~15年以内に100m級の津波で東京・東北地…

 
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■人類が生き残るために必要なこと

――津波だけのことを考えていてもダメなんですね

飯沼「そうです。『いかにして、人間は長生きすることができるか?』ということについて取り組まなければならない。総合的に考えないと、津波を予言することなどできませんから。私は、子供の頃から大人たちに対して反抗していました。何で反抗したかと言えば、やっていることがおかしいから。日本の民主主義は、『和』なんですよ。みんなで協力して話し合いをして決めましょうというのが『和』なんです。政治も産業界も学校も組織は、みんなそうです。だけど、皆で決めたことが本当に正しいのか? 私は皆が常識化していることに対して異論を唱えた。たとえば、歴史についてもよく調べてみると嘘であることも多い。だから、私は異論を唱えたのです。けれど異論は通用しない社会ですからね。異論の中には真実もあるのだけれど、『和を持って尊し』として、誰も疑問を持たない

 今の政治だってそうでしょう? 選挙で選んだ人が正しいかと言えば、時間が経てばメッキが剥がれてきますよね。必ずしも多数決の意見が正しいわけではないんです」


――1人ひとりが周りに合わせるというよりも、自分の考えをもっと信じることが大事なんですね?

飯沼「そうです。私は現在87歳ですが、会社の経営もして、現役で頑張っています。これは、私のことを生かしてくれた神様がいるんだなと感じています。神様というのは、宗教ではなくて、誰にでも宿っています。神というのは自分でも分からないことを教えてもらえる存在なのです。これから、まだまだやりたいことはたくさんあります。私は今、化学肥料ではなく、有機液体肥料を開発しています。大手企業も私の研究に注目しています。そして、仙台市の真ん中に津波から避難できる70階建てのビルを建てたいとも考えています。私は、人間がこの先、何年まで生きることができるのかという課題にも取り組んでいるんです。そうやって総合的に研究することで、人類を生き延びさせると思っています」

 飯沼氏は、津波のことだけでなく、人類がどうやったら生き延びられるかということを総合的に考えて精力的に研究を重ねている。また、危機が訪れることを予言するだけでなく、どうやったら避けられるのかということまで具体的に考えているのだ。3.11東日本大震災の大津波を予言的中させた飯沼氏は、近い将来、巨大災害が来ることを予言している。我々はその予言を肝に銘じて、来るべき日に備えて準備しておく必要があるだろう。
人類が生き延びるためにも、今後も飯沼氏の研究に注目していきたい。
(取材・文=白神じゅりこ)

 

★プロフィール:飯沼勇儀(いいぬま ゆうぎ)
1930(昭和5)年11月、仙台市生まれ。昭和26年3月東北大学宮城師範学校卒。仙台市内の公立学校の教員を14年間勤めた後、東北大学教育学部の研究生、民間企業勤務、幼稚園長などを経て独立した研究生活に入る。教員時代から歴史の研究を続け、津波以外にも古代東北での製鉄、牡蛎殻を使った肥料の開発(特許第4105184号フルボ酸鉄を含む)など、その研究範囲は多岐にわたる。

 

★白神じゅりこ
新感覚オカルト作家・コラムニスト・ライター。ジャンルを問わず幅広く執筆。世の中の不思議を独自の視点で探求し続けている。ダイアプレスより『2016予言 驚異のシナリオ』、『恐怖の洗脳ファイル』、『UMA未確認生物の真実』も発売中!
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