さてさて戦車の話でもUPしますか

 

Episode16-3 アメリカ軍M1A1エイブラムス (動力ユニット編) | 動くぞ ...

 

 

specification

 

重さ     63t(A2) 57t(A1プラス)

全長     9830mm

全幅     3658mm

全高     2885mm

装甲     複合装甲

兵装 120mm滑腔砲 ×1門 機関銃 ×3挺

速度    67.59Km/h

乗員    4名

 

丸ブルージェットエンジン搭載の最強の戦車

 

湾岸戦争でアメリカのM1A1エイブラムスはなお顔にその威力と信頼性を見せつけ、実戦場で証明された 『 世界最強の無敵戦車 』の地位を確立した.

 

それまでのM60戦車の後継としてガスタービン( ターボシャフト)エンジンを採用し、1500馬力を実現。戦車の防御思想を根本から覆す革命的な複合装甲に覆われていた。 (複合装甲の話はまた追々に。)

 

ただしソ連軍の125mm砲や(西)ドイツの120mm砲の実用化が知られていたにも関わらず<M1はM60や(西)ドイツのレオパルド1など一世代前の標準となっていたイギリスのL7系105mm砲搭載した54t級の戦車としてデビューした。 当時はソ連軍によるヨーロッパ電撃侵攻が真面目に危惧され

ていた冷戦時代の真っただ中。


ヨーロッパ諸国はどこも第二次世界大戦の影響でまだまだ疲弊しており、しかし同じく疲弊しているはずのソ連はなぜか元気( 元気なふりをしていただけかもしれないが )。 そんな中だったんでヨーロッパの西側諸国は本土が全然攻撃を受けていなくてめちゃくちゃ元気なアメリカの『 世界の警察官 』としての軍事力に頼っていた。そこで恐るべき戦車&歩兵の大量一斉攻撃した過去を持つソ連軍に対し、西側ヨーロッパ諸国はアメリカの新型戦車の一刻も早い装備を待ち望んでいたのだ。

 

ま、その後、1991年起こった湾岸戦争で『 ソ連製の戦車って性能は思うほどじゃないかも 』がバレるんだけど。( イラク軍に配備されていたソ連製のT-64やT72がM1に多数撃破された )

 

 

【 M1A1 】

 

1985年に小改造版の【 IPM1 】を経て、M11は主砲をレオパルド2と同じラインメタル44口径長120滑腔砲を改修して国産化したしたものに換装。装甲の強化や与圧式NBC( 核・生物・化学兵器 )防護システムの装備などの改修を受ける。 これが【 M1A1 】で、戦闘重量は59tに増加した。これによって【 戦後第三世代戦車 】としての3要素を満たしたのだが、湾岸戦争の地上戦開始の前にさらに改良が施される。

 

(あっ・・〇〇世代って説明していなかった気が・・うーん面倒だなぁ~ そのうちそのうちね )

 

【 M1A1( HA ) 】

 

『 重装甲型 』と呼ばれるそれは砲塔と車体の前面に配置した複合装甲の一部に強化された『 劣化ウラン材( DU ) 』を使用したものを採用した。 比重の大きい劣化ウランは装甲材として強靭で総重量は62tに増えたものの、初期のM1に比べて2倍の防御力を獲得したといわれる。  そのデータを均一圧延鋼板( 多くの戦車の装甲に使われる基本となる鋼板 いわゆる戦車によく使われる鉄板だね。 )の厚みに換算すると、砲塔前面はAPFSDS弾( 超硬くて重くて尖ってて高速でぶつかってくる貫(ぬ)きに特化した弾 )が相手なら約60cm、HEAT弾( こっちは中身が大威力の火薬が詰まってて火薬の力で相手戦車の装甲を貫く弾 )に対しては約1.3mの厚さに相当するという。 ( 車体の前面の強度は砲塔の5割ほどらしいぞっていう話 )

 

 

 

【 M1A2 】

 

熱戦映像装置など夜間戦闘能力を得て優位に立ったM1A1を熟成させたのが、M1A2だ。 これは車長用の大型パノラマサイトや車両間の情報リンク、自己位置測定装置や航行方法を搭載した近代改修型で戦車大隊の単位で互いに情報を交換、モニター上に表示しながら戦える真のデジタル戦車といえるしろもの。

 

 

【 その他のバリエーション 】

 

高価なM1A2をさらに補完し、共同作戦にもあたれるよう簡易的なデジタル能力を付加した

【 M1A1D( デジタル ) 】、そしてM1A2のシステム能力拡張型の【 M1A2 SEP 】なども登場。 外観( ハード )の変化よりも電子化( ソフト )の進歩のほうが早いのがM1という戦車の特徴といえるだろう。

 

 

四角グリーンM1エイブラムス その他話

 

 

1 【 M1A1( HA ) 】や【 M1A2 】は現在のアメリカの軍の主力となっている戦車だ。先のイラク戦争でバグダッド に向けて走り回っていたことでも有名。

 

2車高を抑えるために操縦手は寝そべった状態に近い姿勢で操縦をする。『 リクライニングで長時間乗ってても平気♪ 』という説と『 腹部に血がたまってスゲー不快 』の2説アリ。( 現用戦車は秘密だらけ )

 

3約60tの巨体を支えるため小型ながらも強力で劣悪な環境での洗浄を想定した空冷のガスタービンエンジンを搭載。

 

4しかし、M1のエンジンはバカスカ燃料を喰うので燃料車などのバックアップが欠かせない。お金がある米国だからこそ出来る戦車だ。

 

5ハイテク戦車ゆえに電気もバカスカ喰う。電気がないとマズいからエンジンを回して発電機代わりにするのだが、普段の発電すらもM1のガスタービンエンジンでやるというのは自殺行為。 ていうことで待機の時などは別に積んでいる発電機を回している。

 

6砲塔前面をウランメッシュ材入りの複合装甲で強化している。車内に長くいると放射線がジワジワと来るとか来ないとか( 秘密なのよね~ )

 

7暗視装置で見たときに味方と識別出来るよう昔の換気扇みたいな形のものを付けている。一番コワイのは味方の誤射。

 

8車体がかなり重いので穴にハマるとスゲー大変。( 湾岸戦争の時、現地の橋がM1の重さに耐えきれず壊れ、穴が開いて、そこにハマりこんでしまったM1がかなりあったとか )