ゲーマーの優れた視覚能力に関して、DARPA(米国防高等研究計画局)がアップをはじめました

2013年06月23日 ι コメント(26) ι 知る ι 料理・健康・暮らし ι #

 

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 ゲーマーは視覚情報を速く感知できる、あるいは利用できるわずかな視覚情報から的確に推測が行えるという研究結果が発表された。尚この研究は、国土安全保障省と米陸軍研究事務所に加えて、米国防省の研究部門である国防高等研究計画局(DARPA)が資金を出している。

 どうやら米軍はゲーマーの視覚情報処理能力にすごく関心があるようだ。



 ノースカロライナ州、デューク大学医学部のグレッグ・アップルバウム助教授率いる研究チームは、熱心なゲーマー(ハードコアゲーマー)とゲームをしない人(ノンゲーマー)の計125人を対象に、点滅表示される文字をどれだけうまく認識できるかというテストを行った。

 まず円形に並んだ文字が0.1秒間表示され、続いて文字のひとつがあった場所を指す矢印が円の真ん中に1本表示された。その後、被験者は矢印が指した位置にあった文字を質問された。矢印の表示は文字の点滅表示後、13ミリ秒~2.5秒間で行われた。そしてすべての時間間隔において、ゲーマーがノンゲーマーよりも優れていた。

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 人間の脳は視覚情報のかなりの部分を捨てる。たとえば人間の視界には自分の鼻が入るが、脳がこの情報を無視することを選ぶ。これにより、われわれの視界はクリアに保たれている。

 今回の研究により、視覚記憶保持の面ではゲーマーとノンゲーマーの能力に差異はみられないものの、ゲーマーのほうが視覚情報を速く感知できる、あるいは利用できるわずかな視覚情報からうまく推測が行えるという可能性が示唆された。

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  これまでの研究でも、ゲーマーは視覚能力が強化されていることがわかっている。ニューヨーク州にあるロチェスター大学の研究者らは2003年、シューティングゲームや、格闘ゲームなどのアクションゲームをプレイする人はプレイしない人と比べて、追跡できる対象が30%多いことを発見した。また、2012年に行われたロボット手術のシミュレーション実験では、若いゲーマーが訓練を受けた医師と同等のスコアを獲得したという事実もある。

via:sankei

 DARPAがこの研究に積極的に関わっているということは、兵士にアクションゲーム的要素を取り入れた訓練を行うことはもちろん、すでに視覚情報処理能力が開花しているゲーマーを積極的に採用?とかいう流れとかになるのかな?どうなのかな?

 てことでハードコアゲーマーなおともだちの場合には、DARPAの研究材料として米軍参加の道が開けたかもしれないね。