産後うつ入院談と明るい育児ブログ〜大丈夫、必ず良くなりますよ。〜

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12Sep
- イヤイヤ期に学ぶ。【③右肩上がりでなかったのは、親側の成長だった！】
  今回は、娘のイヤイヤを少し越えたエピソードの第3回。『右肩上がりでなかったのは、親側の成長だった！』編です。【本から教わった『イヤイヤのメカニズム』】まず、前回ご紹介した本から教わったのは『娘が投げるor叩く衝動を抑えられないのは身体の発達が伴っていないから』ということでした。ということは、いくら「ダメ！」と叱っても何の解決にもならないということ。それどころか娘自身もしかしたら『ダメなことを繰り返してしまう自分』に苦しい気持ちになっていたかもしれないな…と私は反省しました。それから目からウロコだったのは『我慢する力を育てるためには、我慢できたときにしっかり褒めてあげる』という発想。つまり、これまで私は・投げるor叩く→ダメ・投げないor叩かない→当たり前だと考えていたんですが、これは間違いだったんですね。本から教わったのは・投げるor叩く→自然なこと・投げないor叩かない→すごい！ということでした。【やってみたこと：『とにかく娘のしたこと全部！を褒める作戦』】親が『できて当たり前』だと思っていることもまだ2年も生きていない娘にとっては『すごいこと』なのか！そこに気づいた私は、娘への接し方を見直してみました。ただ、いきなり『投げるor叩くを我慢できた場面』に遭遇するのはなかなかチャンスがないので名付けて『とにかく娘のしたこと全部！を褒める作戦』を先に実行してみることに。実際にやってみたのは、例えばこちら。・寝るときに自分で横になったら。「上手にゴロンできたね！」・娘がごはんを食べていたら。「上手に食べてるね！」・お風呂に入るとき、お風呂場まで来てくれたら「すごいね！ここまで来れたね！」・娘が抱っこして欲しがっているけれど、私が自分の髪をドライヤーで乾かしているとき。たとえ泣きながら転がっていても、乾かし終わったら「待っていてくれてありがとう！お母さん、助かったよ！」と言って、抱っこする。・娘を抱っこしているとき。私が食事の準備をするために「ちょっと立っちしてもらっていい？」と聞いて降りてくれたら「ありがとう！お母さん嬉しい！」【作戦の効果：娘に変化が…！】まず、保育園帰りは頑なに『抱っこ！』だった娘が、歩いた…！何週間ぶりの出来事に母、感動…！もちろん、すかさず「ことり、すごいね、歩けたね！」と声かけ。それからはもう、好循環です。「すごいね、歩けたね！」→意欲が出た娘、マンションの階段を「歩く」と言う。→「すごいね、上手に登れたね！」→意欲が出た娘、自分で靴を脱ぐ。→「すごいね、上手に脱げたね！」→意欲が出た娘、自分で頭を洗おうとする。→「すごいね、あわあわできたね！」→意欲が出た娘、オムツに足を通してくれる。→「すごいね、オムツ履けたね！」→意欲が出た娘、パジャマのズボンを自分で履く。→「すごいね、上手にズボン履けたね！」こうなると、『思い通りにならない状態』にはならないので娘が投げるor叩くことはありません。それより何より、私としては『これまで教えてきたことがなくなったわけではなかった』ことが嬉しかったですね。【作戦の効果：私にも変化が…！】娘の劇的な変化を目の当たりにして。娘がどんな動きをして、どんな反応を示すのかは親の言動次第だったんだな、と強く感じました。ということは。『成長が止まっていたのは娘でなくて、親だったんだな』と気づかされたのでした。さらに変わったのは、何かをして欲しいときの声かけ。「〇〇するよ。」ではなく「ことり、いつも〇〇するの上手だよね。〇〇できる？」と声をかけるようになりました。「〇〇するよ。」だと、子供としても強制されている感があると思いますが「〇〇できる？」だったら、「できるよ！やって見せようか？」みたいな気持ちになるようです。もちろん、して欲しいことをしてくれないときはたくさんあります。そういうときは、『抱っこ作戦』と併用して対処しています。ただ、今は『右肩上がりではなかった』という残念な気持ちはないので私も『今回はしてくれなかったな』という程度に、軽い気持ちで受け止められるようになりました。【娘と私の、その後：問題行動と、うまく付き合っています】さすがに、娘の問題行動（投げるor叩く）が全てなくなった訳ではありません。でも回数は劇的に減りました。さらに、問題行動（投げるor叩く）が出たときには『あー、対応に失敗したな』と思い『娘が悪いのではなく、問題行動（投げるor叩く）をさせた親が悪かった』と考えるようになり娘の問題行動（投げるor叩く）に対する親の捉え方が変わりました。ちなみに、問題行動（投げるor叩く）が出たときは「ダメ！」と叱るのはやめて「あとで、ごめんなさいしようね」と言い投げてor叩いてしてしまったこと自体ではなく投げたor叩いてしまったのあとの対応へ気持ちを誘導するようにしています。娘のコンディションが悪いときは問題行動（投げるor叩く）がたくさん出ますが「ダメ！」と叱ることではなく「ありがとう！」「すごいね！」「嬉しい！」「助かったよ！」と娘にポジティブな声かけをすることにエネルギーを注げるようになったので私自身が疲弊しなくなったのが、何より有難い。もちろん「キー！」っと癇癪を起こしたときに問題行動（投げるor叩く）がなかった場合は「すごいね！我慢できたね！お母さん嬉しいよ！」と思いっきり褒めています。【まとめ】いかがでしたか？私が嘆いていた『右肩上がりでなかった』のは『子供の成長ではなく、むしろ親側の成長』だった！というのは、大きな衝撃でした。これからも娘の成長に追いつけるよう絶えず子供の発達や育児について勉強して親としても成長していきたいと思います。＊　＊　＊ご覧くださり、ありがとうございます^^はじめましての方は、よろしければ一番最初の記事の自己紹介をご覧ください。＊　＊　＊ブログのお引越しをしています。新しいブログはこちら↓『産後うつ、回復へのガイドブログ〜大丈夫、必ず良くなりますよ。〜』
11Sep
- イヤイヤ期に学ぶ。【②育児を科学した本に、目からウロコ！】
  今回は、娘のイヤイヤを少し越えたエピソードの第2回。『育児を科学した本に、目からウロコ！』編です。【『ダメ！作戦』に限界を感じる】娘の問題行動（投げるor叩く）に困っていた私。頑なに「ダメ！」と言い続けることへの効果に薄々疑問を感じていました。というのも何度「ダメ」と叱っても娘の投げるor叩くはなくならないしむしろ対処的手段になっているだけでちっとも根本的な解決には繋がっていなかったからです。そもそも娘が投げるor叩くのは何かに苛立つ気持ちをぶつけているだけのハズ。それに対して「ダメ！」と叱るのは「死にたい（と思うくらいツラい）」と言っている人に対して「そんなこと言っちゃダメ」と言うのと同じで単に娘を追い詰めているだけなんじゃないか…？【次は『抱っこ作戦』で。】まずネットで調べてみた情報に『スキンシップを沢山とって心を満たしてあげよう』というものがありました。そこで娘が行動してくれないときはもう抱っこして物事を進めてみる、という名付けて『抱っこ作戦』を試してみました。すると不思議。抱っこする回数が増えるほど、投げるor叩く回数が減ったのです。『抱っこ作戦』は、一定の効果がありましたがまだまだ娘の問題行動は目に余っていました。もっと、もっと何か良い方法があるハズ…【答えは図書館にあった！】そんな風に悶々としながらふらっと立ち寄った図書館でなんとなく手にとった本。何冊か借りて家に持ち帰ってきたなかから一番薄くて、写真が多そく読みやすそうなこちらの本から読んでみたのですが。 NHKスペシャルママたちが非常事態! ? 夜泣き・イヤイヤ・人見知りにも理由があった! 最新... 1,080円 Amazon ↓電子書籍もあります。 NHKスペシャルママたちが非常事態！？　夜泣き・イヤイヤ・人見知りにも理由があった！最新科学... 972円楽天本当に、目からウロコな情報満載でした。ちなみにこの本、NHKスペシャルで反響の大きかった『ママたちが非常事態!?』の回を書籍化したもの。私が図書館で手にしたのは大判で写真満載のムック本で他にも単行本版、マンガ版、DVDまであるようです。ママたちが非常事態！？最新科学で読み解くニッポンの子育て（一般書　95） [ NHKスペシ... 1,512円楽天ママは悪くない! 子育ては科学の知恵でラクになる [ NHKスペシャル「ママたちが非常事態!?... 1,080円楽天 NHKスペシャルママたちが非常事態!? [ (ドキュメンタリー) ] 2,565円楽天【目からウロコな内容とは？】気になる、その中身はというと…・人間はひとりで子育てすると孤独を感じて当然!?・保健師さんが看護師資格を持ってるって、ご存知でしたか？・知識と経験なく始まる現代の子育ては、苦しくて当たり前!?・赤ちゃんが泣いても、すぐに抱き上げずに少し様子を見るべき理由・赤ちゃんから人見知りされるのは、目を見つめているから!?・イヤイヤの原因は、身体の発達にあった!?といった内容が載っています。他の育児書と違うのはお母さん達がぶつかる『育児の困った』に科学的なアプローチをしている点。実験や研究に裏付けされた内容が分かりやすく説明されているんです。なんとこの本、私の出産前に出版されています。ぜひ出産前に読んでおきたかったですね。【次回、完結編です】この本を読んだ私は娘への接し方を変えてみました。すると娘に、劇的な変化が…！次回は、私が実践してみたこと＆娘の変化についてまとめてみたいと思います。＊　＊　＊ご覧くださり、ありがとうございます^^はじめましての方は、よろしければ一番最初の記事の自己紹介をご覧ください。＊　＊　＊ブログのお引越しをしています。新しいブログはこちら↓『産後うつ、回復へのガイドブログ〜大丈夫、必ず良くなりますよ。〜』
10Sep
- イヤイヤ期に学ぶ。【①子供の成長は右肩上がりではなかったんだ…】
  娘はもうすぐ2歳。噂に聞いていたイヤイヤ期が、早めに到来しています。そんな娘との関わりで、いま少し『ひと山越えた感』があるので備忘録として、また経験の共有としてこれから3回に分けて、まとめていきたいと思います。まずは第一回。『子供の成長は右肩上がりではなかったんだ…』編です。【娘の性格】娘はもともと、陽気でサッパリとした性格。あまり不機嫌になることもなくイヤなことや痛いことがあって泣いても、すぐに泣き止んでケロっとしています。自立心も強いのか、あまり親に『遊んで！構って！抱っこ！』という主張もなく大体ひとりで楽しく遊んで満足しているような調子でした。【身の回りのアレコレを教えた】そんな娘に私は、早くからいろんなことを教えてきました。理由はいくつかあります。・チャレンジ精神も旺盛な娘なので、達成感を味わってほしい・私は産後うつの療養中なので、自分で出来ることは自分でやってもらって休みたい・『出来た』という成功体験を積み重ねて自己肯定感を培いたい・将来の『自分でやりたい→でも出来ない→癇癪』の時期に苦労したくない【娘が習得していたこと】・移動は自分で歩く・階段の登り降り・お風呂で頭に泡をつけて洗おうとする・お風呂で体に泡をつけて洗おうとする・頭についた泡を、小さなタライに汲んだお湯で流そうとする・靴を履く・靴下を履く・ズボンを履く（ウエストを引き上げるところはサポートが必要）1歳児って、こんなにいろいろ出来るんだなぁと驚きつつ教えればどんどん出来るようになる様子に、私が面白さを感じていた節はありました。【イヤイヤ期到来、自分では何もしなくなる】娘に最初のイヤイヤが現れたのは、1歳半頃。「○○しよう」「イヤ」というやりとりが増えましたが約2週間くらいで落ち着きを見せました。ところが、次は1歳8ヶ月頃。「イヤ」と言うのではなく、態度で示すようになったのです。具体的には、次のような状態。・移動は「抱っこ！」。歩くことを完全に拒否。・保育園帰りに靴を履きたがらず、なかなか帰ろうとしない。・お風呂で「あわあわしよう（頭/体を洗おう）」と声をかけても無視。・オムツを履かず、服を着ずに逃げ出す。・何か出来ないとすぐ物を投げる・自分の思うようにいかないと物や人を叩く【私がとっていた対応】物を投げる＆物や人を叩くのは、許したくないことだったので娘に向き合い「ダメ！」と目を見て強く言っていました。そのまましばらくすると、娘は「あい。」と言って挙手（？）をするので投げた＆叩いた物や人に『ごめんなさい』と『ヨシヨシ』をして反省終了という流れでした。【『子供の成長は、右肩上がりではなかったんだ…』と諦める】それまで娘が自分で出来ていたことをしなくなった点について、私は『これまで出来ていたのが凄かっただけだ』と自分に言い聞かせ全て親がやってあげるスタイルに切り替えました。というのも娘には『身の回りのこと』をさせていたので自分でしないのなら親がやってあげないと生活が回らなかったからです。日々の発達、言葉が増える様子、身の回りのことを習得する様子を楽しんできた私にとってそれまでの『右肩上がりの成長』がストップしたむしろ右肩下がりになってしまったことは非常に残念な現実でした。【親が疲弊していく日々】それより深刻だったのは「ダメ！」と叱る頻度と私のダメージでした。娘は持ち前の陽気な性格のためか軽く叱っても、ちっとも響いていない様子だったので親としても、気持ちを込めて叱っていました。これが、なかなか疲れるんです。一番ひどいときは『靴を脱げない』『靴を履けない』『お風呂に入りたくない』『服を着たくない』『食卓につきたくない』と、とにかく全ての作業でつまずき投げるor叩く。しかも、こちらの様子を伺いながらまるで挑発するように投げるor叩く素振りまで見せるのです。私は『もう疲れた、叱りたくない、でも叱らないと』というジレンマに苦しんでいました。＊　＊　＊いかがでしたか？イヤイヤ期って、こんなものでしょうか…。次回は、そんななか私が図書館で偶然手にとって衝撃を受けた＆解決の糸口を見いだせた本についてご紹介します。＊　＊　＊ご覧くださり、ありがとうございます^^はじめましての方は、よろしければ一番最初の記事の自己紹介をご覧ください。＊　＊　＊ブログのお引越しをしています。新しいブログはこちら↓『産後うつ、回復へのガイドブログ〜大丈夫、必ず良くなりますよ。〜』
31Aug
- 保育園に0歳から預けて良かったこと【生活のルール編】
  私は、娘を生後4ヶ月のときから保育園に預けています。子どもを人に早い時期から預けるのって、抵抗がありますか？私は、自信を持って「預けて良かった！」と言えます。今回は、その理由についてお話しします。【自然と食事のマナーを身に着けてくれる】0歳児は、数カ月、誕生日が違うだけで発達に大きな違いが出てきます。なので0歳児クラスでは、同級生も立派な先輩でありお手本です。娘も、離乳食を始める前、腰が座ったころから椅子に座らされて食事の時間に参加していました。そこでスプーンを使って食べることコップでお茶を飲むこと食事中は座って食べること皆が食べ終わるまで座って待っていることこれら先輩たちのお手本を、毎日見て学ぶので自分もそのステップに進んだとき自然と同じようにするようになるのです。これは、家庭でも本当に助かりました。教えなくても、いつの間にかコップを上手に使えるようになっているし食事中にウロウロしようとする姿は一切見られません。外食に行っても、親が食べ終わるまで待っていてくれることが多いです。1歳児クラスになって保育士さんから聞いた話ですが0歳児クラスから進級した子は、給食を食べ終わっても座って待っているけれど1歳児クラスから入園した子は、席を立ってウロウロしてしまう、と。そんなに違いが出るんだなーと驚きました。【世スケジュールに従って動くことを覚えてきてくれる】当然ながら、保育園は集団生活です。『おやつの時期』『ねんねの時間』『給食の時間』と、毎日ルーティーンを繰り返しながら生活しています。0歳児でも、そのルーティーンを理解していくようです。娘の通っている保育園では、早朝の時間帯は広めの1歳児クラスの部屋に0〜5歳クラスまで集まって過ごし8:30頃になると、大体みんな登園し終わるので各部屋に解散します。なので8:30頃になると、ドアのあたりに0歳児クラスの子たちが集まってくるそうです。0歳でも、そんなことまで分かるんだなーと驚きました。これも家庭では非常に助かっていて、早い時期から「ご飯たべよう」「お風呂はいろう」と誘ったときは反応してくれなくても「ご飯の時間だよ」「お風呂の時間だよ」と、『○○の時間だよ』と声かけをすると『あ、そうか。』という様子で準備に応じてくれました。＊　＊　＊いかがでしたか？娘は第一子なので、家の中では『先輩』がいません。それに私も子育て初心者。もし保育園に通っていなかったら家で生活のルールを教えることができずもっと子育てが大変なものになっていたと思います。もともと『私の療養のため』に預けた保育園でしたが予想外に、家での子育てを助けてもらえたと私は感じています。
30Aug
- 産後うつかも？と思ったら。【病院選び？まずは相談？5つの方法】
  出産後、数か月経ってなんだか気持ちが落ち込む…いつもできる作業がうまくできない…体が重くて起き上がるのがしんどい…もしかしたらそれは、産後うつの始まりかもしれません。ふと「誰かに相談したい」「病院に行ってみようか」「お薬を飲んでみたいな」と思ったときにどこに相談すればいいか？どの病院を選べばいいか？なかなか分かりませんよね。私もそうでした。（私の場合は結局、出産した大学病院の精神科を受診しましたが。）そこで今回は産後うつかも？と思ったときに受診すべき病院選びの方法について考えていきたいと思います。【①産婦人科の先生に相談してみる】まずは、出産した病院の先生に相談してみてはいかがでしょうか？「ちょっと気持ちが落ち込みがちなので、産後うつじゃないかな？と思っていて病院にかかりたいんですが産後のそういった状態について対応してもらえるところをご存じないですか？」と聞いてみる。そうすれば、病院を教えてもらえるかもしれません。紹介状で、妊娠中の様子なども書いてもらえれば受診する病院での説明の手間も省けるかもしれませんね。病院を受診するに至らなくても話を聞いてもらえるだけで、何か解決の糸口をもらえるかもしれません。【②同じ病院に精神科/心療内科があれば、受診してみる】①と重なる部分がありますが、もし総合病院で出産されたのであれば同じ病院内に精神科/心療内科があるかもしれません。まずは、産婦人科の主治医に相談してみれば『院内紹介』という手段を取ってくれるかもしれません。入院中の様子も伝えてもらえると思います。私の場合は、この選択をしました。【③保健士さんに聞いてみる】きっと、どなたにも『赤ちゃん訪問』に来てくれた保健士さんがいらっしゃるはず。その保健士さんに「ちょっと気持ちが落ち込みがちなので、産後うつじゃないかな？と思っていて病院にかかりたいんですが産後のそういった状態について対応してもらえるところをご存じないですか？」と聞いてみる。私の場合も、保健士さんは私が「精神科を受診したい」と言っているのを聞いていろいろと調べて、2つの病院を教えてくれました。私は結局、出産した大学病院の産婦人科の主治医がわざわざ精神科に話をしてくれていたのでそのまま、大学病院の精神科を受診しましたが。保健士さんは、他に保育園や乳児院などの相談にも乗ってくれると思いますのでまずは相談しておくべき人だと思います。【④精神保健福祉センターで相談してみる】私は利用したことがありませんが全国には精神保健福祉センターという窓口があります。精神面でのトラブルについて、相談に乗ってもらえるようです。電話相談や、窓口相談もされているようです。病院にかかるのには、まだ抵抗がある場合などはまずはホームページをご覧になって情報収集されてみてはいかがでしょうか？【⑤直接、病院（クリニック）に聞いてみる】近所に精神科/心療内科があれば産後うつに対応してもらえるかどうかを直接電話して聞いてみてもいいと思います。私が「精神科にかかりたい」と言って産婦人科の主治医と話していたとき主治医：「どこか思い当たる病院はありませんか？」私：「○○クリニックとか…？」と言うと主治医：「うーん、あそこは対応してないな…」というやりとりがありましたのでクリニックにも、産後うつに対応しているところとそうでないところがあるようです。もし、ご自身で初めての病院に電話する元気があればもしくは、誰かに電話してもらえる状況であれば選択できる方法です。
26Nov
- 『居心地の良い場所からの卒業』を受け入れる【退院までの5つの壁⑤】
  私にとっての、精神科退院までに越えるべき5つの壁。最後は、『退院そのものを受け入れること』でした。（退院までに訪れた、5つの壁について順番に書いています。）①『人に相談することの大切さ』の気づき②『人に助けを求めることの大切さ』の気づき③ 退院後の『生活サポート体制』を整える④ 退院後の『育児サポート体制』を整える⑤『居心地の良い場所からの卒業』を受け入れる　←いまココです！＊　＊　＊ご覧くださり、ありがとうございます^^はじめましての方は、よろしければ一番最初の記事の自己紹介をご覧ください。ブログ全体の、目次はこちら。ご興味のあるテーマから、読んでみてください^^＊　＊　＊私にとって『精神科病棟』はとても居心地の良い場所になっていました。信頼できる先生。頼れる看護師さん逹。心やさしい入院患者さん逹。私は『任意入院』でしたので、退院も自ら選べました。自ら選んだ退院。でも、退院が近づくにつれて『さみしい気持ち』が募っていき自分でも戸惑っていたのです。さみしさと向き合うなかで私は『居心地の良い場所を出ていく』ということをそれまで経験したことがなかったことに気付きます。例えば、実家。例えば、部活。例えば、サークル。例えば、アルバイト。実家は別として、私は何故かいつも所属した組織から『やっと出ていける』という安堵の気持ちと共に卒業していました。人間関係がこじれたり自分が頑張りすぎて燃え尽きていたりしたのです。ところが、『精神科の退院』は違いました。『初めての、自分を出せた場所』であり『安心して相談できる場所』でありあたたかい人逹に囲まれて過ごした本当に居心地の良いところでした。普通なら、そういう場所から出ていく経験は誰しもしているのでしょうが、私は初めて。こればっかりは誰に相談しても分かってもらえない気持ちでした。患者さん逹も『早く退院したい』と願う人ばかりでしたから。（当たり前です。笑）そこで今回は、私の生い立ちを一番よく知っている夫が一番の相談相手になりました。結局、夫にいろいろ話を聞いてもらって気持ちの折り合いをつけられたのは次のように理解したからでした。・大学病院なので、看護師さんも異動があり、『今のメンバー』がずっといる訳ではない・患者さんも入れ替わるので、別れは必ず来る・残りの日々を、悔いのないように過ごそうそして私は、行動に移しました。・個室に籠らず出来るだけ共有スペースに出て看護師さんや患者さんと交流して思い出をつくりました。・退院日までに会うのは最後かもしれないので話す機会がある度に看護師さんにはそれまでの感謝を伝えました。・一番お世話になった看護師のAさんには手紙で感謝の気持ちを伝えました。（でもきっとカルテに入れられているんだろうな…恥ずかしい。笑）最後の2週間は、本当に幸せな日々でした。患者さん逹ともやっと話をするようになりみんなで和気あいあい、折り紙を折って病棟の壁を飾りました。お互いの病気のことを話して励まし合いました。皆さんの育児の面白エピソードを聞いて、一緒に笑いました。退院前日の晩にはお母さんか、おばあちゃんくらいの歳の患者さんに『大変だったわね、よく頑張ったわね』と言いながら抱き締められて、もう泣きそうでした。そして翌日、みんなに見送ってもらい私はさみしくも、あたたかい気持ちで無事に退院したのでした。ここまでお読みくださりありがとうございました。一日一回、クリックしていただけると↓更新の励みになります^^にほんブログ村
25Nov
- 精神科退院後の『育児サポート体制』を整える【退院までの5つの壁④】
  前回は、各種制度を利用して精神科退院後の『生活サポート体制』を整えるステップでした。今回は、4番目。退院後に私が、安心して初めての育児に臨めるための環境づくりのお話です。（精神科退院までに訪れた、5つの壁について順番に書いています）①『人に相談することの大切さ』の気づき②『人に助けを求めることの大切さ』の気づき③ 退院後の『生活サポート体制』を整える④ 退院後の『育児サポート体制』を整える　←いまココです！⑤『居心地の良い場所からの卒業』を受け入れる＊　＊　＊ご覧くださり、ありがとうございます^^はじめましての方は、よろしければ一番最初の記事の自己紹介をご覧ください。ブログ全体の、目次はこちら。ご興味のあるテーマから、読んでみてください^^＊　＊　＊育児のサポートと言ったら、保育園ぐらいだろうと思っていたのですが思わぬサポート制度も、主治医から提案がありました。①まずは保育園②自宅でも育児の相談ができる③外来でも雑談できる①保育園の申し込み手続き（まずは保育園！）私は、精神科に入院した翌年度の4月入園に申し込みました。娘は4月で生後4ヶ月でした。預ける理由は、夫の『就労』と私の『療養』。一次募集は11月には既に済んでおり1月が締切の二次募集の枠になったので、少し心配でしたが保健師さんが『育児に保育園が必要』と一筆書いてくださったお陰で（この頃には関係は良好になっていました。　ブチ切れた私を見捨てないでくれて、本当に有難かった…笑）無事、第一希望の市立の認可保育園に決定。私が住んでいるのが、待機児童の少ない田舎なのも幸いでした。手続きは、全て入院中に『外出』して市役所に通って自分で進めました。ちなみに出産前は、育休後に職場に近い私立保育園（と言っても家から車で10分！近い！田舎！）に入れたいと考えて下見していたのですが急遽、かなり早く入園することになったので家から徒歩10分の市立保育園に。というのも、その時点では職場復帰できるか分からなかったうえに病状から、車の運転ができなくなっていたので徒歩で送り迎えできる保育園にする必要があったのです。後になって振り返ってみても、これは英断でした。②『育児相談訪問』の手配（自宅でも育児相談ができる）定期的に保健師さんが自宅を訪問して育児に関する相談に乗ってもらえるよう主治医が調整してくれました。ただ、娘を乳児院から引き取ったあととりあえず1度は訪問してもらったものの『育児相談訪問』を受けるのは、結局それきりにしました。というのも、娘の入園していた保育園は市立というのもあり『育児支援センター』が併設されていてそこで相談してみたら、とても良かったからです。私の場合、家に来てもらってもまだ『育児の悩み』がなくて話すこともなく…でも、せっかく来てもらったのだから、必死で質問を考えるという謎の展開になってしまいました（苦笑）。『悩み』ができたときに、自分のタイミングでお迎えついでに相談に行ける『育児支援センター』のほうが私には合っていたのでした。支援センターが遠い場合や、行くのも辛い場合には訪問が良いとは思います。あとは『必要になったら来て欲しい』というのも相談次第で可能だったんじゃないかなぁと今となっては思います。③外来の担当は育児経験者の女性医師（外来でも雑談できる）私の主治医、B先生は若い女性だったので実は上にもう一人、ベテランで女性の主治医、C先生がいました。B先生は外来を担当していなかったので退院後の主治医はベテランのC先生になりました。C先生は育児経験者でしたので外来の診察時に、育児の話も少しできました。私が保育園の先生とのコミニュケーションに悩んでいたら「こんな風に考えたらいいですよ」と言ってもらえたり。とても助かりました。＊　＊　＊いかがでしたか？今回は、育児サポートのお話でした。もし『初めて知った！』ということがあればちょっと調べてみては、いかがでしょうか？あなたの育児を助けるヒントになるかもしれません。ちなみに、私は田舎住まいということもあり『ファミリーサポート制度』やベビーシッター、家事代行サービスは利用できませんでしたがこちらも利用する価値はあると思います。それから育児をしてみて思ったのは『育児のことを話せる相手は、多ければ多いほどいい』ということ。ちょっとした悩みを話せたり、情報をもらえたり、共感し合えたり。そういう関わりがあると、肩の力を抜いて育児ができる気がします。主治医は、そういう育児環境を整えてくれたんですね。こうやって書いてみて、やっと気づいたのでした。ここまでお読みくださりありがとうございました。一日一回、クリックしていただけると↓更新の励みになります^^にほんブログ村
24Nov
- 精神科退院後の『生活サポート体制』を整える【退院までの5つの壁③】
  前回までは、自分自身が新しい『考え方』に気づくステップでした。今回は、3番目。精神科退院後に私が健やかに暮らせるための環境づくりのお話です。（精神科退院までに訪れた、5つの壁について順番に書いています。）①『人に相談することの大切さ』の気づき②『人に助けを求めることの大切さ』の気づき③ 退院後の『生活サポート体制』を整える　←いまココです！④ 退院後の『育児サポート体制』を整える⑤『居心地の良い場所からの卒業』を受け入れる＊　＊　＊ご覧くださり、ありがとうございます^^はじめましての方は、よろしければ一番最初の記事の自己紹介をご覧ください。ブログ全体の、目次はこちら。ご興味のあるテーマから、読んでみてください^^＊　＊　＊精神科に入院後しばらく経って。退院の目処について主治医に質問すると「退院後の生活について準備が整ってからですね。」と言われました。それから少しずつ、『生活サポート体制』を整える手続きを、主治医と一緒に進めました。①自宅でも医療ケアを受ける②医療費を3割負担から1割負担に③家族の協力④退院後の通院治療⑤『育児休業給付金』と『傷病手当金』のダブル受給①『訪問看護』の利用の手配（自宅でも医療ケアを受ける）『訪問看護』というものの存在は知っていましたが精神疾患でも利用するなんて、考えもしませんでした。詳しくはよく分からないのですが『主治医の指示で治療の一環として』利用するもののようです。どの訪問看護ステーションを利用するかは、主治医が選んでくれました。希望すれば、看護師さんや訪問看護ステーション自体を変えてもらうこともできるようです。これについては、私は特に何か手続きをする必要はありませんでした。ただ、私は産後うつをこじらせてから『初めてのことに対応するのが苦手』な状態にあったので主治医の図らいで、入院中に顔合わせの場を設けてもらえました。②『自立支援医療制度』の申し込み（医療費を3割負担から1割負担に）これは、主治医から提案されて初めて知った制度でした。制度の詳細は、厚生労働省のページ（PDF）に分かりやすくまとめてあります。ざっくり言うと『精神疾患関連の医療費が3割負担でなく1割負担になる（入院費用は除く）』というものです。主治医は『ジリツシエン』『ジリツシエン』としきりに言っていたのですが私はそれが一体どういうものなのか、よく分からないまま（理解力が落ちていたのです。笑）手続きが進んでいました。ちなみに、申し込みをすると『自立支援医療受給者証』という紙が届いてそれを医療機関に提示することで1割負担になるのですが私は役所での申請手続き（これは自分で行います）を退院ギリギリになって行ったため『受給者証』が届くのに3ヶ月もかかってしまいました。幸い、私が利用していた医療機関は支払いを待ってくれたり、1割負担で計算してくれたりしましたがそういう融通の効かないところもあると思うのですが主治医の診断書（手続きに必要です）をもらえたらすぐに手続きすることをオススメします。③家族への『病状説明』（家族の協力）退院後、健やかに生活を送るためには家族の協力が必須です。私の場合、実家との折り合いが悪かったので夫と、義理の両親に来てもらって主治医から私の病状のこと、注意点など説明があったようでした。内容柄、私は途中で退席したので、詳しい話は分かりません（笑）。④退院後の通院についての確認（退院後の通院治療）退院後は、どのくらいの頻度で通院したいか確認されました。私は、退院後の生活が心配だったので、1週間ごとを希望しました。いま考えると、毎週大学病院に通うのって、結構ハードです。諸々の待ち時間も長いですし。それでも、私は体の負担よりも『毎週相談に来られる』という安心感が欲しい気持ちでした。（退院時は、まだだいぶ病気ですね。笑）⑤『傷病手当金』の受給手続き（『育児休業給付金』と『傷病手当金』のダブル受給）これは、たまたま自分で調べて発見したのですが『育児休業給付金』と『傷病手当金』は同時に受け取ることができます。『育児休業給付金』は雇用保険の制度『傷病手当金』は健康保険の制度で異なるものだからです。私は2ヶ月半も精神科に入院していましたし娘を生後4ヶ月半から保育園に預けたのですがこのダブル受給のお陰でお金の心配をせずに済み本当に助かりました。ただ、『育児休業給付金』は職場が手続きの殆どをしてくれると思いますが『傷病手当金』は自分で準備すべき書類がいろいろとあるので（病院にお願いする書類もあります）誰かに手伝ってもらえると、負担が少なくて済みそうですね。＊　＊　＊いかがでしたか？今回は、産後うつをサポートする制度などのお話でした。もし『初めて知った！』というものがちょっと調べてみては、いかがでしょうか？あなたの生活を助けるヒントになるかもしれません。ここまでお読みくださりありがとうございました。一日一回、クリックしていただけると↓更新の励みになります^^にほんブログ村
23Nov
- 『人に助けを求めることの大切さ』の気づき【退院までの5つの壁②】
  退院までに訪れた、5つの壁について順番に書いています。今回は、2番目。これも大きな財産です。①『人に相談することの大切さ』の気づき②『人に助けを求めることの大切さ』の気づき　←いまココです！③ 退院後の『生活サポート体制』を整える④ 退院後の『育児サポート体制』を整える⑤『居心地の良い場所からの卒業』を受け入れる＊　＊　＊ご覧くださり、ありがとうございます^^はじめましての方は、よろしければ一番最初の記事の自己紹介をご覧ください。ブログ全体の、目次はこちら。ご興味のあるテーマから、読んでみてください^^＊　＊　＊『看護師さんに相談する』のも慣れてきた頃新たな症状が現れ始めました。『希死念慮』です。それまで問題視したことになかった過去の出来事が原因となり頭の中で支離滅裂な理論が生まれ『私は死なないといけない』と思いつめる程の状態に陥ってしまったのです。私は怯えていました。『もしかしたら、自分が夫と娘を残して死んでしまうかもしれない』事態に。過去にも『死にたい』と思うことは多々ありましたが『死に追い詰められる感覚』は初めてでした。入院中は看護師さん達に助けを求められるけれど退院したら？夫が仕事に行っている間に希死念慮に取り憑かれてしまったら…？私は主治医に、その気持ちを相談しました。すると主治医は、真面目な顔で言いました。「『自殺しない』って、約束してもらうしかありません」私は戸惑いながら、すがるような気持ちで聞きました。「約束をすることは出来ます。　でも実際に、約束を守れるかどうかは、自信がありません…　こう、『死なないといけない空気』になってしまったら　どうしたらいいんですか…？」（かなり病気！笑）主治医は少し考えて、答えました。「そのときは、病院に電話してください。　24時間、対応できますから。」目からウロコ、でした。私が主治医に尋ねたのは『その時、どうやって一人で解決すればいいのか？』であり『人に助けを求める』ことなど、考えもしなかったのです。たかが『死にたい気持ち』になっただけで（いや十分ですが。笑）病院に電話して助けを求めていいんだ…。真剣に切羽詰まっていた私はこれで命綱を得たような気持ちになり、安心できました。そして日中なら外来に、夜間と週末は病棟に電話するよう言われました。そうなんです、その病院は24時間、誰かしら電話に出られるのです。『いつでも電話していい』という安心感は退院後も、大きな心の支えになりました。結局、希死念慮で電話することはありませんでしたが薬を飲み忘れたときや、著しく調子の悪いときなど電話すると対応してもらえて、乗り越えることができたのでした。＊　＊　＊いかがでしたか？今回もまた、特殊な状況のお話でしたので、うまく表現できたかどうか…。でも『どうしようもなく死にたい気持ち』そして『赤ちゃんに危害を加えてしまいそう』になったとき一人で闘っていませんか？自分でも抑えきれないような危険な状態になったらどこでもいいので、『電話してみる』という選択を思い出してみてください。夜間に対応してもらえる病院がなければ、警察という手もあります。いのちの電話ダイヤルも、あります。保健師さんでも、産婦人科でも、かかりつけ医でも、家族でも、友人でもいい。ポイントは、率直に「助けてください」と言うこと。命の危機を伝えるならストレートな表現が一番です。そう言われて、放っておける人はいない筈です。それから、逆にもし誰かから「死にたい」と言われたときは「そんなこと言わないで」ではなく「死にたいと思うほど辛いんだね」と言ってとにかく話を聞いてあげてください。この記事が、一人でも誰かの救いになりますように。ここまでお読みくださりありがとうございました。一日一回、クリックしていただけると↓更新の励みになります^^にほんブログ村
22Nov
- 『人に相談することの大切さ』の気づき【退院までの5つの壁①】
  私は33歳まで、『人に相談することの意味』を知らなかったのです。今回は、それに気づくまでの、お話です。＊　＊　＊ご覧くださり、ありがとうございます^^はじめましての方は、よろしければ一番最初の記事の自己紹介をご覧ください。ブログ全体の、目次はこちら。ご興味のあるテーマから、読んでみてください^^＊　＊　＊精神科に入院して暫く経つと主治医は私に対して、しきりに「一人で考えないこと。誰かと一緒に考えなさい。」と言うようになりました。最初は正直、何故そんなことを言われるのか分かりませんでした。そんな中、事件が起きます。ある日、面談室で主治医と夫と3人、『実母との今後について』を話し合っていたときのことです。（私は実母と少し折り合いが悪い状態です。いわゆる『毒親』寄りな感じで…）ふとした主治医の態度から『自分が実母から受けた苦しみが軽んじられている』と感じた私は大きく取り乱してしまいました（病気！笑）。話し合いは強制終了。私は一人、自分の部屋に戻りましたが涙が止まらなかったので多めに薬をもらって飲んで、その日は眠りつきました。翌朝、朝食の時間になっても、食事が喉に通らない状態でした。そこに『食後のお薬配布』で回ってきたのが看護師のAさん。いつもと様子が違う私を見てビックリしながら「どうしたの？」と声をかけてくれました。私は「先生は、『一人で考えるな』と言うけれど夫とはゆっくり話をする時間もないしどうすればいいのか分からない」と涙ながらに訴えました。Aさんは少し考えて「看護師に話してくれればいいのよ」と。その言葉を聞いた私は、なんだか腹が立って言い返しました。「でも（そんなこと言っても）　看護師さん達、いつも忙しそうじゃないですか!!」するとAさんは、私と向き合うように腰を落とししっかりと目線を合わせて言いました。「すぐには対応できないこともあるかもしれないけど『後で時間をとること』だったら必ず出来るから　遠慮なく言ってくれていいのよ。　気を使ってくれていたのね。　陽子さんは優しいのね。」私は、それを聞いて、逆にビックリ。というのも『看護師さんに相談する』という発想が全くなかったからです。私は身体症状が強く出て入院していたのでそもそも『気持ちが落ち込んでいる』程度で看護師さんに相談する（＝手を煩わせる）なんて考えもしなかったのです。でも、よく考えたら入院しているのは精神科。『そもそも看護師さんって　精神面のケアをするためにいるのかも？』私はそこで初めて気づいたのです。それからの私は、気持ちが落ち着かなかったり、調子の悪いときは看護師さんに伝えるようにして『人に相談する練習』をしました。退院後も『人に相談すること』を積み重ねて気づいたのは『一人で考えるのは、とても労力の要ることだった』ということです。些細なことでも誰かに相談しながら暮らしているととても心穏やかに日々を過ごせるのです。もしかしたら、私がいつも疲れて寝込んでいた原因の一つは『一人で考えるクセ』だったのかも？と思うくらいです。誰かと一緒に考えたら、すぐに答えが出たり目からウロコなアイディアをもらえたりしました。それに気づくまでの私は『人を煩わせてはいけない』との思いから何事も一人で考えていて人に相談するのは、自分の考えをまとめてからにしていたのでした。その事実にも、私は気づいていませんでした。これは入院中に得た、私の大切な財産の一つです。＊　＊　＊いかがでしたか？なかなか表現が難しい内容ですので意味が分からない方もいらっしゃったかもしれません。でも、もしかしたら産後うつで苦しんでいる方疲れやすくて悩んでいる方気持ちが不安定になりやすい方は気づかないうちに、私と同じように『一人で考えるクセ』がついているのかもしれませんよ。ちょっとしたことでも思い切って誰かに相談してみませんか？ここまでお読みくださりありがとうございました。一日一回、クリックしていただけると↓更新の励みになります^^にほんブログ村
- 退院までの、5つの壁【精神科入院2ヶ月目】
  入院中のエピソードは、まだ沢山あるのですがそろそろ、ブログのほうでも退院を目指していきたいと思います。＊　＊　＊ご覧くださり、ありがとうございます^^はじめましての方は、よろしければ一番最初の記事の自己紹介をご覧ください。＊　＊　＊入院前の診察では「年内の入院を目処に考えてください」（12月半ばに入院したので、約2週間）と言われて『そんなに早く回復するのか！』と思っていたのに必死に日々を過ごしていたらいつの間にか入院から約1ヶ月経っていました。きっと、症状の紙を主治医に提出したから『こりゃヤバいぞ』ってなたんでしょう（笑）。1ヶ月の間に、諸々の検査を終え私の諸々の身体症状も、落ち着きを見せてきていました。代わりに、今度は精神的な不安定さが現れ始めます。山あり谷ありでしたが退院までには、大きく5つの壁を超える必要がありました。①『人に相談することの大切さ』の気づき②『人に助けを求めることの大切さ』の気づき③ 退院後の『生活サポート体制』を整える④ 退院後の『育児サポート体制』を整える⑤『居心地の良い場所からの卒業』を受け入れるこれから1つずつ、記事にしていきたいと思います。＊　＊　＊ついでにエピソードを1つ。入院して1ヶ月くらい経った頃、ふと『看護師さんにはそれぞれに名前がある』ことに気づきました。それまでは、みんな『看護師さん』と感じていて男性か女性か、若いか年配かの違いくらいしか認識できず一人一人の見分けがついていなかったのです（病気！笑）。突然、一人一人の人間性に気づいた私は看護師さんの名前に興味を持ちました。名札を見れば、大体分かりましたが一人、名札をつけていない看護師さんがいたので「お名前なんて言うんですか？」と聞いてみたのです。すると「えっ今更!?（笑）ずっと名乗ってたでしょ！（笑）」と、笑われてしまいました。もしかしたら「こんばんは、夜勤のAです。お願いしまーす。」と挨拶に来ていたのかもしれませんが私の耳は、それが名前だと認識していなかったのかもしれない…（病気！笑）結局、退院までには看護師さん全員の名前を覚えました。別の看護師さんからは「沢山いるし、覚えるの大変なので無理しなくていいですよ」と言われましたけどね。＊　＊　＊ここまでお読みくださりありがとうございました。一日一回、クリックしていただけると↓更新の励みになります^^にほんブログ村
25Oct
- 【産後うつ闘病日記40】精神科病棟でペンとノートを持ち歩く、私の奇行
  入院前～入院してしばらく経つまでの私は、とにかく必死に何かを書いていました。目次　1. 何をそんな必死に書いていたのか？　2. 食事の時間にも書いていた　3. とにかく一日中、書いていた　4. 他の患者さんから見た私の様子　5. まとめ1. 何をそんな必死に書いていたのか？思ったこと、考えたこと、感じたこと。思い出したこと、考え付いたこと。過去のこと、今後のこと。気づいたこと、伝えたいこと。とにかく全部、書き留めていました。本当に、ほんの数秒で、全て忘れてしまう状態だったので（病気！笑）。2. 食事の時間にも書いていた私が入院していた大学病院では、主食に食パンとごはんとが選べるルールでした。（前もって看護師さんに伝えておく必要があります）そのルールは看護師さんから説明されることはありませんでしたが私は産婦人科入院中に知っていたので、途中から朝食を食パンに変更しました。生で配られる食パンを毎朝、食堂にあるトースターで焼きに行っていたのですが（皆さんは食堂でテレビを見ながら食事をしていましたが、私は自分の個室で食べていました）私はペンとノートを持って行きパンが焼けるまでの間も、その場で考えたことを必死でメモしたりしていました。（病気！笑）3. とにかく一日中、書いていた所在確認に来た看護師さんもノックすると、いつも必死に何かを書いている私に「あんまり頑張りすぎないでね」と言ってくれたりしました。最高で1日にA4ノートに9枚、文章を書いた日がありましたが（病気！笑）さすがに、その日は疲れてグッタリしてしまったし、主治医にも注意されたので『多くて5枚くらいに抑えよう』と思ったのを記憶しています。5枚でも、十分多いですね。苦笑4. 他の患者さんから見た私の様子後に、仲良くなった入院患者さんからは「いつも部屋にこもっていて、暇じゃないか？」と私に尋ねたら「私、書くことが沢山あるので時間がないんです！」という返事をされて驚いたし、印象的だったーと言われました（笑）。確かに、本当に時間が経つのが速かった。単に何かを書くのが遅かったのか？大量に書いていたからか？今となっては分かりません。5. まとめ『すぐに全てを忘れてしまう』『メモしておかないと覚えていられない』という状態は、過去に、うつっぽくなって心身の調子を崩したときにも経験しました。>>【産後うつ闘病日記3】もともと体調不良と心療内科の通院歴あり。それが漢方薬＆鍼灸治療で劇的に改善！物忘れがひどくなったと感じたら、注意が必要です。ちなみに入院中、メモに使った紙は大事にとってあります。もう少し元気になってきたら、読み返してみたいと思っています。それにしても自我を失いそうになっても>>【産後うつ闘病日記39】精神科に入院してホッとしたら、自我喪失の危機!?蛇口のひねる方向が分からなくなっても>>産後うつで大学病院の精神科に入院しました。個室の様子は？【精神科・開放病棟】文章をまとめる能力だけは、残っていたのが不思議です。＊　＊　＊ここまでお読みくださりありがとうございました。よろしければ一日一回、クリックしていただけると↓更新の励みになります^^にほんブログ村
22Oct
- 産後うつで大学病院の精神科に入院しました。『病院食は不味い』なんてことなはかった！
  大学病院の病院食について、私は完全に勘違いしていました。『給食みたい』『マズイ』と、勝手に考えていたのです。（それが嫌で、当初は大学病院を選ばず産婦人科クリニックでの出産を予定していたくらいです。笑）ところが実際に入院して食べてみると、イメージと全然ちがった！今回は、私が入院した大学病院の産婦人科＆精神科で食べた病院食の感想について、ご紹介します。目次　1. 普通に美味しい　2. 素材が良い　3. 基本は一汁三菜　4. メニューがいろいろ選べる　5. 季節感のある献立　6. 熱いものは熱いままで、冷たいものは冷たいままで　7. まとめ1. 普通に美味しいまず帝王切開のため産婦人科に入院して口にしたとき、本当に驚きました。美味しい。そして、毎食ちゃんと食べても飽きないしツラくない、ほどよい薄味なんです。（こんな感じ。）見た目は地味ですが、味は私の舌には最高でした。産婦人科に早めに入院して、帝王切開を待つ間は食事の時間が、入院中の楽しみになっていたくらいです。2. 素材が良いまず、お米が美味しいんです。ビックリしました。帝王切開のために産婦人科に入院したばかりときは、ダイエットも兼ねて、炭水化物を減らして食べようかと考えていたのですがつい全部を食べてしまう美味しさ。パンも、ただの食パンなのにまた食べたくなる美味しさでしたね。そして、お魚。トレイに置かれたメニュー表には、知らない魚の名前が書いてありました。最初はそれが『魚の名前だ』と分からなかったのですが、調べてみるとどうも、地域特産の魚らしい。おそらく地元産のものを使っているんだと思います。というのも、知らない名前の魚は何度もメニューに登場しましたし火を通してあっても、新鮮さが伝わる美味しさだったからです。でもその魚をスーパーで見かけたことはないし、小売りに回る前に大学病院が独自に契約しているのかもしれません。（こんな感じ。やっぱり見た目は微妙でしたが。笑）同じく、お肉も妙に美味しい。やっぱり見た目は微妙でも（しつこい。笑）、口に入れたら驚きの旨味。良い素材を使っていることがよく分かりました。3. 基本は一汁三菜全体の量は多いとは言えませんが、毎回汁物がありフルーツがあり。とても満足感のある献立でした。4. メニューがいろいろ選べる主食は基本お米ですが、希望すればパンに変更可能。病棟にはトースターもあるので、焼き立てのトーストが楽しめました。また、夕食は肉か魚が事前に選べたので、実際のメニューを見て私は決めていました。ただし糖尿病食や腎臓病食、摂食障害の患者さん向けなどの特別メニューが別にありそれらには選択肢がないようでした。5. 季節感のある献立私が精神科に入院していたのは、12月半ば～2月いっぱい。その間、イベントとしてクリスマス年末年始バレンタインがありました。まずクリスマスのデザートは、ケーキ。メインはローストチキンか鯛を選べました。年末年始は私は外泊していましたが、メニューには年越しそばが書いてありました。（お雑煮は出ていなかった模様。）バレンタインのデザートは、チョコレート。カードも添えてありましたね。このようにイベントごとに季節感を感じられるようになっていて、長期入院患者さんへの配慮を感じました。6. 熱いものは熱いままで、冷たいものは冷たいままで食事はトレイにまとめて乗せられた状態で配られます。よく見ると、お茶碗と汁椀とおかずのお皿の置くべき位置がメチャメチャですね。これは、『温かいゾーン』と『冷たいゾーン』に分けて置かれているからなんです！最初は『並べ直すの面倒だなぁ』と思うだけで、私はそのことに気づきませんでした（笑）このシステムのお陰で温かいものは温かい状態で・冷たいものは冷たい状態で食べられるのでそれも食事の満足感に繋がっていたと思います。7. まとめいかがでしたか？てっきり『マズイんだろう』と勘違いしていた病院食。実際は、美味しいだけでなく栄養バランスも考えてあり、さらに様々な配慮もある素晴らしい食事でした。私はすっかり、大学病院を見直して（？）入院生活を満喫してしまったのでした。
21Oct
- 精神科の入院に！オススメ携行品5選【実際に役立った入院グッズ】
  今回は、もし精神科に入院することになったら持っていくことをオススメするグッズをご紹介します。＊　＊　＊ご覧くださり、ありがとうございます^^はじめましての方は、よろしければ一番最初の記事の自己紹介をご覧ください。＊　＊　＊【①使い捨ての箸、スプーン、フォーク】私が精神科に入院したときは『洗い物すらしんどい』状態でした。個室に洗面台があったので大部屋と違ってわざわざ部屋の外まで行くことなく自分の部屋で洗えば済むのですがそれすら、しんどかった。休んでいたかった。食事は1日3回ありますので、意外と洗い物には時間を取られます。とにかく休みたいのなら。部屋に洗面台がないのなら。使い捨ての箸、スプーン、フォークはオススメです。ちなみに箸は毎食必要ですがスプーンとフォークは時々でいいので、少な目でOKです。私はこちらを購入しました。箸先が細くなっているので、煮魚なんかが出てもストレスフリーでした。中村割り箸竹高級天削箸先細 100膳入りすこ~し長めで使いやすい 24cm 90229 783円 Amazon たっぷり100膳あったので、数が減ってきた頃には元気になってきていたのでリハビリも兼ねて、使い捨てでない箸を買い洗って使っていました。スプーンは、こちらを使いました。ヘイコースプーンプラスチック透明 12.3cm 個包装 100本 004513005 388円 Amazon 少し小さめで、フルーツなどデザートを食べるのに丁度良いサイズ感でした。フォークは、現在お取り扱いがなくなっていましたがいま選ぶなら、このあたりが使いやすそうですね。ナガオ使い捨てフォーク 14cm 個別包装 100本セット 3771215 670円 Amazon ちなみに、『カラフルでないもの』を選ぶのもポイントです。私は視覚にも異常が出ていて、カラフルなものは十分な『刺激物』になりました。【②付箋とペン】入院したての頃は、記憶力が極度に低下していました。そんな中で、様々な検査を受ける必要がありまじたが『何日の何時に、どこで何の検査』なのかなんて、とても覚えきれませんでした。なので逐一付箋に書き、テーブルの上に貼っておいて済んだら捨てる、という仕事のタスク管理のような作業をしていました。あとは看護師さんに伝えたいこと、聞きたいことをメモしておいたりもうそのまま渡してしまったりと何かと便利でした。付箋は、病院の売店で売っていたこちらを購入。目に優しいパステルカラーです。 [ふせん]スリーエム　ジャパン（株）文具・オフィス事業部　3M　ポスト・イット　75X75mm... 240円楽天後に、こんな商品も売店で見つけて物珍しさから買ってしまいました（笑）。 3Mジャパン　スリーエムジャパン［付箋＋ディスペンサー］　ポスト・イット強粘着ポップアップ... 780円楽天【③携帯電話（のアラーム機能）】『時間を忘れる』症状が出なければ、必要ないかもしれませんが私は、これがなくては入院生活を送れませんでした。・お風呂の準備を始める時間（何をするにも、とにかく時間がかかるのです）・お風呂に出発する時間・洗濯が終わる時間・見たいテレビが始まる時間などなど、とにかくアラームをセットしまくって暮らしていました。【④天然素材の防寒グッズ】※冬季の入院の場合私は12月半ば～2月末まで入院していましたので防寒グッズは非常に重宝しました。異常に寒さを感じるときがあったりもしましたし（病気！笑）『冷え』は病状にも影響しました。私が使っていたのは、天然素材のもの。化学繊維に肌が過敏になっていたので（病気！笑）。レッグウォーマーは、足元の冷え対策に大活躍でした。色はもちろん、目に優しく。私はライトグレーにしました。 (カサネラボ)kasane lab.　内側シルク外側コットンの二重編みレッグウォーマー(レギュ... 1,050円 Amazon ストールも、便利でした。病棟の共用スペースは暖房が効きにくいので寒いですし売店に行くにも、病棟を出ると廊下はより寒い。ちょっと羽織ったり、ひざ掛けにしたり。既に愛用していたものが天然素材だったので、それを持ち込みました。もう廃盤になるみたいですね。旧モデルのため処分セールカシミヤ 100% 大判ストール【イニシャル刺繍対応】カシミヤストー... 7,980円楽天色は、もちろん目に優しく。クリーム色でした。【⑤保湿クリーム】※冬季の入院の場合病棟は常に暖房がついているし、部屋でもエアコンを使っており空気はとても乾燥していて、すぐ手が荒れがちでした。加えて、入院当初は潔癖気味になり、こまめに手を洗いたくなっていたのでポンプ式の保湿クリームを持ち込んでいました。手だけでなく、特に入院当初はお風呂上りにクリームを塗らないと体全体が痒くて痒くて。ポンプのタイプはサラサラ系。ポンプなので、手軽に保湿。キュレルローションポンプ 410ml(赤ちゃんにも使えます) 1,780円 Amazon ジャーのタイプはしっとり系。乾燥がひどい時に、しっかり保湿。キュレルクリームジャー 90g(赤ちゃんにも使えます) 1,119円 Amazon ビビッドなブルーが、少し目に痛いですが（笑）、肌にはやさしいです。＊　＊　＊いかがでしたか？あくまで私の症状の場合、ですが参考になれば、幸いです。実際に入院してから買い足しても、じゅうぶん間に合うと思いますよ^^
17Oct
- 産後うつの入院治療は『薬漬け』ではなかった!?【精神科・開放病棟】
  またまた先入観で『精神科に入院するって、きっと薬漬けになるんだろうなぁ』とイメージしていた私。（イメージ写真です。笑）ところがどっこい。処方されたのは、毎食後の便秘薬と寝る前の睡眠薬のみ。とにかく、産後うつは『生活リズムを整えて、しっかり休む』ことが何よりの治療になるようでした。今回は、私が経験した精神科の入院治療の実態についてご紹介したいと思います。目次　1.『休むこと』が治療　2. 生活リズムを整える　3. 定期的に、主治医と話をする　4. 心身の状態に合わせて、薬を調整する　5. まとめ1.『休むこと』が治療よく眠れたかどうかは、毎日確認がありました。そして必要に応じて睡眠薬が調整されていました。私は入院当初、睡眠薬のお陰か寝付きは良いものの朝は5時くらいに目が覚めてしまったりしていましたがしばらく経つと徐々に、しっかり眠れるようになっていきました。それから『休むこと』が治療になるという点で、所持品をチェックされたりしました。私はガラケー＆タブレット＆ルーターを組み合わせて使うことでスマホ料金を節約して暮らしています。ところが、タブレットをいじっている姿を目撃した看護師さんに「それっていろんな機能のついたものですよね」と言われてしまいました。（やばい、明らかに『禁止しようかなオーラ』が出ている！笑）というのも『休むため』に入院しているので、複雑な作業も控えるよう指導があるのです。おそらくサイズ的にiPadをイメージされたのだと思うのですが、そもそも、そんなハイスペックなタブレットでもない。しかも私は、複雑な機能を使っているのではなく、ただネットを見ているだけ。これを禁止されたら大変、と焦った私は「今度、夫に持ち帰ってもらいます」と言ってその場を凌ぎました。それからはコッソリ使い、看護師さんや主治医が訪ねて来たときはササッと雑誌の下に隠していました。（もしかしたら不自然でバレていたかも。笑）2. 生活リズムを整える病棟は、一日のタイムテーブルに従って生活が回っています。（参考記事：『大学病院の精神科に入院しました。一日のタイムテーブルは？』）入院していれば、おのずとそれに従って生活するので自然と、生活リズムが整っていきます。私は寝つきが悪く朝も起きれなかったときや、長く昼寝をしてしまって睡眠のパターンが変わったときなどに、よく調子を崩していたのですがそのたびに主治医から「生活リズムが乱れると、メンタルの調子も崩れるから」と言われていました。そういう意味では、入院して生活リズムが整ったことは大いに回復に繋がったのではないかと思います。3. 定期的に、主治医と話をするもしかしたらあれは、カウンセリングだったのかもしれません。定期的に、午後にふらっと主治医が部屋を訪ねてきて、1時間くらい、いろいろとお話しすることがありました。内容は、初診のときに細かく聞かれたことを、もっと詳しく掘り下げる感じ。自分のバックグラウンドに関することが多かったですね。主治医は、そのお話しを1か月ほど続けてから診断をつけたようでした。4. 心身の状態に合わせて、薬を調整する入院中も、いろいろなことで心身の調子を崩すことがありました。そんなときも、入院しているお陰で、すぐ主治医に連絡が行き、状態に合わせて主治医が薬を調整してくれました。必要であれば、急遽お話ししたりすることも。そのお陰で、調子を崩しても比較的早く回復できていました。通院治療であれば、診察を受けるために病院に電話したり、病院に行ったり、薬局に行ったりと、いろいろとステップが必要だったと思うのでやはり入院という選択をして良かったな、と今でも思います。5. まとめいかがでしたか？私が受けた大学病院精神科での入院治療は、決して怖いものではなかったですよ^^
16Oct
- 産後うつで大学病院の精神科に入院しました。大部屋の様子は？【精神科・開放病棟】
  私は結局、大部屋に入ることはなかったのですが。今回は、仲良くなった患者さん聞いたことと、廊下から垣間見えた様子から精神科の大部屋について、まとめてみたいと思います。目次　1. 扉は開けっ放し　2. 日中はカーテンを開けっ放し　3. 他の患者さんの情報が筒抜け　4. 人の気配に安心できる　5. まとめ1. 扉は開けっ放し昼夜問わず、大部屋の引き戸は開いたままでした。理由はよく分かりませんが…（こんな雰囲気）冬場だったので、部屋のエアコンが効かず寒かったろうなぁと思います。それから、共同のテレビや洗濯機や洗面所は廊下にあるし、共同トイレの入り口も扉はありませんでした。なので『いろんな物音が聞こえてうるさそうだな』と私は思っていました。実際に患者さんも、うるさかったと言っていました。2. 日中はカーテンを開けっ放し大部屋のプライバシーは、ベッドごとにカーテンで仕切ることで保たれています。ですが、おそらく着替え等のとき以外は開けっ放しにしておくルールでした。3. 他の患者さんの情報が筒抜けこれは産婦人科でもありましたが。毎朝、『検温』という体調チェックの時間があります。その日の体調はどうか？食事をとれたか？気分はどうか？などを確認するものです。ベッドごとに看護師さんが回ってくるのですが、そのやりとりも丸聞こえとのこと。そこはお互い様なので仕方ないですが、精神科という性質上、少し気になりますね。もちろん、大部屋の良さもあります^^4. 人の気配に安心できる仲良くなった患者さんは、個室も経験のある方で「個室だと、閉ざされた空間で人の気配が感じられず、孤独感が募った」と言っていました。その分、大部屋だと人の気配があるので、安心すると。気分に合わせて会話もできるし。実際、楽しそうに会話する声が廊下まで聞こえてくることもありました。5. まとめ個室と大部屋の違いは、『一人暮らしと実家暮らしの違い』みたいなものでしょうか。個室に入った私は、『人と話すことによる刺激で疲れる』状態にありました。また感覚過敏＆聴覚過敏の症状も出ていたので、閉ざされた個室で良かったと心から思います。もし大部屋だったら、回復に支障が出ていたでしょう。ちなみに私も、入院してしばらく経って元気が出てくると『人の気配』を感じたくなることがありました。そんなときときは、共有スペースにある畳ゾーンの机で折り紙を折ったり、ピアノを弾いたりして過ごしていました。いずれにせよ、大部屋になるか個室になるかは『治療の必要性次第』ということでした。
15Oct
- 産後うつで大学病院の精神科に入院しました。個室の様子は？【精神科・開放病棟】
  私は幸い、個室に入ることができましたので（『治療のために必要』と判断されてのことです。）どんな感じの部屋だったのかを、ご紹介したいと思います。目次　1. 広く、あたたかな雰囲気　2. 洗面台が便利！　3. 窓のカーテンは開けっ放し　4. 寝るときは、豆電球で　5. 寝るときは、ドアも開けたままで　6. まとめ1. 広く、あたたかな雰囲気先入観で『精神科病棟って、どんだけ暗くて古くて荒んだ感じなんだろう』と思っていた私。部屋に入った瞬間、驚きました。壁が、木目調なのです！というか、木なんです！こう、ウッディな感じ。濃いめのカントリー調？（こんな壁で、もう少し古い感じ）グレー一色だった産婦人科の個室と比べると、とても広く、あたたかみを感じる雰囲気。産婦人科の個室は日当たりが悪く気が滅入ったので「日の入る部屋がいい」と希望したからか？今となっては分かりませんが、日当たりも良く、明るい部屋でした。2. 洗面台が便利！事前に『まだ搾乳をする必要がある』と伝えていたからか？どうなのか？またもや今となっては分かりませんが、洗面台つきの部屋でした。結局、入院までに母乳を止めることに成功したので搾乳機を洗ったりすることはなかったのですが・悪露対策の布ナプキンを予洗いしたり・お風呂のときにコンタクトレンズの付け外しをしたり・歯磨きをしたり・食事に使うお箸やコップを洗ったりと、とにかく便利でした。ただ、入院して1ヶ月くらいは蛇口をどっちに捻れば水が出るのか毎回分からなくなって（病気！笑）、苦労しました。3. 窓のカーテンは開けっ放しカーテンは、日中は着替えのとき以外は開けておくよう言われていました。生活リズムを整えるために日光を取り込むことが目的なのかな？分かりません。でも、レースカーテンはなかったので、外を歩く人が丸見えでした。（こんな感じです。）こちらから見えるってことは、あちらからも見えるってこと。入院当初の私は「外から中が見えてイヤだ」と看護師さんに訴えたのですが取り合ってもらえず。仕方なく（？）、持ち込んでいた白い養生テープを、等間隔に広い窓一面に張り巡らせました（病気！笑）。ところが、これはルール上NGだったらしく翌日に看護師さんが「（これだけやるって）すごいな…」と呟きながら（笑）無残に剥がしてしまいました。もはや病院に相談しても仕方ないと思い夫に嘆いたところ夫は「別に、外から見えて困ることってないんじゃない？」と一言。何故か『確かに！』と腑に落ちて、その後は気にせず過ごせたのでした。4. 寝るときは、豆電球で夜間も、『所在確認』は1時間おきに行われるのでベッドサイドの照明は豆電球をつけて寝るよう言われました。真っ暗だと、寝ている姿が見えないからです（笑）。もともと真っ暗で寝る派でしたが、すぐに慣れましたね。5. 寝るときは、ドアも開けたままでこれはルールではなく、私個人の都合によるものですが。個室のドアは開き戸だったので、夜間の『所在確認』のとき、看護師さんがどんなに頑張っても「カチャン」という音がしてしまいます。眠りが浅かった私は、どうしても、その音で目が覚めてしまいます。なので看護師さんからドアストッパーを借りて寝るときには看護師さんが覗けるくらいドアを開けたままで寝ていました。6. まとめこう書いてみて思ったのですが、精神科の入院では、自分の要望を伝えることって大事かもしれません。看護師さん達は、忙しく病棟の集団生活を運営しているのでどうしても画一的な管理になってしまいます。精神的な問題で入院している訳ですから『自分はどういう配慮が必要な人間なのか』を伝えて、できる範囲で対応してもらうことで治療にも良い効果を生むような気がします。
14Oct
- 産後うつで大学病院の精神科に入院しました。一日のタイムテーブルは？【精神科・開放病棟】
  私が入院していだ大学病院・精神科病棟の一日は、このように過ぎていきました。（うろ覚えですが…）今回は、一日のタイムテーブルについて振り返ってみます。目次　1. 一日のタイムテーブル　2. 精神科病棟は、集団生活の場　3. タイムテーブルについていくための工夫　4. 夜は『寝る空気』で眠れる　5. まとめ1. 一日のタイムテーブル6:30頃　起床＆外への扉が開く7:40頃　朝食8:00頃〜朝食後のお薬配布8:10頃　主治医が訪ねてきたり来なかったり9:30頃〜検温（その日の体調などをチェックする）11:40頃　昼食12:00頃〜昼食後のお薬配布14:00〜　ラジオ体操、レクリエーション17:40頃　夕食18:00頃　夕食後のお薬配布21:00　　消灯＆テレビ終了＆外への扉が閉まる22:00　　必ず就寝2. 精神科病棟は、集団生活の場慣れてから気づいたのですが精神科病棟は、集団生活をしている感じでした。お薬配布のことを忘れて部屋を出てしまったり（順番に回ってくるので、また戻って来てもらわないといけない）昼食のときに昼寝をしてしまったりすると（昼食を取りに来ないと、部屋まで様子を見に来てくれる）看護師さん達の迷惑になるので、そこは気をつけて過ごしていました。3. タイムテーブルについていくための工夫入院したての頃は、一日のタイムテーブルについていくのに必死でした。まず、記憶力が著しく落ちていたので（病気！笑）、新しい生活の流れを把握できません。しかも『いま何時か』をすぐ忘れてしまうので、ベッド付属の机の上に、入院時にもらったスケジュール表を置いて・『何時からお風呂』とか・『何時から洗濯』とか・『寝る前にストレッチをする』とか（入院初期はとにかく体がよく凝りました）とにかく細かく記入して、ついていけるように頑張っていました。4. 夜は『寝る空気』で眠れる就寝時間は22時と早めでした。私は睡眠薬を飲んでいましたし、そもそも就寝時間になると病棟全体が『寝る空気』に包まれるので（夜更かししてると看護師さんに注意される）眠りにはつきやすかったですね。5. まとめいかがでしたか？今回は、精神科病棟での生活について、ご紹介しました。あぁ、懐かしいな…快適だったな…実は、またあの頃に戻りたいって、実はときどき思うことがあります（笑）。今はもう乳児院に預けるには成長し過ぎた娘がいるので、戻れませんが（笑）。次回は、私が入院していた個室の様子について、ご紹介します^^
13Oct
- 精神科入院中のルール各5選！②共同生活編【精神科・開放病棟】
  精神科・開放病棟は『共同生活の場』でもありました。病棟としての決まりごとから、暗黙の決まりごとまで、今回は入院中のルールについて、ご紹介します。目次　1. 一時間おきの所在確認　2. 食事の準備と片付けは自分で　3. 洗濯も自分で　4. お風呂は1人20分　5. 朝のテレビは、連続テレビ小説　6. まとめ1. 一時間おきの所在確認私はもともと個室を希望してはいたのですが個室に入れるかどうかは、お金次第でなく治療上必要か次第とのことでした。私は有り難いことに（？）、個室に入れました。開放病棟（日中は病棟のドアが開いており、看護師さんに告げれば自由に出入りできる）ということもあり1時間に1回、『所在確認』と称して誰かが私の部屋を訪ねてきました。1時間に1回、というのは把握していても、私は何かしら作業に熱中し過ぎていることが多くありました（『過集中』状態）。なので毎回、ドアをノックされる音でビックリしてしまいます。ですが訪問によって我を取り戻し、トイレに行きたいことに気づいたりしたので、有り難い訪問でした（笑）。個人的には、今でもあれは『所在確認』ではなく『生存確認』だろうと思っていますが（笑）。2. 食事の準備と片付けは自分で食事は、皆さん割と食堂でテレビを見ながら食べていました（部屋にテレビはありませんでした）。私は入院当初、ちょっとした刺激で疲れてしまう状態だったうえに新参者なので肩身が狭いし、もともと大勢の人が集う場が苦手だったので、必ず個室で一人静かに、食べていました。食事については産婦人科の入院とはルールが大きく違っていて、最初は驚きましたね。同じ病院なのに。産婦人科では食事はベッドに配られて、いつ食べてもいい状態でした（おそらく授乳やお世話と重なったりするため）。なので精神科病棟で「食事の準備ができました、食堂にお集まりください」とアナウンスが流れても私はのんびり個室にいて、気が向いたときに取りに行ったのです。すると看護師さんに「今から部屋に持っていこうとしていたところだったよ、早く取りに来てね」と言われてしまいました。精神科病棟では、食事の時間になると、皆さん廊下に並んで待っていて配膳車から次々と食事のトレーを受け取るのがマナーだったのです。『最初から、そう説明してくれれば良かったのに』と思いましたが（笑）。3. 洗濯も自分で精神科の入院は長期に渡る場合が多いです。それに、ほとんどが身体を動かすのには問題のない方々ばかりでした。なので皆さん面会の家族に頼むのではなく自分で洗濯機＆乾燥機を使って洗濯をされていました。私は洗濯機だけ使い、部屋の乾燥対策に部屋干しをしていました。ところが洗濯機を回し始めても、一旦部屋に帰ると『洗濯をしていること』を忘れてしまうので必ず携帯電話のアラームをかけていました。ただ洗濯が終わるのは30分と決まっているので、それに合わせてアラームをかけているのにアラームが鳴って行ってみたら、いつも終了3〜5分前なのが不思議でした。もともと時間を読むのは苦手な私。『30分後は何時何分か？』を考えるのにも一苦労で実際、うまく計算できていなかったのだと思います。4. お風呂は1人20分男女で1箇所しかない浴室。朝6時半になったら、ドアに貼ってあるホワイトボードに時間枠を予約するルールでした。14時〜20時頃までだったかな、20分刻みです。家ではお風呂に40分かかっていた私は、焦りました。看護師さんに「時間がかかるので間に合わないです」と混乱しながら相談すると「今日は頭だけとか、今日は体だけとか、区切ってみては？」と提案され、なるほどーと思いました。ですが結局、私は・浴室に向かう前に部屋で脱げるものは全部脱ぐ、とか・風呂上がりの保湿クリームは部屋で塗る、とかとにかく一生懸命工夫して、なんとか全身を洗っていました。そして、いつも大急ぎで体を洗い終わったあと浴室にある時計をチェックしては「セーフ！」とか「やばい、急げ、急げ」とか呟きながら必死でした。それから、入院当初は一番目に浴室を使える（髪の毛などが落ちていない）14時の枠を予約していました。というのも、入院当初は何故か潔癖気味になっていたのと一日のタイムテーブルが変わると対応できなかったのです。5. 朝のテレビは、連続テレビ小説朝、食堂で朝食を食べる方は皆さん共同のテレビを見ていました。私も、だいぶ元気になってきた頃から朝食の途中で食堂に行くようになってみて気づいたのは、不思議なテレビのルールでした。なんとなく暗黙のルールがあり8時前までは民法の情報番組が流れていて8時になったら、テレビのリモコンの近くにいる人がNHKの連続テレビ小説にチャンネルを変えていました。私は入院していたころ、感性が豊かに？強く？なっていた節があり当時の朝ドラは、ひどく心に響くセリフが沢山ありました。『朝ドラって、こんなに素晴らしいものだったんだなぁ』と、ひとり、感動に浸ったものです。朝食は7:40頃からなので、連続テレビ小説が終わるころには、皆さん食べ終わってベッドに戻ってしまいます。私は気になる内容であれば、そのまま残ってNHKの番組を見続けることもありました。6. まとめ『精神科って、ヤバイところかな』という先入観があったのですが。入院してみて分かったのは、開放病棟で見かけるのは皆さん『普通に生活ができる人』だということでした。皆さん食事・お風呂・洗濯も自分でこなしますし、テレビやオシャベリなどの娯楽も楽しんでいました。実際に喋ってみても、驚くほど違和感なく普通に会話ができる人ばかりでもし外で普通に出会ったら誰も精神的に入院するような人だって分からなかったろうと思います。大学病院・精神的の開放病棟は、それぞれ病気や症状は抱えているけれども『治療や薬によって、普通の生活ができるようになっている状態の人』が生活している場という印象でした。
12Oct
- 精神科入院中のルール各5選！①治療のため編【精神科・開放病棟】
  精神科病棟は、基本は『治療の場』。その独特？な入院中のルールについて、ご紹介します。目次　1. 入院の種類　2. 敷地内の外出　3. 外出（『届け』あり）　4. 外泊　5. ラジオ体操＆レクリエーション　6. まとめ1. 入院の種類精神科の入院は、いろんな種類があるそうです。私は精神科の初診のあと、夫婦で訪れた2回目の診察で「任意入院ということでよろしいですね？」と確認されました。「入院って、他に種類があるんですか？」と尋ねると、次のように説明がありました。任意入院本人の希望による入院医療保護入院本人の同意がなくても精神保健指定医が診察の結果入院の必要性があると判断し、家族等が入院に同意した場合に行なわれる入院措置入院自傷他害（自分で自分を傷つける、他人に危害を加える）の恐れがある場合で知事の診察命令による2名の精神保健指定医が診察の結果、入院が必要と判断した場合に知事の決定によって行なわれる入院初診で「入院できる」と言われて少し安心した私は、2度目の診察時には声がよく出るようになっていたからか先生から「前回より元気ですね」と言われ、任意入院になったのでした。実際は、おそらく結構深刻な状況だったのですが。それが明らかになるのは、入院後しばらく経ってからでした。2. 敷地内の外出主治医からの許可があれば、敷地内に限り1時間以内の外出が許可されていました。手続きは特になく、ナースステーションに「出かけてきます」声をかけるだけなので簡単。戻ってきたら、また「戻りました」と声をかけます。思い立ったタイミングで、ふらりと外出できるのは気分転換にもなって良かったですね。1時間を過ぎても戻って来なかったら、携帯に電話がかかってくるルールでした。私は売店を徘徊するのが趣味になっていたので（笑）よく売店に行っていました。ほかには、主治医に言われて身体を動かすために院内を散歩したり退院が近くなると、精神科外来を見に行って場所の予習（？）をしたりもしていました。3. 外出（『届け』あり）こちらも主治医からの許可が必要。そして、ちょっと手続きが必要でした。①『外出届』の紙を看護師さんからもらう②外出の時間、外出先などを記入する③前日までに看護師さんに提出する④看護師さんが主治医の許可をもらう⑤外出OKのお知らせをもらう⑥外出の時間になったら、ナースステーションに行って外出届と薬（必要に応じて）をもらう⑦何か困ったときや、帰宅が遅れるときの連絡先（病棟の電話番号）を確認する⑧外出⑨戻ったらナースステーションに立ち寄って「何をしたか、どうだったか」について軽く話す⑩元の生活に戻るという流れでした。私は何故か、しきりに主治医から外出を勧められていました。よく、生活のリズムを整えること、身体がなまらないようにすることについて、よく説明されていたのです。なので寒空の下、平日はせっせと市役所や本屋さんなどに出掛けていました。『治療のための外出』という認識でした。4. 外泊外出や外泊ができるというのは、長期入院になりがちな精神科ならではのルールかもしれません。もちろん、外泊も主治医の許可が必要です。手続きの流れは、外出とほぼ一緒。私は毎週、乳児院に預けている娘に会いに行っていたので金曜から外泊して自宅に泊まり、土曜日に娘の面会に行ってから帰ってくる生活をしていました。5. ラジオ体操＆レクリエーションこれも、精神科病棟ならではのルールではないでしょうか。毎日14時になると、患者さんが集まってきます。看護師さん主導で、ラジオ体操をするのです。おそらく、生活リズムを整えることと、身体を動かすことを目的としていたと思います。病棟で、みんなでラジオ体操というのは最初は不思議な光景でした（笑）。私も、入院が長くなり元気になって意欲が出た頃から参加していました。そしてラジオ体操で集まった流れで、レクリエーションが始まります。これも看護師さんが主導して実施されていて、参加するのは大体が女性でした。私は殆ど参加しませんでしたが（笑）、皆さん輪になってトランプを楽しまれていることが多かったです。女性はやっぱり、コミュニティができたり、お話しする場ができたほうが俄然、元気になりますよね。入院したばかりの人も、看護師さんに誘われてレクリエーションに参加して、他の患者さん達と打ち解けている様子でした。5. まとめいかがでしたか？次の記事では、共同生活に関するルールについて、まとめます。

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