北海道の『 アイヌ協会 』を中心にしたアイヌ関係団体は尾上健一氏の自著『 自主の道 』の中の考え方に強い影響を受けている。

 

丸ブルー尾上氏の自著 『 自主の道 』の中のアイヌに関する主張

 

1アイヌは古来から日本に住んでいた先住民族でありアイヌの方は自分がアイヌ民族であるという自覚を持って アイヌ民族の集団を愛し、その集団のために生きていくことがアイヌ民族の証です。 { これは沖縄県民・琉球民族に関しても主張の根幹は同じ )

 

2しかし誇るべき民族の歴史を日本人が虐げ虐殺もしました( 明治期も )

 

3そして日本政府は今もアイヌ民族の自主性( 沖縄県民の主体性 )を妨げています。

 

4アイヌ(沖縄)の人々の誇りが尊重される社会を実現させなければなりません。

 

5北海道明治期の開拓使は、アイヌ民族の虐殺・侵略の歴史でもありました

 

6今までのアイヌ民族の解放は経済・福祉の分野で日本人からお金をもらい、保障を受けたりに傾いていましたが、政治的自立がないところに民族の自立はありません。ですから政治的自立を目指さねばなりません。

 

7アイヌ自主化のためにアイヌに関する法律を制定し、民族文化と教育を担う民族学校を作り、自治権を拡大する運動を展開せねばなりません

 

 

四角グリーン尾上氏 ひいてはアイヌ団体に対する反論

 

1そもそもアイヌは先住民族と言い切るにはまだ足りていない

痕跡は少ないがアイヌ文化以前の北海道にはアイヌとはかなり文化が異なる『 擦文文化(さつもん) 』があった。 違いで代表的なのは住居の作り方だが、擦文文化は縄文人由来の『 竪穴式住居 』これがアイヌに変わった途端『 掘っ建て式住居 』に作り方が一変している。 他の遺物を見るにアイヌ文化と擦文文化には同じ民族の流れとは思えず、擦文文化→(変化して)→アイヌ文化といった連続性が見られない。 もし尾上氏や関係団体が『 先住民族はアイヌ 』と強弁するなら、アイヌの人たちには申し訳ないが『 まだその結論は早すぎる 』というしかない。

 

( 本音としては別に先住民族でも構わないのだが )

 

 

右差し 参考資料( Wikipediaより 下矢印

 

エミシ・エビス・エゾ・アイヌと縄文人

前述のように明治から第二次世界大戦が終わる頃までは、縄文人は日本民族によって日本列島から駆逐されていった先住民と見られていた。こうした見方は必然的に、古代から近世にかけて日本の支配する領域の北隣に居住していた異民族、そしてアイヌを縄文人の直接の末裔と見る説を生み出した。このような縄文人、蝦夷、アイヌを等号で結ぶ見方は、その後の研究の発展によってほぼ否定され、今日の学界では受け入れられていないが、完全な末裔ではないものの、DNA解析によりアイヌ人は縄文人の遺伝子を特に色濃く残していることも判明している。

 

近年では、12世紀におけるアイヌ文化の成立をアイヌ民族の成立と見る立場を政治的に不当なものとして糾弾し、古代の北東北からアイヌモシリにかけて広がっていた擦文文化続縄文文化の担い手たちをも「アイヌ」と呼ぶべきであると主張する論者も、少数ながら存在する。例えば平山は山田秀三らが東北地方にアイヌ語地名が多数存在していることを明らかにした研究に言及しつつ、古代の蝦夷(エミシ)と近世のアイヌが同系統の言語を母語としていたことは事実であり、であるならば古代蝦夷と近世アイヌは同じ民族とするべきであると主張している。

 

 小野は12世紀にアイヌモシリでアイヌ文化を生み出した集団は、11世紀以前にアイヌモシリに居住していた擦文文化人やオホーツク文化人(ニヴフ系)の直接の子孫であるから、これらは同じ民族と見るべきであると主張している。

 

ただ、こうした主張に対しては、エスニック・グループを本質主義的に捉えており、それを構成する人々の形質的特徴や社会的・文化的特徴が長期に渡って不変であるとの前提に立っていて、現在の人類学・考古学・歴史学・社会学の研究レベルでは通用し難いとの批判がある。

 

 

 

アイヌ民族という定義も今のところ根拠がない。 北海道の道東地方を皮切りに時代を下るとともに各地にアイヌは拡散していったと確認されるが、 それぞれの民族でアイヌ語が異なっており、各アイヌに統一言語はなかった。 現在話されているアイヌ語は各地に消えずに残った各民族の言葉を合わせた『 ツギハギ言語 』で  アイヌの踊りとされているものも統一されていないツギハギの踊り。

正統といえる言語も文化も見失われていている。

 

現状がこれでは民族学校建設など到底無理だ。

 

 アイヌ協会側のアイヌが先住民族とする論まとめてみると

アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」が全会一致で採択され、これを踏まえた内閣官房長官談話において「政府としても、アイヌの人々が日本列島北部周辺、とりわけ北海道に先住し、独自の言語、宗教や文化の独自性を有する先住民族であるとの認識」が示されています。当館の展示では、基本的にはこれらの決議等を踏まえ、アイヌ民族を日本の先住民族と説明したものです。

と答弁しているが、そういう政治的決着ではなく、科学的な決着が最も誰もが納得するものであり、 反対に政治的決着は誰もが納得できないものだ。 これをもって先住民族というのはおかしい。

 

 非常に名〇屋の薄らハゲの言い分と一緒だ。『 こういう風に言え 』のテキストでもあるのだろうか。

 

 


 

 

2これではアイヌ人はアイヌを愛せない

 

尾上氏は北海道各地にアイヌ民族のための民族学校を作るべきと主張しているが、ツギハギの偽物の言語・文化を教える状態の民族学校は先人のアイヌに対する侮辱であるし、教えられるアイヌの方々に失礼で、誇りすら見失わせることになる。それこそ先人のアイヌ人の方々、今を生きるアイヌ人の方々への侮辱ではないか?

 

 

 

丸ブルーちょいとまとめ

 

反論2はともかく1の反論がモヤモヤした感じなのは『 先住民論 』を振りかざすこと自体に意味を感じていないから。先住民族の証拠が科学的に確定し、『 アイヌは先住民族である 』となっても別に構わないのだが、それよりも『 ソレ( 先住民族論 )を振りかざして貴方達( アイヌ協会の人たち )は何がしたいのか? 』のほうが気になる。 そういう『 入れ知恵をした者たち 』も含めてね。

 

 

 

以降の反論は次回