「赤ちゃん出ますよー」
「おめでとうございます」
 
不意に執刀医の先生から声をかけられた私は
 
「あ。ありがとうございます」
 
と返すのがやっとでした。
 
 


 

1. 小さい赤ちゃんの誕生


腰から麻酔を打つのも、麻酔が効いている感覚も、かなり怖かったのですが
 
それよりも事前に受けていた帝王切開の説明で、『赤ちゃんを出すときに、お腹をグッと押します』と聞いていて
 
私は、それが怖くて出産が近づくにつれてかなり心配していました。
 
 
ところが結局、特に押された感覚はないまま「おめでとうございます」と言われて、ほっとしました。
 
おそらく、赤ちゃんが小さすぎたので、『グっと押す』必要がなかったんだと思います。

その点では、小さくて良かったかもしれない…


 

2. 赤ちゃんは、生きていた


疲れ切って、なんだかボンヤリした意識のなか、赤ちゃんの泣き声が聞こえました。
 
『泣き声は聞こえるから、とりあえず生きてる。良かった。』
 
そう思っていたら、目の前に赤ちゃんが運ばれてきました。
 
 
「元気な女の子ですよー」
 
お決まりのセリフでした(本当に、そう言うんですね。笑)。


 

3. なんだか実感がなかった


目の前に赤ちゃんが運ばれてきたものの、裸眼の私の視力は0.0以下。

よく見えないし、私は相変わらずボンヤリしていて、『あ、赤ちゃんだな』と思いながらボーっと眺めていました。
 
すると看護師さんから「触ってあげてください」と促されて、あわてて触ってみたのですが。
 
新生児の足の写真
 
…??
 
…うん。
 
正直なところ感動も実感もなく、なんだか『娘』ではなく『赤ちゃん』が生まれた感覚でした。
 
(既に産後うつの兆候。汗)
 
 
そして『赤ちゃん』はどこかへ連れて行かれ。
 
私は帝王切開後の処置(お腹を閉じる)のために、追加の麻酔で眠りに落ちたのでした。


 

4. まとめ


『思わず涙が溢れた』とか

『生まれてきてくれてありがとう』とか

そういう展開をイメージしていた出産。


私の場合は、なんだか実感もなく、感動もありませんでした。


次回、帝王切開後の身体が休まらないまま、搾乳が始まります。