白馬岳(7月)④白馬岳頂上宿舎~白馬岳山頂 | 山と暮らしの備忘録

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変な人が書いている軽登山を中心にしたかなり気楽なブログです。
山以外のことも時々織り交ぜて書こうと思っています。

(前記事からの続きです)



台風は関東を通過したものの

しつこく雨が残りますね…

初めはシトシト雨で「なんだ普通の雨じゃん」と

油断していたらあっと言う間に叩きつけるような雨。

これから通過する西日本エリアは

先日の豪雨で被害を受けたばかりの地区。

どうか初期の降りで油断しないよう




では今回も引き続き7月の3連休に登った

白馬岳の記事。

前回ほどではないにしろ

今回も写真枚数80枚越え。



山山山山山山山山山山山山山山山山



それでは村営白馬岳頂上宿舎に到着したところから記事再開。 


ここには小屋の一段下がったところに水場もあります。
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そして頂上宿舎。

大きな小屋ですね。
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ここからの杓子岳の姿もなかなか。
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さて、早朝から何も食べずに登ってきました。

既に時刻は13:30

カップ麺なども持参してきたのですが

登っている最中にふと思い浮かんだ

山小屋のカレーに心も占領されながら到着。
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おや、もう白馬山荘が見えていますね。

でもこれは近く見えてもなかなか着かないパターンのやつ。
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であれば、やはりここで腹ごなしですね。

窓から見える山並みも素晴らしい。
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さて、メニューを見ると


あれっ…

カレーうどんはあるのにカレーライスがない

食堂の壁に下げられたメニュー札が2つ分だけ

不自然にぽっかり開いている。


念のために小屋の方に聞いてみると…


「すみません。ライス品切れしてしまってまして」



( ̄□ ̄;)あうぅ…






あまりに残念そうにしていたのが表情にでてしまったのか


「あのぅ…もし20分以上かかりますが

お待ちいただければ」




「待ちます!」m(_ _ )m



…という訳で


ありつけました!
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同じようにカレー心だった方が他にも数人。

山小屋の時間は特別な時間

待ったこともすっかり忘れて一心不乱に頂きました。

頂上宿舎さん有難うございました。




食事を終えてしばしまったりタイム。
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今一度ザックの荷物を整えます。

アイゼンや上着を斜面の中で

雑にいれていたもので。
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ここから白馬山荘までのCTは約20分。

ではラストスパート!
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小屋に居る時に

周囲の方が「今日、もうテント張る場所ないって!」なんて

会話が聞こえてきました。

そこまでぎっしりには見えませんが

けっこうな数のテントが見えます。
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大雪渓から始まった今回の山旅。

あの稜線に立てば本日初めて

富山側の景色を見ることになります。
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建物を入れての景色も良いですね。
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ここで分岐点に到着
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杓子岳、鑓ヶ岳を巡るルート

清水岳を経て欅平に下りるルート

そして白馬岳山頂へと向かうルートが十字路に交わります。
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目の前はまだ残雪残る旭岳。
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そしてこれは剱かな
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谷間に広がるテント場。

どこか日本離れした海外のような風景。
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丸山へ向け登って行く方の姿

稜線上を歩く姿を切り取って写してみました。
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ここから白馬山荘までは潔いほどの一直線。
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なんとなくチベットの大寺院とかを思い浮かべます。
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背景に旭岳。その間にどこまでも広がる花畑。

旭岳の雪形が2匹のオバケが会話しているように見える。
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反対側には雪田が。

大きなクレバスも見えます。
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写真では分かりにくいですが

日本海も見えます。
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ウルップ草。

ゴマノハグサ科の多年草。

アリューシャン列島やカムチャツカ半島、千島列島などに分布。

氷河期に日本に南下し、その後高山帯などに生き残ったもの。

そう考えるとロマンが…
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「白馬岳というと何故か旭岳だよな」

そう話している人がいましたが

なるほど、自分もそう思うような。

その旭岳の山腹を経て清水岳、不帰岳へ向かうルートに

人の姿が…
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拡大してみると薄く引かれたベンガラの赤いライン。

そして大きなクレバスを覗き込もうとしている

人の姿。

スケール感が凄い。
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なかなか近づかない山荘。

ようやく人の姿が目視で確認出来るほど

近くなってきました。
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コバルトブルー。

これ以上ないほど青らしい青。

そして天空の要塞。
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ふぅぅ…

ようやく小屋に到着。

石積みの円形テラスの頭タオルのオジサンはまるで

漁船の船長さんのよう。
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ここまで歩いて来た道を振り返ります。

頂上宿舎にテント場も見えます。
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赤い壁が印象的な白馬山荘。
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受け付けはこちらから。
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そして右側はレストランスカイプラザ。
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やっとここまで来たよ…

背後で旭岳の雪形のオバケがクスクス笑う。
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さすがにここまで来ると涼しい。
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時刻は14:10
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山荘の受付。

白馬山荘は収容人数が日本一。

ちなみに2位はすぐ真下にある村営の頂上宿舎。

3位が槍ヶ岳山荘なのだそう。
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収容人数1500人

3位の槍ヶ岳山荘が650人だから

相当な大きさ。

4位に富士山の太子館、同率で燕山荘と続くらしい。
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では14:21

あとは山頂まで歩くだけ
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ミヤマオダマキ。

小屋の裏手に咲いていました。

機織りに使う糸巻に似ていることが由来。
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イワツメクサ。

風にコロコロと揺れて咲く可憐な花。

やはり過酷な環境で咲く花は美しい。
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山頂までの道のり。

危険個所はなし。
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しかしついついよそ見をしながら歩いてしまいます。

あえて言えばそれが危険ポイント。
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ここでも超ローアングルから。

この晴天でないと成り立たない写真。
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ついでに自撮りもローアングルで(笑)
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やや生えてきたヒゲが暑苦しい。



醜い姿を出すのはやはりこの程度で良いですね。
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ここでも稜線上を歩く人の姿を切り取ります。

雲海をバックに面白い感じになりました。
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全景はこんな感じ。
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それにしてもこの時を含めて自分は白馬岳を

この日と翌日、続けて3度も登ることになります。
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イワツメクサの花が揺れる断崖絶壁。
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ここから落ちたら…

変な想像をして勝手に怖がる。
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白馬岳は信州側が断崖絶壁

富山側はなだらかな斜面。

そこは高山植物の宝庫。
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ここに寝そべって昼寝したらどんなに爽快でしょう。

もちろん植生保護のため立ち入り禁止ですが。
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山頂が見えて来ました。

山頂碑も人の姿も見えます。
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遠く霞む日本海。

黒部川だったか姫川だったかどちらかの河口が見えます。

(すみません。どちら側を向いて撮ったのか忘れてしまって(笑))
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ザクっと削り取られた信州側の断崖。

吸い込まれるよう。
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イワヒバリが遊びに来ました。
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山頂到着!
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超久しぶりの百名山。

それに3000m近い山に登ったのも久しぶり。
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山頂も当然ながら人が多いですね。
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なので記念撮影は順番待ち。
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うむ。

またさらに太ったな…



小蓮華岳へと続く稜線。

そしてその向こうは日本海。
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信州側の断崖絶壁を覗き込む女性。

凄い高度感があります。
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新田次郎の「強力伝」で有名な山名指示板。

これを担ぎ上げたのか…

自分などはザックの軽い荷物でヒーヒー言っている。
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良い時間だ。

雲が流れるのをただ眺める時間。
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久しぶりにこれも運んできましたよ。

レーニア@白馬岳。
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プロフ画をそろそろ変えようかと

撮ってもらった後姿。

しかしどうにもやる気が感じられないしょぼくれた姿。

ポーズでもとれば良いものの

ただ疲れて立っているだけである。
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明日、歩くことになる稜線。

心配な個所がある。

事前の調べでは乗鞍岳から下の雪渓がけっこう怖いのだとか。

写真ではそうは見えなかった。

苗場岳の下山時にも雪の大斜面をおりたが

何がどのくらい違うのか分からない。

今回アイゼンを新調したのは大雪渓もそうだけど

むしろこちらの雪渓に理由がある。
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友人Uさんから受け継いだ

山頂碑に帽子を乗せる写真。

でもUさん。

油断して信州側の谷に帽子を飛ばされそうになったよ。
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さて山頂でのまったり時間を堪能し

今夜は久しぶりの山小屋泊です。
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(次回は山荘ステイ編に続きます。

すっごい分かりにくい雷鳥の

写真も撮れました)