それは偶然だった

子供を実家に預けてそれぞれが友達と飲みに行っていたはずだった

それがたまたま鉢合わせただけ


嫁が男と楽しそうに酒を飲んでるところに


見たことのある男だった


元彼ってやつ、名前は確かじゅんやと言った


その場は俺が店を出てやり過ごしたが家に帰ってから聞いたら関係を認めた


多分その時からだと思う


嫁を妻として女として見なくなったのは


自分の子の母親として、一緒に仕事してたから従業員としてしか見なくなった


それまでは一応俺の中でのルールと言うか結婚を決断した時の決意みたいなもんで、嫁は元々は他人だし血の繋がりはないから結婚して子供が出来ても嫁を1番大切にしなきゃって思ってた


愛情とかじゃないかもしれないけどそうしなきゃって思ってた


それがその時から1番は子供になった


そして俗に言う仮面夫婦みたいになった


人前では仲の良い夫婦

子供の為にと家族で遊びにも行ったし旅行にも行った


そんな生活が数年続いた


平凡な覇気のない生活だったと思う


仕事は安定していたしほんとただ生きてるだけの毎日だった


特に不満もなかったしこんなもんだと割り切れてたと思う



そんな生活の中俺は1人の女性と出逢った


よく行くスナックのバイトの子だった


特に好みの顔でもスタイルでもない女性


愛想がいいわけでもないなんてことない女性


名前はりかと言った


出逢った時は特になんの感情もなかった


ただ今まで何百人と出逢ってきた飲み屋の女性とは違う飲み屋にいるのに普通の女性って印象だけだった