日本でも言われているんじゃないかな、
娘って父親の前世の恋人だって。

父が亡くなって、一年八ヶ月くらい経っています。
亡くなったその年に、「経験者」に言われました。
「一年経ってからがいちばんきつい」って。
正直、「やめてよ。」と思いました。

よくも悪くも、名古屋を離れるときも、
台北を離れるときも、
そしてそのあともしばらくずっとバタバタ状態だったので、
いろんな別れがあったんですが、
あんまり実感しないままいまに至りました。
気がついたらいろんなことがずいぶん昔のように感じています。
寂しさが、どっかの引き出しに無理やり詰め込まれたままなのか、
最初から生まれてこなかったのか、よくわかりません。

先日、通勤の途中で、
道端で年配の男性がよぼよぼと歩いているのをちらっと見ました。
似ても似つかないのに、なぜか父のことを思い出して、
涙が出そうになっちゃいました。

友達がFacebookで、自分の夫と娘のやりとりを思い出して笑ったからって、
「娘って父親の前世の恋人」という題の映像を薦めているんですが、
いまはちょっと見られません。

最近、うれしいですがちょっと照れることに、
わたしの影響を受けて日本語教師を目指すようになった
と言ってくる学生が現れました。
その学生は、16歳のときに父親を亡くしているんですが、
初めてそれを知ったとき、はっとしました。
わたしは、この子より、20年も長く父親と一緒にいられたんだ、と思いました。
この頃ちょっと辛く思ったのは、
留学していた9年半、父親と会っているは
年に10日間あるかないかということでした。
いま自分の学生が、
こうして健気に留学という夢に向かってがんばろうとしているので、
自分もしっかりしなくちゃな。