際限なく進み行く【毒洗脳】独占社会にしてやられないための最善策は何でしょうか。正義のマントをひるがえして颯爽と登場してくれるかもしれない最強者を待ちつづけることでしょうか。あるいは、どんどん惨めったらしくなってゆくおのれの立場を束の間取り繕ってくれるための空しい逃げ口上にしがみつくことでしょうか。あるいはまた、同じ境遇に置かれた者がひっそりと寄り集まってひとつの小さな山を成すことで見せ掛けの安堵に浸ることでしょうか。
そんなことは所詮誤魔化しにすぎません。個人の果たす役割をもっと明確に自覚することが肝心なのです。それも中途半端な自覚ではなく、眼前に繰り広げられている国家悪や社会悪のあれこれをひとつひとつ自分の目と耳で捉え直し、自分の頭を使ってとことん実態と本質に迫ることです。マスゴミなんぞが垂れ流す情報を鵜呑みにしたり、下心にあふれたコメンテーターが吐くきれいごとを妄信したリするのは甚だ危険です。
それが面倒だから飛び交っているさまざまな意見や見解に安易に手を出し、あたかもそれが自分の考えそのものであるかのごとき錯覚を抱いて自己満足してしまうのは、洗脳されたこととまったく変わりません。
つまり、お目付け役がどこかの誰かではなく、あなた自身であらねばならないことを強く認識する必要があるということなのです。それにはまず、あなた自身とあなたが帰属する国家に対する病的愛着を見直すことから始めなければなりません。さもなければ、この国がこうなってしまった罪はあなたこそが問われるべきであるという、甚だ残念なことになってしまうでしょう。