4月最終日。
きみの退寮の日。
私達は寮を7:20に出て駅に向かう。
雲一つない快晴の朝。
『見送ってくれてるみたいだな』
って言いながら熱海の坂道のキャリーケースを転がす。
『ディズニー行きたいな〜』
って呟いたら
「一緒に行こうよ」
って、ひょんなことから予定が決まって
一回リスケがあったけど決行
早くに出て、10:00過ぎぐらいに着くように在来線で行こうと話してたのに
気付いたら熱海で新幹線のチケット買って、間違えたことにホームで気付く。
2人でなんでやねんって爆笑しながら。
舞浜に着いて、ロッカーに荷物を預けて改札を通ろうとしたら通れない。
ICで通ろうとしたら、
『入場記録がありません。新幹線のチケットお持ちですか』
ロッカーだ。
入れて5分も経っていないロッカーを開けに行く。
¥600を無駄にして私は駅員さんにチケットを渡して精算した。
なんでか改札からチケットが出てこなかったきみは足止めくらって、結局一緒に来たってことで理解してもらえた。
新幹線って難しいねなんて言いながらランドに向かう。
朝から晩まで遊んだ。
スプラッシュマウンテンでびしょ濡れになったり、
カヌー漕いだり、美女と野獣乗って『感動した』って珍しいこと言ってたり
キャストさんにバースデーシール貰いに行って、
『何かの記念日ですか?
すごく仲良さそうに見えたので』
なんて言われて嬉しかったのは私だけかな
どうなることかと思ったけど本当にきみのコミュ力には尊敬する
1日一緒にいて退屈しなかったって本当にすごい
話してるとやっぱり終始生きてる世界が違うんだろうなと思い知らされたけど
腕組みながら歩いたり、手繋いだり。
きみにとっては特別な感情はないんだろうけど。
私だけ舞い上がってたのかと思うと悔しい。