LVTE7
車体前面にドーザープレート、兵員室地雷原突破用の爆索投射装置を装備した戦闘工兵車型。計画時の名称はLVTE2。試作車のみで量産はなされなかった。
LVTP7A1(MCSK)
不採用に終わった戦闘工兵車型、LVTE7の代用として、兵員輸送車型の兵員室部分にMCSK(Mine Clearance System Kits:追加型地雷除去装置)を搭載した地雷原除去車。
LVTEX3
LVTE7の試作車を転用し、主砲を105mm低反動砲に換装したM551シェリダン空挺戦車の砲塔を搭載した火力支援車型の試作車両。制式採用はなされず、1両のみが製作されたに留まった。
LVTH7
火力支援車型。計画のみ。
LVTP7 MTU
1975年アメリカ陸軍の計画した対空レーザー兵器(GAAHEL:Ground-based AntiAircraft High Energy Laser:地上設置対航空機高エネルギーレーザー)のテストベッド車両(MTU:Mobile Test Unit)に改造されたもの。海兵隊より陸軍に譲渡された車両が改造されて、各種の実験に用いられた。
 
 
 
 

運用国


AAV7採用国(青色表示)
離島防衛強化のため、陸上自衛隊内に新設される水陸機動団に「AAV7A1 RAM/RS」が配備される予定。その先駆けとして、第4戦車大隊に実戦配備が開始された。
参考品として平成25年度防衛予算で「AAVP7A1 RAM/RS」(人員輸送車型)4両を25億円で調達。この参考品については、新古品でありメーカーが保管していた車両を陸自向け仕様にしたもの[2]。陸自独自の仕様として航海灯(戦闘時は外す)とサイレンを装備。オプションとしてサイドミラー付き方向指示器も用意されている。EAAKを装備した車両も存在。1号車・2号車は陸上自衛隊開発実験団隷下の装備実験隊(第1実験科)に研究開発用として、3号車は第4戦車大隊に部隊訓練用として、4号車は陸上自衛隊武器学校に整備練習用として配備されている。
参考品として平成26年度防衛予算で「AAVC7A1 RAM/RS」(指揮車型)1両と、「AAVR7A1 RAM/RS」(回収車型)1両の計2両を17億円で調達。
平成27年度防衛予算で「AAV7A1 RAM/RS」30両を203億円で調達[3]。1両あたり6.7億円。
陸上自衛隊の調達数
予算計上年度 人員輸送車型 指揮車型 回収車型 総数
平成25年度 4両(試験用) - - 4両(試験用)
平成26年度 - 1両(試験用) 1両(試験用) 2両(試験用)
平成27年度 30両 - - 30両
平成28年度 11両 - - 11両
合計 45両 1両 1両 47両

後継車両

2015年を目処に後継車両となる予定だったEFV(Expeditionary Fighting Vehicle)は、2011年1月にロバート・ゲーツ国防長官の軍事予算削減の方針により開発中止になったため、AAV7は今後もしばらくの期間は海兵隊の主力水陸両用装甲車として使用される。

EFVに代わる後継車両について、米ジェネラル・ダイナミクス三菱重工業と水陸両用車の共同開発に着手[4]。同じく後継車両の開発を行っているBAEシステムズも三菱重工と協業の模索に入った[5]

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