ゴロゴロしていたら〈美しい鉱物〉という本を読んでいたシオンが「ばあば何か本読む?」…と。


「うん」と言うと自分のバッグから本を一冊取り出してくれました。


〈愛はなくても生きてはいけるけど〉


帯には「20代を生き抜くための100の言葉」という文字が印刷されています。


買ったばかりだということその本を開くと、私が好きな真新しい紙の匂いが。。


あ…


「シオンこの本もう読んだ?」


シオンが読みたくて買った本。


まだ読んでないのに先に読むのは悪いなぁ…という気持ちがチラリと顔を覗かせたのです。


「ちょっとだけ…あ、読んでもいいよ!」


私の気持ちを素早く感じ取ってOKしてくれるシオン。


あ・うんの呼吸でございます。