2017年04月14日18:28
アメリカ「北の核実験と同時に先制攻撃。巡航ミサイルと爆撃機、それに地上での『特殊作戦』も予定している」
複数の政府情報筋がNBCニュースに語ったところによると、アメリカは北朝鮮が核実験を行った場合に、通常兵器による先制攻撃を準備していることが分かった。
北朝鮮は「大きなイベント」が控えていることを警告しており、アメリカ政府関係者はこの週末にも核実験が行われる兆候があるとも述べている。
情報当局者によるとアメリカはすでに巡航ミサイル・トマホークを搭載した2隻の駆逐艦を停泊させており、1隻は核実験施設から300マイル離れた海上にいるという。
アメリカの重爆撃機もグアムに用意されており、必要があればいつでも飛び立つ準備がある。さらに空母カール・ビンソン打撃群がオーストラリアに向かう予定を変更し、当該地域に向かったと国防総省はアナウンスしています。
アメリカ軍による攻撃はミサイル、爆撃、サイバー攻撃、そして地上における特殊作戦が含まれているとのことです。
(引用ここまで・翻訳、太字引用者)
NBCニュースが日本時間の今朝に報じたニュースで、これを受けて報道各社がニュースにしていますね。
記事はこの数倍の量があるのですが、残りはほぼ既知のニュースなので割愛。
また、これを受けて国防総省の報道官は「司令官は常にさまざまなオプションを検討している」とコメントしています。まあ、平常営業。
北朝鮮の「大きなイベント」は故金正日の誕生日である15日行われるのではないかとされています。明日ですね。
寄港先を変更した空母カール・ビンソン(とその打撃群)の朝鮮半島への到着もこの週末ではないかとされていました。
ふむ。
ここに至ってアメリカがIS掃討のためにアフガニスタンでMOABを使用したとアナウンスしたのも、北朝鮮への圧力のひとつといえるのではないでしょうか。
「おまえらの都市平たくして塩まいてやるからな」って話ですね。
中国が圧力をかけるために石炭運搬船を引き換えさせたという報道もありますが、それでも止まらずに核実験をするかどうか。
4月2日(日本時間3日)にトランプは「中国が北朝鮮問題を解決しなければ、我々が単独でもやる」とフィナンシャルタイムズ紙に語りました。
そしてその日の午後に日本政府は駐韓大使を帰任させました。
この時点で楽韓Webでは「どうしてもこのタイミングで帰任させる必要があるのではないか」とエントリで書きました。
この「北朝鮮問題を解決」というのは大陸間弾道ミサイルと核問題がセットになっているはずです。
2日のインタビュー時点で(もしくは6日の米中首脳会談)、中国にボールは渡されていたとみるべきでしょう。
そして、圧力を加える一環としてシリアを爆撃し、ミサイルについてはいつでも迎撃の準備ができているというアナウンスをしている。
核実験をした時点で中国からアメリカにボールが渡り、トランプが「我々が単独でも行う」とした行動を実行に移すことになる、ということになるわけですね。
アメリカ大統領のセリフは軽くないのですよ。
そして、その行動に「地上での特殊作戦」が含まれていることにちょっと注目ですね。
個人的な見解としてはまだ準備が整ってないように思います。
アメリカとしても韓国への反撃は最小限にしたいでしょうから、小出しの攻撃はしないと思うのですけどね。
まあ、それが「やらない理由」にはならないことも分かってはいますが。

坂本 明
学研プラス