プーチン大統領の世界観 書き忘れ分。



🔵前回の「プーチン大統領の世界観」の続き



CSTOが唯一、致して行動したのは2022年の1月。カザフスタンで起こった大規模な騒擾(そうじょう)が発生したときだった。

この事件は何が起こったのか?最初は自動車用燃料の急激な高騰から国民が怒りが、発端なのは間違いないようだが、その後は何があったか、カザフスタン政府は何ら公式発表していないから良く分からない。



だが漏れ出ている事実と情報を繋ぎ合わせると、どうも騒擾による無秩序状態の中で、前大統領と前大統領の傀儡(あやつり人形)と見做されていた現大統領との間で権力闘争が発生。 これにロシアが介入となったようだ。

このようにロシアが介入するのは、同盟国を助ける為と言うよりは、ロシアにとってなくなっては困る政権が倒れては困ると判断した場合に反応するようなものであるということだ。

2020年の夏にベラルーシで大統領選挙に端を発する大規模反対運動が発生。これにロシアは自国の治安部隊を送り込む素振りをみせて、暗に反対派勢力を暗に脅した事例もこれに含まれる。


つまりロシアにとってのCSTOは特定の脅威に備える同盟ではなく、ロシアへの忠誠度を測る尺度(インジケーター)と見るべきだろう。

ロシア主催の同盟に入れば「親藩扱い」となり、譜代や外様よりも忠誠度が高いとなる。

アルメニアにベラルーシ、カザフスタン、キルギスはロシア主導の「ユーラシア関税同盟」加盟しているから、より忠誠度の高い国となる。