うわ!もう気が付けば前回の投稿が1ヶ月前じゃん! そして「戦車の装甲の話を書こうかな?」と思ったら、まーコッチも説明が長くややこしい。

今、この序文だけで止めたい気分……orz



🔵最初はやっぱり「盛る」から始まった

①追加装甲の前の時代は(プレ追加装甲時代は)【このままじゃ死ぬ!盛れ!時代】

戦車は登場当時は無敵だった。
というか新兵器というものはちゃんとしたものなら、デビューの時は【チョー無敵】なものだ。

というわけでデビュー時の戦車は無敵だったが、敵対国も戦車を作り出し、敵国の戦車の装甲を貫く(ぬく=つらぬくこと)強力な砲を作るし、一方で装甲を分厚くして貫かれないようになっていく。

こういう兵器の進化のイタチごっこは戦場では常なのだが、可哀想なのは【能力として劣勢となることとなった兵器とそれを扱わざるを得ない兵士】だ。

いくら新兵器が開発されても、その新兵器が前線にスグ届くわけもなく、敵国の新兵器が前線に現れても、対抗できる自軍の兵器が届くその日まで能力の劣る自前の兵器で耐え忍ばなくてはならない。

というわけで【強力な砲を積んだ敵国の新戦車登場】や【より分厚い装甲で我が国の砲弾なんぞものともしない敵新戦車登場】は、劣勢となった国側の戦車は、コレになんとか早急に対処しなければならなくなった。どうしたのか?



答えは簡単だ。

とにかく自前の戦車の装甲の上に何か「くっつける」。これが現場で出来る簡単かつ早急に対応出来る対処であったし、それしかなかった。

とにかく目につく「衝撃を吸収しそうな物」「固くて丈夫そうな物」を自前の戦車の装甲表面にくっつけた。丸太・コンクリ・セメント・鉄骨・土のう・レンガ……そして戦車乗員の「個人装備」も敵国戦車の砲弾避けに使った。


勿論、大した役には立たなかった。それでも撃ち抜かれて死ぬ確率は僅かでも減殺出来る…と信じ、現場の戦車兵は何でもくっつけた。

現場では敵の弾の威力を落とせそうなモノは何でもくっつけた。






②国もようやく本腰を入れ「追加装甲戦車」登場

そして現場の「敵国の新戦車強えーー!」の情報はようやく自国の戦車開発局に届き、しかし特別な対策法が思いつかない&でも一刻も早く対処せんと、ウチの兵士犬死にするぞ! ……となって「じゃあ装甲の追加だ!」ということで「追加装甲」が行われた。


追加装甲とは戦車の車体各部に後付で取り付けられる装甲板と、それに準じた効果を得られる代用装甲鋼板の事を指す。 第二次大戦が勃発して、戦車などの装甲車両の装甲が急激に増してくると、これらの装甲を貫徹する兵器の開発に戦争に関わる国で研究・開発・量産化が急がれ、こちらが戦場に現れると、

いま戦場で戦っている戦車の車両の装甲厚では、投入されてきた敵国の対戦車兵器に対応出来ない報告が上がって来て、今後戦場に送り込まれる戦車などの車両には事前に何らかの防御を増した対策を施した戦車を送り込まねばならないことが兎に角必要となった結果、即実行可能な手段として増加装甲が施された戦車達が現れる事となる。


連合国側がやった増加装甲は例えば車体の前面や側面・砲塔などの内、乗員や弾薬庫など貫通されては困る重要区画の外側に部分的な増加装甲鋼板を溶接やボルト留めの後付をやった。彼らはこれを「アップリケアーマー」などと呼んだ。

ただ、当然の事ながら追加装甲には「リスク」がある。重量の増加だ。 エンジンのパワーがある戦車なら増加の重さは問題にならないだろうが、重くなれば当然、動きは鈍重になる。 その鈍さが戦場で「致命傷」になりうるこも覚悟しなければならなかった。