居心地と安全性を備えた住まい -2ページ目
釜石市の中心部にある商店街も津波による圧倒的な被害を受けました。

ほとんどの建物は鉄骨やコンクリートなので半壊状態ですが、一階の店舗は壊滅状態です。

最近数軒の店が改修して元の場所で再開していますが、この商店街をどのように復興するのかも釜石市にとっての大きな課題です。

すでに大型のチェーン店が中番庫と呼ばれている新日鉄の土地に進出することが決まりつつあり、そうなると元の商店街は立ち直ることができるのか、きわめて心配です。

そこで私は商店街に並列してあるNSオカムラの工場を借りて仮設市場として利用する提案をしました。

この工場は約300メートルの長さで商店街の海側にあり、被災しましたが、すでにほとんど復旧しました。

この工場を覆っている屋根の鉄骨のトラスは古典的な骨組みでできていてとても美しいのです。

この大きな架構のなかに市場をつくったら、ヨーロッパの街によくあるマーケットのようで素晴らしい雰囲気の空間となるでしょう。

勿論所有者の承諾を得なくてはならないという前提があっての話ですが、私は元の商店街の人たちがここでまず仮設の店舗を開いて、とりあえず当面活動を持続することが大切だと考えたのです。

そうでないと店を再開しないで、他所へ出ていってしまう人が続出しそうな気がしてならないのです。