機種一覧

本節では、各作品に登場する機体をカテゴリーごとに分けて紹介する。各機種の詳細はリンクを参照。

反統合同盟軍

統合軍に反発しロシアを中心として2001年に組織された反統合同盟の機体。スホーイ設計局、イスラエル・エアクラフト・インダストリー、ドルニエなどが開発・製造に協力している。統合軍よりも先にVFの実用化に成功しているが、統合戦争に敗れ2008年12月には統合軍に編入された。その後、開発者は主にゼネラル・ギャラクシー社で開発を継続する。

SV-51
マクロス ゼロ』に登場。VF-0より先に実戦投入された史上初のVF。反応エンジンの開発が間に合わず、通常のジェットエンジンを搭載している。
(開発:スホーイ/イスラエル航空工廠/ドルニエ 生産:2008年-2030年代 型式:α、γ)
SV-52
SV-51の後継機で熱核タービンエンジンを搭載している機体。第一次星間大戦にて実戦投入されたが、ほとんどが失われたとされている。『マクロス・ザ・ライド』には2050年代の技術でレストアされた「SV-52γ オリョール」が登場する。
(開発:スホーイ/イスラエル航空工廠/ドルニエ)

地球統合軍・新統合軍

2001年に成立した地球統合軍および、それを再編した新統合軍の機体。統合軍の主力兵器であり、最も種類が多い。ストンウェル、ベルコム、新中州重工、新星インダストリー、ゼネラル・ギャラクシー、L.A.I、タチカホフなど多数の企業が開発に参加している。

試作可変戦闘機

可変戦闘機の試作機・実験機をここでは紹介する。中には試作のみに終わったもの、ペーパープランのみの機体もある。

VF-X1
超時空要塞マクロス』第33話に登場。F-14の流れを汲む可変後退翼が特徴の試作機。熱核タービンエンジンを搭載するが、変形はガウォーク形態までで腕部は付いていない。後にVF-1 バルキリーとして制式採用される。
海外版「ロボテック」のWildstorm社版コミックのオリジナルストーリーでは、非武装での飛行試験中に反統合軍機に遭遇し、接近した敵機の翼を腕で払って撃墜する。
(開発:ストンウェル/ベルコム/新中州重工/センチネル、試作開始:2006年)
VF-X-2
VF-1の対抗機種。OTMを意欲的に取り入れていたものの、そのため開発が遅れ、ボドル基幹艦隊の軌道爆撃によって地球が全滅したため開発は中止された。別の資料によるとVF-2とされており、2003年頃から開発が開始されたが、2008年頃には試作段階で開発は中止されている。
(開発:2003年 - 2008年)
VF-X-3 スター・クルセイダー (Star Crusader)
2005年頃からVF-4の競作機として開発が開始されたが、2010年のボドルザー艦隊の爆撃によって生産システムが壊滅した。別の資料ではVF-3とされている。『超時空要塞マクロス リメンバー・ミー』では統合軍の要請でマクロス艦内で試作された完全宇宙戦闘用要撃機。試作段階で開発は中断された。別名メデューサ
(開発:2003年 - 2010年)
VF-X-4
『超時空要塞マクロス』の最終話にて模型が登場。VF-1の次世代機としてVF-X-3と同時期に開発された三胴型の機体。のちに改良を加え「VF-4 ライトニングIII」として制式採用される。
VF-X-7 ゴーストバルキリー (Ghost Valkyrie)
無人機ゴーストをベースに設計された試作可変機。細長いボディを持つ。「アドバンスド・バルキリー」の機体。
VF-X-10
VF-9の原形になったと言われる前進翼の試作機。ファイター形態の画稿しか発表されていないため非可変の機体という説もある。「アドバンスド・バルキリー」の機体。
(開発:ストンウェル/ベルコム)
VF-X-11
ブレインデッドウィングアンドボディの試作機。「アドバンスド・バルキリー」の機体。のちにVFX-11へ発展し「VF-11 サンダーボルト」として制式採用される。
YF-14
非公式本の『VFマスターファイル VF-19エクスカリバー 聖剣の軌跡』に型番のみ登場する「VF-14 バンパイア」の試作型。
(開発:ゼネラル・ギャラクシー)
YF-19
マクロスプラス』に登場。新星インダストリーがスーパー・ノヴァ計画で開発した試作機。前進翼が特徴で高い機動性を持つが、操縦が難しいとされる。シャロン・アップル事件後も試作機が作られ、「VF-19 エクスカリバー」として制式化された。
(開発:新星インダストリー 開発開始:2034年)
YF-21 シュトゥルムフォーゲル (Sturmvögel)
『マクロスプラス』に登場。ゼネラル・ギャラクシー社がスーパー・ノヴァ計画で開発した試作機。ゼントラーディ系の技術を積極的に取り込み、BDI(頭脳直結インターフェース)操縦システムや可塑性マテリアルなどの画期的なシステムが盛り込まれている。のちに「VF-22 シュトゥルムフォーゲルII」として制式採用される。
(開発:ゼネラル・ギャラクシー 開発開始:2034年)
YF-24 エボリューション (Evolution)
『マクロスF』第15話で二面図のみ登場。新星インダストリーとゼネラル・ギャラクシーが共同開発した試作機。慣性蓄積コンバータ(ISC)を搭載し、より高い機動性を実現する。主翼は前縁にドッグトゥースを持ち、後縁はW状に屈曲したデルタ翼。移民船団はこの機体データを元にVF-25・VF-27・YF-29を開発する。
(開発:新星インダストリー/ゼネラル・ギャラクシー 開発計画開始:2040年)
YF-25 プロフェシー (Prophecy)
YF-24を元にマクロス・フロンティア船団で開発された試作機。EXギアと言う操縦システムを兼ねる耐Gスーツが特徴。コクピットは複座。頭部左側面に小口径レーザーガン、右側面に通信アンテナを装備し、カメラアイは複合センサーを大型のバイザーが覆う形になっている。後にVF-25 メサイアとして制式採用される。初出はプラモデル。
(開発:新星インダストリー/L.A.I)
YF-26
非公式設定本の『VFマスターファイル VF-25メサイア 新たなる救世主』の「VF-25 メサイア開発史」に型式番号のみ登場する。2053年に新統合政府から与えられたYF-24の技術情報を元にマクロス・オリンピア船団で開発が開始された。しかし、オリンピア船団はフロンティア船団とYF-25を共同開発することを発表し、開発は中止された。
YF-27 シャヘル (Shaher)
小説『マクロスF フロンティア・メモリーズ』『マクロス・ザ・ライド』に登場。YF-24を元にマクロス・ギャラクシー船団で開発された試作機。サイボーグ兵士と接続することで思考による直接操縦が可能。のちに「VF-27 ルシファー」として完成する。
(開発:マクロス・ギャラクシー可変戦闘機開発工廠「ガルド・ワークス」)
YF-29 デュランダル (Durandal)
『劇場版 マクロスF 恋離飛翼 〜サヨナラノツバサ〜』に登場。新星インダストリーとL.A.I社がフロンティア船団で開発した超可変戦闘機。前進翼で4発のエンジンを搭載する。機体の設計はYF-24の流れを汲み、VF-25とは姉妹機にあたるが、フォールド・ウェーブシステムを搭載し、より高性能となっている。
マクロス30 銀河を繋ぐ歌声』では地球本国生産仕様のYF-29B パーツィバルが登場。
(開発:新星インダストリー、L.A.I 完成:2059年)
YF-30 クロノス (Chronus)
マクロス30 銀河を繋ぐ歌声』に登場。S.M.S惑星ウロボロス支社が開発した最新鋭機。フォールド断層を突破できる能力を持ち、作戦によって換装可能なコンテナウェポンユニットを持つ。YF-29のフォールド・ウェーブシステムの発展型のフォールド・ディメンショナル・レゾナンスシステムを搭載する。
(開発:新星インダストリー、L.A.I、S.M.S惑星ウロボロス支社 完成:2060年)

可変戦闘機

可変戦闘機(Variable Fighter : VF)をここでは紹介する。試作機が統合軍の承認を受けるとVF-**の型番が与えられ制式採用される。

VF-0 フェニックス (Phoenix)
マクロス ゼロ』に登場。ターボファンジエットエンジンを搭載する、VF-1の試作型を実戦仕様とした先行量産型。一時は公式記録から消された幻の機体。
(開発:ノースロップ・グラマン/ストンウェル/新星 計画開始:2002年 1号機完成:2004年 型式:A、B、C、D、S)
VF-1 バルキリー (Valkyrie)
『超時空要塞マクロス』をはじめ、ほとんどのシリーズ作品に登場。初代主力機。優れた汎用機として、VFシリーズの代名詞的存在となる。宇宙空間では航続距離が短いためスーパーパックを装備する。
(開発:ストンウェル/ベルコム他 生産:2008 - 2015年 型式:A、B、D、J、S、X-plus)
VF-3000 クルセイダー (Crusader)
初出は「アドバンスド・バルキリー」で、ゲーム『マクロスM3』にも登場。VF-1をベースに、機体の大型化と変形機構の改良を試みた機種。通称「ストレッチバルキリー」。少数生産に止まったが、コンセプトはVF-5000に継承された。派生機として可変爆撃機タイプのVF-3000B(通称「ボンバーバルキリー」)も存在する。
(開発:ストンウェル・ベルコム/新中州 生産: - 型式: - )
VF-4 ライトニングIII (Lightning Three)
超時空要塞マクロス Flash Back 2012』に登場。VF-1の後継主力機。VF-1で不足していた宇宙戦能力を強化した機種。ただし、大気圏内性能では逆に劣っていたため、完全代替とまでは至らなかった。主に宇宙移民船団の護衛機として配備された。
(開発:ストンウェル・ベルコム 生産:2012 - 2022年 型式:A、B、C、D、S、SL、G)
VF-5
移民惑星で使用された低コスト宇宙機[8]。設定のみでデザインは存在しない。
(開発: - 生産:2015 - 2023年 型式: - )
VF-5000 スターミラージュ (Star Mirage)
大気圏内での空戦能力と、ステルス性向上を目的に開発された機種。生産および運用コストの低さから、VF-4に代わる主力機として配備された。OVAマクロス ダイナマイト7』に登場するG型、T-G型は、第一線を退き、辺境惑星の警備隊へ回された機体である。
(開発:新星インダストリー 生産:2020 - 2029年 型式:B、G、T-G)
VF-9 カットラス (Cutlass)
『マクロスM3』に登場。VF-X-10の流れを汲む移民惑星用の軽戦闘機。大気圏内での運動性に優れる前進翼は、のちのVF-19のコンセプトへと繋がる。
(開発:ゼネラル・ギャラクシー 生産:2023 - 2029年 型式: - )
VF-11 サンダーボルト (Thunderbolt)
『マクロスプラス』『マクロス7』などに登場。VF-1以来の汎用機。主力機として多数配備され、多くのバリエーションを生んだ。
(開発:新星インダストリー 生産:2030年 - 型式:A、B、C、D、D改、MAXL、MAXL改)
VF-14 バンパイア (Vampire)
『マクロスM3』に登場。VF-4の後継機で三胴型の機体。VF-11との主力機争いに敗れたが、機体強度の高さと長距離航宙能力から、宇宙移民船団や調査隊で使用された。
(開発:ゼネラル・ギャラクシー/メッシー 生産:2028年 - 型式: - )
VF-16
『マクロス7』ではVF-16の次世代型熱核バーストタービンエンジンがVF-11MAXL(MAXL改)に流用されたという記述でのみ登場。マクロスF公式同人誌『娘○秘(にゃんクレっと)File3』に収録されている小太刀右京の小説「ゴールデン・ハーベスト」には武井宏之によってデザインされたVF-16XL ファルシオンが登場する。これによると2030年台後半にマクロス・フロンティア船団のL.A.I社が開発したとされ、2059年のバジュラ本星決戦にも参加している。
(開発:L.A.I 生産:2030年代後半 型式: XL)
VF-17 ナイトメア (Nightmare)
『マクロス7』に登場。ゼネラル・ギャラクシー社が開発した特殊作戦機。通称「ステルスバルキリー」。パッシブステルス性、エンジン出力、装甲の厚さから来る耐久力、そして火力に優れている。航空力学的に難のある機体形状だが、主に大気圏外で運用されるために問題視されない。大気圏外では高い機動性を発揮する。
(開発:ゼネラル・ギャラクシー 生産:2037年 - 型式:A、C、D、S、T、T改)
VF-171 ナイトメアプラス (Nightmare Plus)
『マクロスF』『マクロスΔ』に登場。VF-17をベースに、コスト削減、操縦性・生産性・大気圏内運用能力の向上を実現した改良機。ゼネラル・ギャラクシーとしては初の統合軍主力機の座に就いた。
(開発:ゼネラルギャラクシー 生産:2046年 - 型式:一般機(型番不明)、スナイパー仕様(型番不明)、RVF、EX、RVF-171EX)
VF-19 エクスカリバー (Excalibur)
『マクロス7』などに登場。VF-11に次ぐ主力機として配備された機体。試作機YF-19は前進翼による高い運動性能が売りだったが、量産型では一般兵があつかえるよう機体が大幅に改修された。
(開発:新星インダストリー 生産:2041年 - 型式:A、C、改、E、EF、F、P、S)
VF-22 シュトゥルムフォーゲルII (Sturmvögel II)
『マクロス7』に登場。YF-21の正式採用型で、少数生産の特務機。ゼントラーディ(メルトランディ)の婦人用バトルスーツクァドランシリーズの流れを汲むバトロイド形態が特徴。
(開発:ゼネラル・ギャラクシー 生産:2042年 - 型式:S、HG)
VF-24 エボリューション (Evolution)
非公式本の『ヴァリアブルファイター・マスターファイル VF-25メサイア』ではYF-24の制式採用型を「VF-24 エボリューション」としている。文章の記述のみで画稿は無し。
VF-25 メサイア (Messiah)
『マクロスF』に登場。YF-24およびYF-25をベースに、マクロス・フロンティア船団で開発された機体。VFシリーズで初めて近接格闘用の手持ちナイフを装備し、アーマードパック装備状態での変形を可能とした。新統合軍内での正式な型式番号は、フロンティア船団開発であることを示す「VF-25/MF25」。
(開発:新星インダストリーマクロス・フロンティア工廠(LAI社支援) 生産:2057年 - 型式:A、F、G、R、S)
VF-27 ルシファー (Lucifer)
『マクロスF』に登場。YF-24をベースにマクロス・ギャラクシー船団で開発された機体。パイロットを身体を機械化したサイボーグ兵に限定することで、VF-25以上の高機動性を実現している。新統合軍はギャラクシー船団が技術情報の開示を行わないため、試作機ナンバーであるYF-27としてあつかっている。
(開発:マクロス・ギャラクシー可変戦闘機開発工廠「ガルド・ワークス」 生産:2057年 - 型式:β、γ)
VF-31 ジークフリード (Siegfried) / カイロス(Kairos)
『マクロスΔ』に登場。YF-30の制式採用型。ケイオス・ラグナ支部所属のΔ小隊が運用する「ジークフリード」と、それ以外の部隊が運用する「カイロス」の2仕様に大別される。ジークフリードは大気圏内運用を重視した前進翼を採用し、戦術音楽ユニット「ワルキューレ」のサポートに特化した装備を持つ。カイロスはYF-30に似たクリップドデルタ翼を採用し、より実戦的な装備が施されている。
(開発:スーリヤ・エアロスペース(基本設計)、ケイオス・ワルキューレ・ワークス(改装) 生産:2065年 型式:A、B、C、E、F、J、S)
VF-XX ゼントラーディアン・バルキリー (Zentradian Valkyrie)
マクロスII』に登場。ゼントラーディ系の技術を取り入れた機体。統合軍のゼントラーディ部隊によって運用される。
(生産:2060年代)
VF-2SS バルキリーII (Valkyrie II)
『マクロスII』に登場。2081年に制式採用されたVF-2の宇宙仕様。スクアイアーという遠隔操作型のレーザー砲台を使用する。スーパーアームドパックというオプションパックを使用可能。
(1号機ロールアウト:2072年)
VF-2JA イカロス (Icarus)
『マクロスII』に登場。VF-2の大気圏内仕様。地球の技術のみで完成されており、VF-2SSより一回り大きい。
(採用:2086年)

可変攻撃機

可変攻撃機(Variable Atacker : VA)をここでは紹介する。

VA-X-3
全翼可変攻撃機。「アドバンスド・バルキリー」の機体。
VA-3 インベーダー (Invader)
『マクロス ダイナマイト7』『マクロス VF-X2』に登場。爆弾搭載量を重視した全領域攻撃機。水中活動も可能で、バトロイド形態では半魚人のような特異なスタイルとなる。
(開発:ノースロム・グラマン 生産: - 型式:A、B、C、M)
VA-14 ハンター (Hunter)
ゼントラーディ兵士用にVF-14を改良し、機体の大型化と火力・装甲の強化が施されている。マクロス5艦隊の主力機と設定されている。
(開発:ゼネラル・ギャラクシー/ミコヤン 生産: - 型式: - )
VAB-2
熱核反応エンジン4基を搭載する大型可変攻撃爆撃機。FBz-99Gザウバーゲランの原型になったとされる機体。
(開発:ノースロム・グラマン/ミコヤン 生産: - 型式:D )
VA-1SS メタルサイレーン (Metal Siren)
『マクロスII』に登場。VF-2SSをベースに2091年に開発された最新鋭の機体。バトロイドからガンドロイドと呼ばれる純攻撃型の第4形態に変形できる。

可変爆撃機

可変爆撃機(Variable Bomber : VB)をここでは紹介する。

V-BR-2
「アドバンスド・バルキリー」計画の超音速偵察爆撃機。三胴型で機首に4枚のカナードがある。
VB-X-2 スピリット・オブ・ギャラクシー (Spirit of Galaxy)
アドバンスド・バルキリー開発計画の試作機。ゼントラーディが巨人のまま操縦できる翼長75mにも達する大型可変爆撃機。マクロスエースに連載された「非公式×機メカトロニクス」に登場。
(開発:ゼネラル・ギャラクシー)
VB-4
詳細不明。VF-17をやや上回る程度の武装だったとされている[12]
VB-5
詳細不明。VF-17をやや上回る程度の武装だったとされている[12]
VB-6 ケーニッヒモンスター (König Monster)
マクロス VF-X2』『マクロスF』に登場。デストロイド・モンスターをベースに、拠点攻略兵器として誕生した。飛行形態を[シャトル]、砲撃形態を[デストロイド]と呼ぶ。
(開発:新中州/ノースロム・グラマン 開発開始:2030年 生産: -)
VB-171
VF-171を爆撃機化した機体[12]。設定のみ。

可変練習機

可変練習機(Variable Trainer : VT)をここでは紹介する。

VT-1 オストリッチ (Ostrich)
『愛・おぼえていますか』『マクロス ダイナマイト7』に登場。VF-1の訓練用の機体。可変翼にセンサーが増設されている。非武装のスーパーパックを装備した状態はスーパーオストリッチと呼ばれる。
VT-11
マクロス・ザ・ライド』の主人公ハクナ・青葉が初めて乗ったと言う初等訓練用のVT。画稿等は発表されていない。
VT-171改
小説『マクロスF フロンティアメモリーズ』に登場。VF-171を改造したイベント用の機体。サウンドエナジーシステムを搭載している。

可変早期警戒機

可変早期警戒機(Variable Erint : VE)をここでは紹介する。専用機ではなく、VFの改修や専用のオプションパックを装備することで電子戦や偵察任務に対応している。

VE-1 エリントシーカー (Erint Seeker)
『愛・おぼえていますか』に登場。VF-1の早期警戒仕様。頭部がセンサーになっている。大型レドームのオプションパックを装備。
VE-11 サンダーシーカー (Thunder Seeker)
『マクロス7』に登場。VF-11の早期警戒型。大型レドームを装備している。
RVF-171
『マクロスF』に登場。VF-171にイージスパックを装備した機体。
RVF-19EF ウォーニング・カリバーン (Warning Caliburn)
マクロス・ザ・ライド』に登場。航空管制用のVF-19EF。
RVF-25
『マクロスF』に登場。VF-25にイージスパックを装備した機体。

可変飛行機

可変飛行機(Variable Craft : VC)をここでは紹介する。VFを元に開発されているが、非戦闘用のため主にクラフト形態で使用されバトロイド形態が存在しない。

VC-19V VIPカリバー (VIP-Calibur)
非公式設定本の『VFマスターファイル VF-19 エクスカリバー』に登場する要人護送用の機体。変形機構の殆どと固定武装を廃している。
VC-25V VIPメサイア (VIP-Messiah)
非公式設定本の『VFマスターファイル VF-25 メサイア』に登場する要人護送用の機体。変形機構が無く、防御機構を充実させている。
VC-051
救助・防災用の機体。『ビークラブ』79号に設定のみ記載がある。
VC-079 SNNバルキリー (SNN Valkyrie)
SNN社の報道用の複座型バルキリー。非武装でバトロイド形態はない。ブースターを装備することで大気圏脱出も可能。『マクロスII』に登場。

ゼントラーディ系

ゼントラーディ軍にはVFの概念はなかったが、第一次星間大戦後に地球に帰化したゼントラーディが地球製VFの技術を利用して独自の機体を開発している。中には統合軍に鹵獲され使用された機体もある。

バリアブル・グラージ (Variable Grarg)
ゼントラーディ軍のバトルポッド・グラージの発展型で三段変形可能な可変戦闘機。ゲーム『マクロスM3』で惑星クリストラニアの反統合軍反動勢力のモアラミア・ジフォンが搭乗していた。統合軍に鹵獲された後にマイクローン用の透過型コクピットに改造された。
VBP-1/VA-110 ネオ・グラージ (Neo Grarg)
ゲーム『マクロスプラス GAME EDITION』に登場。グラージをベースに開発された可変戦闘ポッド。バリアブル・グラージと異なり、バトロイド形態が存在しない。
マクロス・ザ・ライド』には改良型のネオ・グラージBisが登場し、ゼントラーディ用のVBP-1(Variable Battle Pod/可変戦闘ポッド)とマイクローン用のVA-110(可変攻撃機)がある。
フェイオス・バルキリー (Feious Valkyrie)
マクロス DIGITAL MISSION VF-X』『マクロス VF-X2』に登場。マクロスシティでの生活に順応できなかったゼントラーディが、当時の新鋭機VFX-11を奪い第63254109ゼントラーディ外宇宙方面へ逃走。のちその技術を応用して独自開発された可変戦闘攻撃機。エネミーバルキリー(Enemy VAlkyrie、略してEVA〈イーヴァ〉)とも呼ばれる。ガウォーク形態は存在しないが、AVFと比肩する高性能機。

バロータ軍

バロータ3198XE第4惑星の軍隊が使用していた機体。統合軍の機体を改造したものと推測されている。いずれも『マクロス7』に登場する。『マクロス・ザ・ライド』ではファスケス艦隊によっても使用されている。

Fz-109 エルガーゾルン (Ergazorn)
バロータ軍の主力機。バロータ星調査隊所属のVF-14を改造したものと推測される。一般兵タイプのA型と、プロトデビルンギギルが搭乗する指揮官タイプのF型がある。
Az-130 パンツァーゾルン (Panzerzorn)
Fz-109の後継主力機。マクロス5航空部隊のVA-14を改造したものと推測される。
FBz-99 ザウバーゲラン (Zaubergern)
マクロス5航空部隊のVAB-2Dを改造したものと推測される可変戦闘爆撃機。プロトデビルンのガビルが搭乗する。

ウィンダミア王国軍

『マクロスΔ』に登場。銀河辺境の星系国家「ウィンダミア王国」では、かつて反統合同盟に所属していた技術者たちの協力により、新統合軍の機体とは異なる進化を遂げた独自の機体が開発されている。型式番号の「Sv」も、SV-51の後継機であることを示している。

Sv-154 スヴァード
2060年のウィンダミア独立戦争時の主力機。
(開発:ゼネラル・ギャラクシー「SV・ワークス」 生産:不明 型式:不明)
Sv-262 ドラケンIII(Draken Three)
2067年時点での主力機。ファイター形態時に両脚のノズルを中央で密着させることで、単発機風の外見を作り出しているのが特徴。両翼に増加ブースターを兼ねた無人戦闘機「リル・ドラケン」を装着する。
(開発:ディアン・ケヒト「SV・ワークス」 生産:不明 型式:Ba、Hs)

その他の可変戦闘機の機種一覧

海外ロボテック版の機体

ハーモニーゴールド USA社(Harmony Gold USA)が竜の子プロダクションよりライセンスを取得、同一世界の異なる時代と世代を描いた、連続する1つの大河ストーリーとして翻案、再編集された作品である『ロボテック』(Robotech)の第三シーズン(日本版では『機甲創世記モスピーダ』に当たる時代)は、マクロス世界の後の時代という設定となっている。

このため、この作品のアーモファイター・AFC-01 レギオスVFA-6 Alpha Fighterの名で、バルキリーの後継機という位置づけになっている。また、可変機動兵器は可変戦闘機を航空機ではない地上戦闘車輌艦艇にも定義を拡張した「ベリテック」(Veritech)と総称され、そのガウォーク形態は「Guardian Mode(ガーディアン・モード)」と呼ばれている。

海外オリジナルOVA「センチネルズ」や、DCコミックスを始めとする複数の出版社から発行された多数の漫画版では、『マクロス』や『超時空騎団サザンクロス』の登場人物がこれらの機体に搭乗したこともある。

2007年2月にOVAの形で公開された海外オリジナルの新作『シャドウ・クロニクルRobotech: The Shadow Chronicles)』においてもこの概念を受け継いだ機体が活躍するなど、国際的にも認知度が高い。

また、海外独自制作作品においては、腕なしのいわゆる「ガウォーク・ファイター」までの二形態のみの可変をする機体が各種二次的連続性作品に登場する。

雑誌企画の機体

模型誌『キャラクターモデル』のマクロス連載企画「VFエクスペリメント」で発表されたオリジナルモデル。河森正治デザインだが、シリーズ中では非公式扱いとなる。愛称(ペットネーム)は公募により決定された。

SW-XAI シュメーブルーメ
VF-1をベースに、ステルス技術検証のため試作された制空戦闘機。
SW-XAII シュニーガン
VF-1をベースに、ステルス技術検証のため試作された防空戦闘機。前進翼を採用。