丸ブルー正体を現す共産党

 

構想が進展しないまま4か月が経過し2016年に入るとさすがに志位も苛立ちを見せ始める

 

民主党の岡田とは構想発表直後に会談したものの、その後は民主党は共産党との会談を拒否し続ける。

 

マスコミでも、国民連合政府話題に上ることはめっきりと減り、2016年1月1日の定例記者会見では『 協議入りを強く呼びかけたい』 と語気を強めたものの、協議が開かれないため、参院選の一人区の候補者調整に関する協議さえ全く進まなかった。

 

 

そして2016年1月14日の前の6日。

北朝鮮が『 核実験を実施。 』

志位はこれに対し談話で『 暴挙 』とはいったが『 脅威 』とは言わなかった。

 

遡ること2015年11月7日

TV東京の番組で安保関連法を批判しながら、志位は『 北朝鮮にリアルな危険があるのではない 』と発言。

 

この志位の核実験が行われたというのに『 脅威 』とはただの一度もいわずの談話と、『 リアルな危険があるわけではない 』の発言を合わせ、民主党はもとより他の野党も警戒と不信感をいっそう強める。

 

そして北朝鮮の核実験時から9日後の1月15日のBS番組の収録で、民主党の岡田は国民連合政府構想を『 非常事態にきちんと対応できるのか 』『 日米同盟・自衛隊に対する考え方とか相当に無理のある話だ 』と切り捨てた。

 

 

共産党との選挙協力がマイナスに成りかねないタネはほかにもあった。

それは共産党がなんと敵対与党・自民党を『 支援 』して完敗した2015年の大阪府知事&市長の『 大阪ダブル選挙 』での異常事態だった。

 

 

 

 

共産党は『 自主的支援 』と称してダブル選挙の自民党候補を積極的に応援。

機関紙の赤旗でも『 共産党候補か?』と間違えるほどの取り上げ方で書き立て、ある日の自民党候補の遊説会場に『 アベ政治を許せない 』のステッカーを身に着けた多くの聴衆が、自民党の候補に応援の声を上げるという 『 悪い冗談のような光景 』をさらした。

 

案の定、自民党候補は大阪維新の会の候補に大敗。

このことが『 目的のためなら なりふりかまわない プライドもない共産党 』という印象を民主党も野党も焼き付けた。

 

 

そんなときに転機が訪れる

 

 

 

2016年2月19日

民主・共産・維新・社民・生活の野党5党による党首会談が設けられる。

当時、野党は夏の参院選に向けての対応の最終決断に迫られていた。

 

安保観れ法案成立から5か月目のこの日、5野党はようやく同法を廃止する法案の共同提出にこぎつけ、これを機参院選の対応という懸案の解消にも踏み切った。

 

会談にのぞんだ志位は『 国民連合政府構想が必要だと主張してきたし、今もその立場は変わらない。ただ同時に、この問題については賛否さまざまだということもよく承知している。そこで政権の問題については横に置いて、選挙協力の協議に入り、今後の協議の中でわが党の主張をしていきたいと考えているという表明をした。』と述べる。

 

 

ついに志位は『 方針を転換 』

『 国民連合政府構想の凍結 』を表明。 民主党などとの『 我慢比べ 』に耐え切れず、先に音を上げたも同然だった。

 

 

党首会談では

 

1安保法制の廃止と集団的自衛権行使容認の撤回を共通の目標とする

 

2安倍政権の打倒を目指す

 

3国政選挙で現与党 および補完勢力を少数に追い込む

 

4国会における対応や国政選挙など、あらゆる場面で出来る限りの協力を行う

 

 

この合意を踏まえ、しいは野党間の選挙協力に合意できた場合には『 思い切った対応をする 』と述べ、参院選1人区で擁立済みの独自候補を取り下げる可能性に言及。 22日の党の全国会議で『 合意できた場合の取り下げ 』を正式に決定した。

 

『 構想の凍結 』というとなんだか譲歩をし、何かと引き換えに譲るかたちで自主的に撤退したという印象に聞こえるが、単に国民連合政府構想は全く他党から理解を得ることも出来ず、断念に追い込まれも同然だったのが事実だ。

 

 

しかしそれでも志位は同日の全国会議で

 

『 5野党の党首歓談で安保法制廃止など集団的自衛権行使容認の閣議決定の撤回を共通委の目標として確認し、国政選挙で選挙協力を行う事を確認し、それを具体化するための協議開始が確認されたことは『 野党は共闘 』を望む多くの国民の声に応えた極めて重要な合意、画期的な合意となった。 』

 

志位は『 この合意は日本の政治に憲法の平和主義、立憲主義、民主主義を取り戻していくうえで大きな前進の一歩となるものだ 』とさも大成功を治めたように誇示し、成果を強調。さらに国民連合政府構想の提案で、『奮闘してきた』ことこそが『 重要な貢献となった 』と胸を張った。 

 

 

どうみても国民連合政府構想は民主党などに敬遠され、むしろ国民連合政府構こそが、民主党などにとっては共産党と足並みをそろえるわけにはいかない大きなハードルでしかなかっただが、先の弁を見る限り、志位は国民連合政府構想が一番大きな邪魔者だった。とは『 感じていなかった 』。

 

 

 

さて前回紹介したザ・ヘヴィがこの曲『 same Ol' 』でたちまち日本で話題になる。

 

 

聴けば『 あー!あれか!』ってわかるよね。