145.水平線
次回の続きで、上海から長崎への『夢の旅立ち』第二弾です。
朝日、夕日をよく見かけることがあっても、水平線(地平線)から昇る朝日、水平線(地平線)に沈む夕日を見たことがある方は案外少なく、また見たことがあったとしても、生涯そんなに何度も経験することはないと思います。
そんな貴重な経験を、今回の船旅で、何度も経験することができました。
時間順に、出発した日の夕日と、その次の日の朝日を紹介したいと思います。
先ずは夕日からです。
オーシャンローズ号は、昼過ぎに上海・外灘から出発します。
夕方になって初めて、長江(揚子江)を出て東シナ海に入り、ちょうどその頃、夕日を迎えることになります。
最初の写真は、太陽が傾きかけ、小さな波浪も赤く染まってきた様子です。
夕日はちょうど長江の河口辺りに沈んでいきました。
夕日は静かに沈んでいきましたが、ちょうどよい具合に船と飛行機が現れて、僕の作品に色を添えてくれました。
飛行機はちょうど浦東国際空港に着陸する直前のものだと思います。
そして、なによりも感動したのは、沈む太陽の中に、塔のような建物(送電線用鉄塔?)がシルエットで映し出されたことでした。
この光景を見たときは、心が感動でいっぱいで、夢中でシャッターをきったのを覚えています。
地平線に沈む夕日、よっぽど空気が澄み切っていたのですね。
夕日が沈んだ後のマジックアワーの様子です。
淡い薄紫色に染まったのが印象的でした。
こうしたすばらしい経験を、多くの船客と共有しました。
見ず知らずの方々ですが、「袖振り合うも多生の縁」なのですね。
そして、次の日です。
朝早くから起きて、朝日を待っていました。
たくさんの人が集まってきましたが、みな期待するものは同じなんですね。
まずは、朝日が昇る前の朝焼けの様子からどうぞ。
ちょうど飛行機雲ができて、とても幻想的でした。
そして、お待ちかねの東シナ海の地平線から昇る日の出です。
自分でも考えてみましたが、大海の地平線から昇る朝日はたぶん生涯初めてだったと思います。
感動で胸が一杯でした。
紹介したような夕日、朝日に出会えて、ほんとうに『夢の旅立ち』に相応しいすばらしい経験でした。
船旅は続きます。
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