これが地球?SF的異世界が展開されているトゥファ(炭酸塩堆積物)のある光景

2017年02月19日 ι コメント(24) ι 画像 ι 自然・廃墟・宇宙 ι #

 

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 石と砂のみの惑星で発達した謎文化を思わせる奇妙な形の物体。SF映画の舞台と言われたら鵜呑みにしてしまいそうな風景でもあるが、実はこれ、地球上で自然にできたものだという。

 この物体は石灰質の岩の一種で、多孔質で崩れやすい性質を持つ。この形は炭酸塩が豊富な湖水の中で作られるためで、形成には何世紀もかかるだけでなく水が引いて乾いたところでしか見られないという条件が伴う。

 というわけで、この異世界風な岩を被写体にした美しい画像を堪能してみようじゃないの。

 

炭酸カルシウムから成る堆積物

 たくさんの岩の層を積み重ねたようなこの物体は、トゥファまたはトファと呼ばれる炭酸カルシウムを主体とした堆積物で、炭酸塩堆積物もしくは単に石灰岩とも呼ばれる。

 トゥファは鍾乳洞の鍾乳石の仲間で、温泉の沈殿物から形成される石灰華の別称ともいわれるが、特にもろく多孔質で、黄色味ではなく白っぽい色をしているものを指す場合が多い。海外ではその崩れやすさから砂のトゥファとも呼ばれている。

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image credit:James Bau


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image credit:Willie Huang,Ted Gore


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image credit:Patrick Marson Ong


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image credit:Pacheco


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image credit:Dan Barr


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image credit:Brad Goldpaint


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image credit:Laurence


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image credit:Evan Olson


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image credit:krunk brain


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image credit:volkhard sturzbecher

 

湖中で生まれる砂の塔

 トゥファは炭酸カルシウムの特異な形成物といわれている。この搭のような形はカルシウムを含有する淡水の泉が、炭酸塩を豊富に含むアルカリの湖水を通じて湧き上がる際に作られるという。

 その成分は何世紀もかけて奇妙な塔や柱、カリフラワー状の塚型となり、9mほどの高さになる。さらに、これらの塔は湖水の中でしか形成しないため、排水後の湖や、長年かけて干上がった湖の跡地などでしか見られない。

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image credit:volkhard sturzbecher


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image credit:Dan Barr


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image credit:Bearbasin Photography


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image credit:Bearbasin Photography


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image credit:deepchi1


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image credit:Patrick Marson Ong


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image credit:Dan Barr


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image credit:LightHawkPhoto


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image credit:Bearbasin Photography


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image credit:Sandy Follett


 トゥファがみられる場所は世界各地にあるが、アメリカではモノ湖のトゥファがよく被写体になるようだ。

via:boredpanda・translated D/ edited by parumo