新人のころ #2 | The blog of the HITACHI

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日立自動車交通ブログアーカイブ

またまた新人乗務員時代の話をします。(覚悟してくださいヨ!)

オロオロ状態で都心をメインに走っていた乗務員経験4~5ヶ月の頃の僕。
夕方の5時か6時位だったと思います。港区の愛宕通りを赤羽橋に向かって走っていました。東京慈恵医大付近で50代がらみのスーツを着た会社員風の男性2人連れのお客さんに乗って貰いました。行き先は「浜松町駅」。僕は返事をして愛宕通りを進行。お客さんは仕事の話で盛り上がっています。

本来であれば芝公園3丁目交差点を左折、更に港図書館入り口で日比谷通りを右折し増上寺前交差点を左折しなければならないのに日比谷通りを直進し、芝園橋交差点を越えてしまいました。僕は「浜松町駅」へ向っているつもりでした。

「おいっ!どこへ行く気だ!?」 上司と思われる方に言われました。
「・・・浜松町です。」 僕は平静に答えると、次の瞬間その方が烈火の如く
「貴様!!俺が行くのは『浜松町だ』このまま真っ直ぐ行けば『田町だ』知ってるのか!?」
と怒号を上げました。(あかん!!)と思った瞬間でした。

部下と思われる方と共に怒り心頭の様子です。ひたすら「すみません!」を連発・・・。
第一京浜合流近くで進路360°回転。
お客さんは僕に怒号と罵声を放ちます。

冷汗に加え(もうあかん!苦情来てクビ!)と覚悟しながら浜松町駅に到着!!
平謝りを繰り返しました。当然の事ながらお客さんの怒りは治まりません。運賃メーターは¥1,500位だったでしょうか・・。

「この度は多大なる御迷惑をお掛けいたしまして大変申し訳御座いませんでした!」
「お代は¥600で結構です。(当時は初乗り¥600)本当に申し訳御座いませんでした!」

平身低頭で僕が言うと上司の方が「・・ったり前だ!!貴様、浜松町を知らなかったんだろ!?ああっ!」  「・・・はい。」と僕。

『知らないなら何故知らないと言わないんだ!?知らないと言えば道は指示するんだ!知ったかぶりしてんじゃねぇ!!』
上司の方がそう言うと部下の方が胸ポケットからおもむろに手帳を取り出して乗務員証をメモしながら
「これは問題ですよ!」と上司の方に言いました。

〈確かにこれはあかんわァ~。俺のバカぁ~〉と僕は僕を罵りました。

「お前の会社の所在地と電話番号も言え!許さん!!」 上司の方に強い口調で言われ、会社の住所と電話番号を告げながら謝罪しました。

「いいか?知らねぇなら知らない事を告げればこんな事にはならねぇんだよ!お前が『はい』と返事をすれば客は知ってると思うんだよ。『知ったか』したその態度が気にいらねぇんだよ!!」
上司の方が僕にそう言い放ち車を降りました。続けて部下の方も僕を睨み付けながら降り、浜松町の駅の中へ向かって行きました。

・・・・・言葉がありませんでした。
すぐに公衆電話を探してこの出来事を会社に報告。翌朝、次長(当時の)が出社するのを待ち改めて状況説明をすると次長は微笑みながら
「大変な出来事だったねぇ。お客さんの言う通り『知ったか』は絶対にしてはいけない。分からないなら『分からない』旨をしっかり伝えて教えて貰わなくっちゃ!!いい勉強になっただろ?次はしっかりやりなさいよぉ~!この件は苦情が来たらちゃんとお詫びして対処しておくから心配しないでいいよ!!」


「そんな所迄の道も知らないのか!!」
と言われるのを恐れた結果です。

『聞くは一時の恥 聞かぬは一生の恥』を実感しましたねぇ~。

幸いに『苦情』は来ませんでしたが・・・。