BLUE DRAGON (アニメ)

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BLUE DRAGON
ジャンル 冒険ファンタジー、バトルアクション
アニメ:BLUE DRAGON(第1期)
BLUE DRAGON 天界の七竜(第2期)

原作    坂口博信(原案)
監督    ユキヒロマツシタ
シリーズ構成    大和屋暁
キャラクターデザイン    鳥山明(原案)
二宮常雄
音楽    植松伸夫、大橋恵
アニメーション制作    ぴえろ
製作    テレビ東京、ぴえろ
放送局    テレビ東京系
海外:国外放送参照
放送期間    第1期:2007年4月7日 - 2008年3月29日
第2期:2008年4月5日 - 2009年3月28日
話数    全102話
(第1期・第2期共に全51話)
テンプレート - ノート
プロジェクト    アニメ
ポータル    アニメ
『BLUE DRAGON』(ブルードラゴン)は、ミストウォーカーのゲームソフト

『ブルードラゴン』を原作としたテレビアニメ作品。2007年4月から2009年3月までテレビ東京系各局他で放送されていた。

 

目次
1概要
2あらすじ
3登場人物
3.1主要人物
3.2グランキングダム
3.2.1独立遊撃部隊
3.3ローゼンクロイツ
3.4ジブラル王国
3.5天界
3.6白の旅団
3.7その他
4兵器
5国・組織・地名
6用語
7スタッフ
8主題歌
8.1第1期
8.2第2期
9各話リスト
10放送局
10.1国外放送
11〜空中都市の闘い〜空中都市の伝説
11.1あらすじ(漫画)
12脚注
13関連項目
14外部リンク

概要

主人公のシュウ達をはじめとする少年少女達が自らの「影」を操り、世界を破滅へと導こうとするネネとの戦いを描く冒険物語。Xbox 360で発売されたテレビゲーム版第1作と基本的設定を同じくするが、細部では主要キャラクターの性格や設定年齢、「影」の能力、オリジナルキャラクターの追加などの各種設定変更が行われている。ナレーションは高塚正也が担当。ゲームのBGMは作中で使われている。
2008年4月より新シリーズ『BLUE DRAGON 天界の七竜』(ブルードラゴン てんかいのしちりゅう)と改題。新シリーズは、地上波ではテレビ東京系列と山形テレビ、南海放送のみ放送となる。なお、第1期放送開始時でのテレビ雑誌の中で、鳥山明が「アニメに関わる最後の作品」と位置づけていたが、後に『ドラゴンボール改』が放送、鳥山自身は監修として参加している。


あらすじ

第1期
遥か昔、光と闇の戦いがあった。そしてその戦いは、七人の光の戦士と呼ばれた者達の力により闇が封印されたことで終わりを迎えた。その事実が神話となった後も、彼らの持っていた影の能力は秘かに受け継がれていた。
そして影の能力に目覚め、世界征服に乗り出し、殺戮と破壊を始めたグランキングダムの王、ネネ。同じく影の能力を持つゾラはその野望を阻止するため、七人の光の戦士の末裔のジーロと共に、残りの末裔を探していた。
タタの村で穏やかな日々を送っていた、ナイトマスターに憧れるシュウと、幼馴染のクルック。彼らの元にもグランキングダムが攻めてきた。戦いの最中、シュウの影、ブルードラゴンが遂に目覚める。
ネネを倒すため、そして悲しみを広げないため、シュウはゾラと共に旅に出ることを決意する。


第2期 天界の七竜
闇の封印から2年、世界滅亡の危機は免れたが、未だに戦火は止まず、世界を統治しようとするロギ率いるローゼンクロイツと、それに対抗するレジスタンスの争いが続いていた。
シュウはブーケやレゴラスと共にレジスタンスとして戦っていたが、ある日、影使いのことを知っている謎の少年ノイが現れ、彼を追ってレッドドラゴンが攻めてくる。ノイの力によってブルードラゴンが復活し、なんとか撃退する。
その後、シュウの元にミヒャエルがレッドドラゴンを影として操り、何かを試すかのように攻撃を仕掛けてくる。
同じ頃、ロギの元にもロッタレースと名乗る人物が現れ、オーディーンを復活させた直後、首都を壊滅させた。
自らを「上位生命体」と名乗る彼らによって、様々な事件が起こり始め、再び世界に異変が生じ始めたことを知ったシュウは、昔の仲間の元へ旅立つことを決意する。
登場人物

各キャラクターが使用する「影」もあわせて解説する。
主要人物

シュウ
声 - 根本圭子
本作の主人公で、七人の光の戦士の末裔の一人。10歳(二期では12歳)。服装は一期ではゲームと同じだが、二期では黄色のTシャツと茶色の半ズボンで、首に緑のバンダナを巻いている。「これ以上悲しみを広げないため」に世界を守ろうとするなどの感情に任せて物を言うため、冷静なジーロと良く衝突している。始めは影をまともに出すことすら出来なかったが、数々の戦いを経て徐々に力を付けていくようになる。その後、闇の封印を解いたゾラに対して仲間及び代表として止めることを決意し、またホメロンを殺したデルフィニウムに激しい敵愾心を抱きながらも最終決戦時に一応和解する。その後は仲間達と共に闇及びゾラとの決戦に挑んで勝利し、見事に闇を封印することに成功したものの、影を失ってしまう。闇との決戦から2年後はレジスタンスの一員としてローゼンクロイツと戦っていたが、新たな脅威である「上位生命体」達の課す試練に挑むこととなり、更にはノイの力によって消えたはずのブルードラゴンも復活し、上位生命体に対抗するために昔の仲間達の影を復活させるために旅に出る。その後、ゾラがいなくなったことにより実質的なメンバーの指揮を執ることが多くなって白の旅団の罠を見破ったりするなどの成長を窺えるシーンがあり、51話(最終回)ではゴールドドラゴンとの最終決戦に勝利し、その後はノイらと別れた後にプリムラから表彰を受ける。
ブルードラゴン
声 - 高塚正也
シュウの影。非常に好戦的で、プライドが高い。最初はシュウのことを信用しておらずにシュウの意思を無視して戦っていたが、徐々に信頼を寄せていくようになる。その後、タタの遺跡にてダークドラゴン(声 - 郷里大輔)を倒してパワーアップし、ヴァルキリーを打ち倒す程の力や闇との決戦の最中に更なる力を身に付けて闇そのものを倒す程となったが、最終的には闇の封印と同時に消滅する。その後は二期においてノイの力によって復活し、ブーケ&ヒポポタマスやブラックドラゴン(ノイ)との合体によって更なる力を得ることとなり、更にはノイの力でシュウと合体に成功して上位生命体であるファギーノとルドルフに勝利する。
クルック
声 - 葉月絵理乃
一期のメインヒロインで、シュウの幼馴染の少女であり、七人の光の戦士の末裔の一人でもある。10歳(二期では12歳)。機械に詳しく、メカの修理や操縦などができる。最初は影の能力はなく、ゾラと共に旅立つシュウに強引についてきたが、ネネとの対決で全滅しそうになった時に初めて影の能力が発動し、後にパワーアップによってプロテクトフェザーに反射能力がつくようになる。闇との決戦後はしばらくは病院で看護師として働き、その際に大怪我を負ったアンドロポフと再会し、以後は山小屋で彼の療養を手伝いながら村の子供達の面倒を見ていたが、後にシュウに協力を求められたことで再び闘う事を決意した。
フェニックス
声 - 坪井木の実
誰かを守ろうとするクルックの意志に答えて発動したクルックの影。常に穏やかな口調で、また防御力に最も優れているためにクルックだけでなく他者を守ることもできるが、シールドで誰かを守っている時は無防備状態となる。また、瞬間移動能力もあるが、使う度にクルックの体力を消耗するために使える回数には限度がある。闇の封印の際に消滅するが、後にノイの力によって密かに復活する。
ノイ
声 - 生天目仁美
謎の少年だが、正体は影の能力を復活させる力を持つ上位生命体の一人で、第2期におけるキーキャラクターである。なにかと尊大な物言いで、子ども扱いされることを極端に嫌っているが、一方では甘い物が大好物であるなどの子供っぽい一面もある。また、真の姿であるブラックドラゴンへと変身することができ、更にはブルードラゴンと合体することで上位生命体に対抗できる程の力を授けることができる。何らかの理由で他の上位生命体を裏切ってシュウ達に同行する。その後、ルドルフとの最終決戦で覚醒し、子竜の姿から成竜の姿になってパワーアップしたが、ルドルフとの決戦後の51話(最終回)後半では上位生命体の議長に選ばれてシュウ達の住む地上を後にした。
マルマロ
声 - 雨蘭咲木子
デビー族の少年で、七人の光の戦士の末裔の一人。年齢は不明で、語尾に「マロ」を付ける。また、かなりのスケベで、クルックやブーケへセクハラをして殴られるシーンが多く、ブーケの「お乳さま」やパンツに興味津々であるが、同じくパパ(声 - 龍田直樹)もスケベであるためにいつもママ(声 - 一城みゆ希)に怒られている。最初はシュウ達と対峙するが、後に仲間になって同行する。闇との決戦後は帰郷して村を守っていたが、再びシュウの旅に同行した。最終戦決着後はシュウやブーケと共に表彰を受ける。
サーベルタイガー
声 - 堀川仁
マルマロの影。マルマロとは対照的に礼儀正しく、一行の中で最も素早い。闇の封印の際に消滅するが、後にノイの力によって復活し、ヒポポタマスと合体することによって更にスピードがアップしてステルス能力を得る。
ジーロ
声 - 浪川大輔
ゾラと行動を共にしていた少年で、七人の光の戦士の末裔の一人。10代前半。冷静沈着な性格で、直情的なシュウと良く衝突している。また、グランキングダムの侵攻の際に両親と妹を亡くしており、グランキングダムに対して激しい恨みを持っている。今まで過去を引きずって生きてきたが、後に過去の思惑を吹っ切ることでパワーアップを果たし、闇との決戦後は旅に出る。その後、影を無くした自分が何をすべきなのかと自問し、影に頼らずに影に打ち勝つ力を身に着けるために2年間ひたすら修行を続けており、デルフィニウムを倒すことを目標として彼女の行方を追っていた結果として影を持つシュウと同等のそれ以上の力を付けるようになる。シュウとの再会後は影の復活を拒み、情報師のスィーと共に独自に行動を始めるが、後にヒルデガルド戦にて影の復活を果たす。
ミノタウロス
声 - 落合弘治
ジーロの影。ジーロとは対照的に軽い性格で、たびたび不満を言うものの、指示には従う。闇の封印の際に消滅したが、後にヒルデガルドにより強制的に復活した。
ブーケ
声 - 中島沙樹
シュウ達が助けたウェイトレスの少女で、七人の光の戦士の末裔の一人であり、二期でのメインヒロインでもある。10代前半。少し天然気味で、ドジっ子だが、チャームポイントは揺れる大きな「お乳さま」なためにマルマロからセクハラを受けながらもシュウ達の旅を助ける結果(ある話でグランキングダムの兵士をお色気で惑わす)にもなっている。また、透明人間に姿を変えられる特殊な能力を持つが、透明能力を使う際には全裸になる必要がある。二期ではシュウと共にレジスタンスに所属してシュウを支えるが、最終戦決着後はシュウやマルマロと共に表彰を受ける。
ヒポポタマス
声 - チョー
ブーケの影。ブーケに「ヒポちゃん」の愛称で呼ばれていて、ブーケを「姉御」と呼んでいるが、普段は臆病で、実戦では戦えない。また、抜群の変身能力を持っているために一度見た物であるならばそこに書かれた解読不能な文章まで精密に変身する事ができ、エクストラセブンに変身したこともあり、更にはパワーアップにより敵から受けた攻撃もコピー出来るようになったが、使ったのはネネの要塞に乗り込んでザボと対決した時だけであるためにそれ以降は使われることはなかった。闇の封印の際に消滅したが、後に二期でノイの力によって復活し、他の影と合体して更なる力を与える合体能力を得る(この能力のために二期では合体要員が出番の大半を占めていた)。
ゾラ
声 - 朴璐美(幼少のゾラは岩村琴美)
クールな女剣士。20代前半。幼少の頃に落盤により父を亡くした際に恐怖と絶望により闇に飲まれ、それ以後は闇の封印を解くために活動し、その過程で自分自身を光の戦士の末裔の一人だと偽って最初に出会ったジーロと共に各地の遺跡を巡り、伝説の戦士を探すようになる。その後は闇の封印を解くことに成功したが、後にシュウに敗れてしまい、最終的にはシュウ達によって再び闇が封印された際に微笑を湛えながらバンダナだけを残して消滅した。その後、二期の終盤でシュウの見た夢の中に登場し、上位生命体との戦いを最初から知っていたと告げた後はシュウに対して「おまえは力を得て何がしたい」と質問し、彼からの真剣な答えを聞き入れるとみんなと共に世界を守るようにシュウに諭して消える。
キラーバット
声 - 大塚芳忠
ゾラと同じく剣を使い、様々な状況に対応できるオールラウンドな影だが、正体は、ゾラの中に内包されていた闇そのものである。闇の封印が解かれた後は、正体を現して、最終決戦においてシュウ達を圧倒すると共に、初めて言葉を発し、更にはゾラを完全に取り込んで、悪魔のような姿に変貌するも、更なる力を得たブルードラゴンに敗れた。
ゼネラル・ロギ
声 - 伊藤健太郎
グランキングダムの将軍だが、実は七人の光の戦士の末裔の一人である。左目の切り傷は過去にゾラから受けた傷である。密かにエクストラセブンの研究を行いながらも「世界には秩序が必要」という理念からネネに従っていたが、後にネネを見限ってローゼンクロイツを発足させる。闇との決戦後は世界統治のために戦いを続けていたが、上位生命体のロッタレースに首都ごと吹き飛ばされる。しかし、マチルダの助けによって辛うじて生存し、その後は墜落したガレオンに身を潜伏させ、白の旅団のあぶり出しを計画し、戦争に備えて軍備を密かに拡大させる。
ヴァルキリー
声 - 木下紗華
ロギに忠実である人工的に作られた影。最初はシュウ達を圧倒する力を見せ付けたが、後にパワーアップしたブルードラゴンに敗れる。
オーディーン
声 - 伊藤健太郎
ヴァルキリーが敗れた後に姿を現したロギ本来の影。パワーアップしたブルードラゴンと互角の力を持っている。闇の封印の際に消滅するが、後に人間を試そうとしたロッタレースの力によって復活した。
デスロイ
声 - 白鳥哲
取りついている人の口調を良く真似るネネのペットだが、実は光の戦士の末裔の一人である。影の「キメラ」を操るが、自分自身では影が発動できない為に人の力を借りて影を発動させることができる。ネネが倒された後はデルフィニウムと行動を共にする。
キメラ
声 - 赤城進
非常に強力な影。額の装置によって自身の属性を変えることで様々な攻撃を無効化する。闇の封印の際に消滅するが、後にノイの力によって復活する。
デルフィニウム
声 - 木村亜希子
グランキングダムの影使いである諜報員。20代〜30代。触手を持った3つ首の黒い龍のような影を持ってネネの命令でロギに仕えていたが、後にネネを見限ったロギを裏切ると同時にデスロイによりキメラを発動することも出来るようになる。その後、闇の決戦ではシュウ達と共闘した。その後は二期でジーロの攻撃をかわしながら各地を転々としていたが、後にノイが影を復活させる力を持っていることを知ってブーケを人質にシュウを脅迫し、キメラを復活させる。その後、白の旅団に客人として迎えられるが、終盤ではジーロに一時休戦だと告げてシュウとゴールドドラゴンの戦いを見届ける。