穂高岳《奥穂高岳》8月⑦奥穂高岳山頂~涸沢小屋(下山) | 山と暮らしの備忘録

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変な人が書いている軽登山を中心にしたかなり気楽なブログです。
山以外のことも時々織り交ぜて書こうと思っています。

(前記事からの続きです)



涸沢ヒュッテを早朝に出発、

穂高岳山荘を経て

午前8:37

奥穂高岳山頂に到着
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山頂に到着と同時に見上げた山名同定碑にいた方が

どこかで見たことあるような…


もしかしたら、高橋庄太郎さんでは…

と、聞こうかと思ったのですが違ったら…
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あとで下山後に氏のfacebookを見たらやはり本人でした。
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山頂の祠を下りる高橋氏。

カメラマンの方も本で見たことがあるような…


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ジャンダルム方面。

あの道を歩く時の気持ちを想像してみる。
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こちらは上高地を見下ろしたところ。

梓川がよく見えます。

そして霞沢岳、遠くに乗鞍。
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こちらは前穂高方面。

次回にここに来ることがあるのなら

岳沢から登りこちらにも足を伸ばしたい。
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でもこちらに向かう予定はありません。

ジャンダルムの上に誰かいますね。
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ズームアップ。

それにしてもどうやってこの斜面を登るんだか…
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槍ヶ岳方面を眺める。

オレンジの肩は高橋氏。
10 その後、高橋氏パーティーは前穂方面へ。


この先は次回の楽しみにとっておきます。
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さて写真撮影を居合わせていた方に頼み

自分撮り。
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ここからの眺めの良さ…

同じような写真を何枚でも撮ります。
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8:49

一旦下山を開始しようと考えていたのですが…
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せっかくだからサブザックに詰め込んできたあれを…

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ズラメットとジャンダルムのコラボ(笑)

ここは被るべきか

被らずにスルーするべきか…
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で…



被ってみた(笑)

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てっきり前穂に行ったと思われたT氏は山頂すぐ下で休憩中だった様子。

まさか見られていたのでは(笑)
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ではいたたまれない気持ちになったので

   下山予定時刻になったので

そろそろ下山開始とします。
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ここで西穂高からジャン越えしてきたご夫婦と会話。

ご主人は顔じゅうから汗が流れっぱなし。

何しろすぐそこで馬の背越えてきたばかりですからね…
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西穂を出発しその日のうちに踏破しきれず

天狗のコルでビバークしてたどり着いたところでした。

ジャンダルムは怖くなかったですか?と奥様に尋ねると

「もう、こんな!」と両手を上に岩にしがみつくようなジェスチャー



では、ここからも気を付けて、と声をかけ歩き出す。

ぜえぜえと喘ぎながらも達成感でいっぱいそうなご主人と

本当にそんなすごい所を越えてきたのか、と思うほど冷静な奥様の

二人の笑顔が印象に残った。
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9:05

西穂方面との分岐。

今度こそ下山開始。
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ジャンダルムの上にはいつの間にか

2人になっていた。

先ほどの奥様の話ではジャンダルムの通過はこちらから見て

左側を通過していくそう。
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吊尾根を抜けて前穂ピストンしてくる案や

事前にはいろいろ妄想登山していましたが

今回は奥穂だけのピストンにしました。
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ガラガラの岩場歩きは往路と同じですが

頂上に行って戻ってきたからか

心に余裕があります。
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奥穂を目指す沢山の方とすれ違います。

ザイテンですれ違った方のように自分も

こんにちわ、の後に「お気をつけて」のひとことを

付け加えた。
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天候のくずれはしばらく問題なさそう。
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往路に気になっていた断崖に立つピッケルのオブジェ。

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槍が少しづつ

涸沢岳と北穂の間に沈んでいく。
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そして代わりに穂高岳山荘の赤い屋根が顔を出し始める。

ここで高橋氏のパーティーと再び遭遇。

自分はゆっくり歩くので、と道を譲る。
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核心部が段々と近づいて来ました。

往路にも見かけた小学生の親子。

高度感を感じる景色。

ここで落とす落石はこの人たちの上に落とすことになりかねない。

慎重に歩きます。
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ハシゴ上に渡る為のトラバース。

見た目はおっかないですが…
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こんな感じで鎖も足場もしっかりあります。

目をつぶって歩くわけにはいかないけれど

しっかり足元だけ見て歩けば大丈夫。
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山荘の屋根にいろんな物が干してありますね。

時々、屋根の上に人が現れて広げている風景が見下ろせます。
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ここからハシゴ。

こんな区間ももう残り少ないと思うと

やや寂しい。
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この区間にハシゴは2つ。

槍の穂先と違うのはこの人の多さだと

すれ違いに気を使う事。

下の方まで見渡してすれ違いが出来そうな場所で

待機してからやり過ごします。
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とは言っても、やはり渋滞発生。
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ふぅ~ぅ

ようやくここまで下りて来ました。
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9:55.

白出のコル到着。
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今回忘れ去られて出番のなかったハヤシさん。

中身はアクエリアスのポカリ割。

若干、苦みあり。
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さて涸沢岳はどうするか…

CTだとわずかな距離。

前穂の眺めが良いらしい。

でも多分、自分だと1h程度のロスか…
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天候は午後から雨予報。

だけど比較的安定している様子だし、このくらいのロスなら

ほぼ影響なさそう。


なんて、いろいろ考えながら休憩。
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問題は3日目の行程が白出のコルから一気に上高地まで歩きとおして

その後疲れた体で東京まで運転すること。

お盆で渋滞…

ネガティブな要素と蓄積した疲れに負けて…



10:11下山に決定。
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割り切ったつもりでも

この決断はいまだに後悔気味。

下りてしまえば「せっかくあの場所まで行ったのだから

涸沢岳も登ればよかったのに」「穂高岳山荘から眺める朝日をどうせなら

見ればよかったのに」
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自問自答はいつでもどの山でも付き物。

槍で天狗池に寄らなかったこと、

燕でスイカの時期に行かなかったこと、

甲武信ヶ岳で十文字小屋の方へ回らなかったこと、

涸沢ヒュッテで暑さに負けておでんを食べなかったこと、

数え上げたらキリがないけど

こうしてまた山に向かってしまうのかもしれません。
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それでも一度下山に向けて歩き始めた足は止まらず。

山荘で買った土産で若干荷が増えたザックを背負って

歩きます。
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ザイテングラード。

なんにしても下りは楽。
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高度を下げていくと

気温も少しづつ上がっていく。…ような気がする。
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ふと、その時…

「ラーーーーークッ!」と大きな叫び声と同時に

ガラガラガラガラガラガラーーーーーーーーーーー

と、大きな落石の音。

声は前穂の北尾根あたりから聞こえたような…

この日、いちばんの大きな落石の音。
54 思わず前穂の山肌に目をやり声の主を探す。

斜面に立ち止まっているパーティーが下を覗き込んでいるような、

たまたまそう見えるだけのような…


しばらく立ち止まったのち

平常に戻ったような空気感を感じてまた歩き出す。
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ここで高橋氏に本日4回目の遭遇。

山頂、山頂からの下山途中、穂高岳山荘内と何度も遭遇した。

顔を覚えられたのか道を譲る際、「何度もすみません」と声をかけられた。
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ザイテン下の取付き場が見えてきました。
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時刻は11:10
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ここで下山休憩。
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岩の上で汗に濡れたTシャツを乾かす。
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休憩中の女性と雑談。

女性はこれから上がるようで

「ここから上はどんな感じですか?

八ヶ岳に登ったことがあるのですが、どっちが難しいですか?」とのこと。

穂高は八ヶ岳の次に狙う方が多いのかな…

ふとそんなことを考えました。
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「多分、きっと大丈夫です^ ^

でも充分にお気をつけて

山荘からのハシゴの前後は特に気を付けて」

と回答し自分も下山開始。

自分も今初めて登ったばかりなのに偉そうに、と自問自答。
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涸沢のカールを歩く。
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下山は往路と道を少しだけ変えて

涸沢小屋方面に向かう。
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と、ここの何でもないところで突然足を滑らせ転倒。
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ケガはなかったが車の鍵のキーホルダーを付ける部分と

プラスチックのスプーンが真っ二つに破損していたことに

下山後気が付いた。

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小屋へ向かう道は途中から展望が効かなくなる。

樹林帯の中の岩ゴロ道。
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そして、涸沢小屋到着。

1年振り。
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時刻は12:03
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小屋への到着は鉄板のテラスから。

ガイン、ガインと音を鳴らし歩く。
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ヒュッテ同様にこちらも賑わっています。
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1年ぶりのヒュッテ。

稜線を眺めることは出来なかった一年前。

こんな素晴らしいテラスだったんだな、とあらためて思う。
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※昨年の同じ場所。
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ここでステイ?
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いやいや、もう少し歩みを進めることとします。
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(次回、横尾山荘ステイと上高地散策編予定)