現在もソバ殻枕党が一番多い。
しかし同じソバ殼でも堅いのを好む人や、柔らかいのが好きな人がある。
それぞれ量を調整したりパンヤとソバ殼をドッキングさせた半ソバ枕に工夫すればよい。
ソバ殻は夏は熱をよく放散し頭を冷やす効果があり、頭を動かしても静かで適当なクッションがよい。
そこで江戸時代から盛んに利用されてきたが、一番古いソバ殻枕は?と聞かれても、枕には年号が記されていないし、消耗品だからわからない。
枕の中に穀物の殻や砂などの粒子を充填するのは、一個一個の粒子が隣接する粒子と数ヵ所ないし十数ヵ所の接触点をもつから、振動のエネルギーを分散させる効果があるからという。
そして最近の市販の大量生産されたソバ殼枕を調べて見たところ、8リットルの体積だったという。
本当は10リットルぐらいが安定感があり、手づくりする場合は10リットル入れるのがよいそうだ。
ソバ殻は埃や虫が出やすい欠点もある。
ソバの実が残っていると虫がつく。
そこで十数年前はBHC
など入れていたが、今では熱風で卵を殺し消毒する。
時々日光消毒をする必要があろうし、新しい枕をしばらく使っていると高さが多少低くなるから補充用のソバ殼をつぎたす必要もある。
はじめから低くなるのをみこして高めの枕を買ってはだめだ。
現在でも市販の安物は籾殼。
どこでも入手できたし古くはこれが一番庶民的であった。
カサコソ音がするのと少し軽いのが欠点だ。
