小説サイトの作者と読者が異世界転生 作者:赤野用介 1/14
小説サイトの作者と読者が異世界転生
「仮に転生する場合、どのような形で転生するんだ?」
『そうね。まず転生者が元々持っていたステータスを、全て異世界のものに置き換えるわ』
『それに加えて「作者は、投稿作品の評価ptと同じ分」だけ、「読者は、自分が付けた総評価ptと同じ分」だけ、転生ptが貰えるわ。あなたなら26,300ptね』
『作者には、小説サイトに載せた「投稿作品」があるでしょう?』
『沢山投稿している人も居るけれど、そのうち一番評価が高い作品と同じ分だけ「転生pt」が貰えるの。読者は、全ての作者に与えたのと同じpt分だけ「転生pt」が貰えるわ』
つまり読者様が200作品に10ptずつ入れれば、200作品×10pt=2,000pt。
150作品をお気に入り登録すれば、150作品×2pt=300pt。
両方同時に行えば、合計2,300ptを転生ptとして貰える訳か。
・ステータス
【年齢】30
【HP】 9
【MP】10
【腕力】 8
【体力】 8
【耐久】 9
【知性】16
【知識】言語3、算術3、商学1、地学1、史学1、法学1、医学1
【技能】馬術1、泳法3
【属性】水3、光1、闇1
【魔法】水刃1、水壁3、水矢3、水弾3
【祝福】なし
【残りpt】26,300
【残り時間】18分43秒
【残り質問数】5回
確か小説サイトでは「1=段持ち、2=玄人、3=達人、4=名人、5=最高位」
質問
「俺の他にもいるのか?」
「転生を拒否した場合はどうなる?」
「転生する場合、どのような形で転生する?」
「読者様に厳しくはございませんか?」
「一人で複数のIDを持っている人はどうなる?」
回答
『51万6,276人』
『ここで見聞きしたことを全て忘れる。もう二度と転生の打診をしない』
『ステータスに転生ptを割り振ると、適合する身体に魂が送られて異世界転生する。
適合する身体が見つからなければ時間が掛かり、転生を自覚するのはそれぞれの年齢』
『「検閲済み」』
『魂を引き裂く』
『HPや腕力などの数値は、人間の成人男性の平均が全て10。成人と同時に能力値は成長し切るから、向こうで上げるのは厳しいわよ』
『知識・技能は、異世界で国家や種族ごとに一定の評価基準がある物よ。これは日本での蓄積を異世界へ置き換えるわ。例えば、運転技術は馬術になるの。貴方達にとっては大きなアドバンテージね』
やはり異世界には、人間以外の種族も存在しているらしい。
知識・技能は、人間の国家やエルフ・ドワーフのような各種族にそれぞれ一定の理解や習得度合の基準があるという事なのだろう。
「質問する。俺が持っていた日本の知識を異世界に移すと、俺の自我や思考、記憶はどう変化する?」
『身体が転生年齢まで成長した時に、ここでの出来事を思い出して自我や思考が完全に一致するから保つわよ。但し、知識は異世界のものに変わっているから日本で覚えた理論や技術はもう思い出せないわ』
【残り質問数】5→4回
「質問。転生ptを転生後に持ち越した場合、どうやって使えば良い?」
『転生ptは、転生後に持ち越せないわよ。ここで使うしかないわ』
【残り質問数】4→3回
『年齢は1歳下げるごとに100pt必要で、最低年齢は15歳。能力値は1上げるごとに5pt。
知識・技能・属性・魔法は1で100pt、2で200pt、3で400pt、4で700pt、5で1,200pt。
途中まで身に付けていれば、その分だけ必要ptが下がるわ。祝福は、
技能の2~20倍ptが必要よ。説明はこれでおしまい』
つまり1作品に10pt付けた読者さんは、体力などが平均値の20%分だけ上がる。
10作品で計100pt付けた優しい読者さんは、年齢が1歳若返ったり、あるいは資格試験や
昇段試験に受かっちゃう。
20作品に計200pt付けた素敵な読者さんは、祝福の効果でお肌に潤いが出たり、
病気になり難くなる。
それ以上のptを付けた慈悲深い読者様は、それらの恩恵を自由に組み合わせて得られる。
(神は、善行を積み重ねられた読者さんをきちんと見ておられた訳だ)
「質問。転生後に他者からステータスを奪って恒久的に自分のものにするには、
どのようにptを割り振れば良い?」
『他者のptを奪って自分のものにする事が出来ないように、他者が割り振った力を
奪って自分のものにする事は出来ないわ』【スキルテイカ-強奪死者喰い不可能】
【残り質問数】3→2回
「質問。先ほど説明していた祝福の『老化軽減』を5に上げるよりも長期間、
己の意思と肉体を若いまま保つためには、どのようにptを割り振れば良い?」
『老化軽減5で不老になるから、あとは年齢を下げるためにptを割り振れば
良いんじゃないかしら』
【残り質問数】2→1回
「質問。今の俺の状態から中堅以上の冒険者ギルドの職員になるには、どうptを割り振れば良い?」
『技能の鑑定と魔法の鑑定、それに魔法鑑定を使うための属性の無。知識は魔法、魔物、動物、植物、鉱物、毒物。今言った全てが2まであると良いわよ。あとは冒険者としての実務経験もいるかもしれないけれど』
【残り質問数】1→0回
「では今聞いた全てを2まで取得する。それとHP・腕力・体力・耐久を全て10に上げる。
あとMPは……24に上げる」
【HP】 9→10( 5pt使用)
【MP】10→24(70pt使用)
【腕力】 8→10(10pt使用)
【体力】 8→10(10pt使用)
【耐久】 9→10( 5pt使用)
【知識】0→魔法2、魔物2、動物2、植物2、鉱物2、毒物2(1,200pt使用)
【技能】0→鑑定2(200pt使用)
【属性】0→無2(200pt使用)
【魔法】0→鑑定2(200pt使用)
【残りpt】2,300-1,900=400
転生ptと引き替えにステータスが次々と変化していった。
残りは400ptで、能力1なら4種類、能力2なら2種類、能力3なら1種類が取得できる。
「弓術3を取得する」
【技能】0→弓術3(400pt使用)
【残りpt】400-400=0