【蔵出し山行記録】燧ヶ岳(2018年10月)③長英新道分岐~柴安嵓山頂 | 山と暮らしの備忘録

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変な人が書いている軽登山を中心にしたかなり気楽なブログです。
山以外のことも時々織り交ぜて書こうと思っています。

 (前記事からの続きです)


燧ヶ岳(2018年10月 ②)



不要不急の外出自粛の中

こんな時でもないとなかなかアップ出来ないなと

過去の未稿レポを今頃になってアップしています。



では今から1年半前。

紅葉の季節の燧ヶ岳。

尾瀬沼のほとり、ここから長英新道へ入ります。


いよいよ、ここから「山の中に入る」という感覚が

高まります。

木の匂い、空気感。
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天候が今一つなこともあって

深山の趣を感じます。
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このあたりはまだ歩きやすい道。

なのでついついペースが上がりますが

何故か先行者になかなか追いつきません。
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いでたちからして年配の方のように見えますが

なかなか足が速い。
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それに自分は今日はロングコースの日帰り山行。

「やはりこれくらいのペースで歩かないと

いけないんだろう」と思いはじめ

いつの間にかペースを合わせて歩くように。

しかし速い!速い!


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ここで数名のパーティーに遭遇。

先ほどの先行者はまるでF1のレースで

周回遅れのマシンをパスするかのように

さらりとかわして抜いて行く。
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それならば、と自分も更にペースアップ。

もはやデッドヒート。
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おや、ここも合目表示があるのですね。

まずは1合目。
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ほとんどペースは競歩(笑)
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歩きやすかった道もこの頃から

段々と山道らしくなってきました。

ガンガン歩きます。
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そしてようやく、ここで先行者をコーナーで捉え

オーバーテイク!
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更に追いつかれぬよう

(写真を撮りながらも)背後から気配を感じると

どんどんペースアップ。
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ついつい脳内に1992年のセナVSマンセルのデッドヒートを

思い浮かべる。

ラスカスのコーナーを曲がり一気に駆け上がる
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……っぜはー!ぜはー!

めっさ息切れた(笑)

これでしばらくは追いつけまい


って熊避けになるべくダンゴで行く作戦が

変わってしまっている。

ここからは本来のペースで景色を見ながら(ガスってるけど)

のんびり歩きます。
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しかし、おかげで時間的に余裕が生まれました。
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3合目通過。

階段に貼られているので

下山時には気が付かない仕組み。
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それにしても頂上では晴れるかな?
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相変わらずガスの中です。
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4合目通過。

ここも階段に標識が貼られています。

おそらく自然に対して影響を最低限にするためなのでしょうね。
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道床に岩が増えて来ました。

木道だった歩きはじめから比べると

だいぶ雰囲気が変わってきました。
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白い空に孤独な樹。
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気温が涼しいせいか

この日はわりと好調。

いつもはちょっと歩いては立ち止まって進んでいるのに。
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5合目通過。
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時刻は8時18分。
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階段が出て来ました。
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すると突然、青空が!

ようやく待ち望んでいた青空が!
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しかし、まだ10月初旬。

空が晴れた途端に急激に暑くなりだしました。

湿気も伴ってジトっとした暑さ。
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うーん。

出来れば今はまだ涼しい方が良いから

曇っていてくれた方が良いかな

…なんて思った瞬間、叶ってしまいました。

青空はつかの間であっという間に再びガスガスに。
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ふとみればいつの間にか先ほどデッドヒートを

繰り広げていた先行者が抜いて行きました。

でも、もう充分ペースは稼げたので

ゆっくり歩きます。
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急だった登りも少しのあいだ一段落。
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箱庭のような景色を周るように進みます。
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まずは目指すはナデッ窪の分岐点。

あともう少し。
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ここで7合目。
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この辺りから高い木が少なくなり

晴れていたならきっと良い景色が見れたであろう場所へ。
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少し長い階段が見えて来ました。
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登りつめた上に登山者の姿が。
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ようやくここまで来ました。

ナデッ窪分岐点です。

眼下を見下ろしても白い世界。
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時刻は8時47分
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ここからはしばらく歩きやすい道。

天候が良ければ楽しそうな道。
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しかし頂上へはまだまだ。

ここで八合目です。
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頂上も近くなると風も出て来ました。
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気温も低め。
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もっともこれくらい涼しい方が

へたれず歩きやすい。
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九合目を通過。
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前方に大きな岩が見えて来ました。
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道も時には手を使って登る場所も。
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そして上の方にどう見ても

歩いている途中ではなさそうな登山者の姿。

きっとあれが山頂ですね。
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ここで最初の山頂である「俎嵓」に到着!
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時刻は9時13分。
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ガスガスの山頂。

「今はまだガスってて」という願いは速攻で叶ったのに

「山頂では晴れて」は叶いませんでした。
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しかしやはり山頂は寒いな…と思っていたら
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風邪ひかないかな^_^;




でも燧ヶ岳の最高峰はここではありません。

この先、ここから約20分の柴安嵓(しばやすぐら)まで

進みます。
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ガスはますます濃くなるばかり。

風がハイマツを揺らします。
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いったん下ってもういちど登るのですが

目指す山頂が見えない。
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天空の木道

いや、あまり「天空」感がないな。
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うっすらと柴安嵓の姿が見えて来ました。
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最後の登り。

湿気が多い。
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よく見えないけどきっと

あの先が山頂。

そんな思いで歩きます。
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最後は岩をよいしょと乗越えて上がる。
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ここを越えればきっと…
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見えた!多分絶対山頂!
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時刻は9時48分
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燧ヶ岳最高地点

柴安嵓山頂に到着!
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今回も長かったー!

寒さに肩をすくめながら記念撮影。
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次回に「下りたら晴れた」編に続きます