偶然にヤフー「知恵袋」で、

中国語の「心有千千結」についての質問を発見しました。

そこに既に

「千千」は「幾千の、無数の」、「結」は「結び目」で絆を表わしています。自然な日本語にすると「無数の結び目」「かたい絆」になります。 

との回答がありましたが、以下私見を述べます。

「心有千千結」の出典は恐らく瓊瑤の小説でしょう。そこから歌詞にも使われるようになったと思いますが、瓊瑤は、宋の詞人張先の<千秋歳>「天不老,情難絶。心似雙絲網,中有千千結。」を引用しています。


中国文学は、そもそもかなり解釈がある程度自由であり、人それぞれでしょう。

私の語感では、「心結」というのは、マイナスな印象を与えることばです。日本語のレベルの問題でうまく訳せませんが、心に残る、いつまでも解消できない「しこり」、「こだわり」みたいなもので、文脈によっては「コンプレックス」に当てはまる場合があります。


そういう意味で考えると、日本語の「絆」とは異なるような気がします。


瓊瑤の小説では“妳心裏還有打不開的結嗎?”というせりふがありましたが、聞かれた主人公は「心有雙絲網,化作同心結」と答えて、それは、南朝梁武帝の<有所思詩>「腰中雙綺帶,夢為同心結。」みたいな使い方で、「同心結」は両思いを象徴し、この場合なら、「絆」と訳せるでしょう。