私はオペラが好きですが、オペラの楽しみ方は人によってさまざまだと思います。


私の場合は、舞台やストーリーを楽しむよりも、歌い手の歌唱力を楽しむのが好きです。

歌唱力といっても私は専門家ではないので、微妙な表現力の差異は何となくはわかりますが、どちらがうまいかそうでないのかはよくわかりません。


ただ、高音をどこまで出せるのか、細かい音符をどこまで丁寧に歌いこなせるか、そういった側面に関しては、たくさんの歌手の歌唱を聴き比べると比較的簡単にわかってきます。あくまでも高い音符・細かい音符が歌えるかだけでは歌手の力量は判断できないですが、オペラを楽しむ、歌唱を楽しむといったエンターテインの中では、楽しみの一つの大きな要素と考えてもいいと思います。


そんなわけで、高い音符が要求され、細かい装飾音符をたくさん歌いこなす、いわゆる名人芸的なアクロバティックな歌い手が歌うことが想定された作品、また、それらを得意とする歌手が好きです。結果的には私の場合、ソプラノ歌手が好きです。コロラトゥーラ・ソプラノとよく言われます。


作品でいえば、ベッリーニの“夢遊病の女”、“ノルマ”、“清教徒”あたり、ドニゼッティであれば、“ランメルモールのルチア”、“連帯の娘”、“アンナ・ボレーナ”、“シャモニーのリンダ”などたくさんあります。


歌手でいえば、まずは、グルベローヴぁが好きです。昨年の秋には、ドニゼッティの“ロベルト・デヴリュー”を聞きに行きましたが、素晴らしい公演でした。他には、韓国人のスミ・ジョーが好きです。彼女も素晴らしく、オペラ歌手では少ないアジア人ということで今後の活躍を期待しています。


こういった歌唱を特徴とする歌い手は、戦前に多くの名人がいます。
アメリータ・ガリ=クルチ、リリー・レーマン、メルセデス・カプシール、ルイザ・テトラツィーニ、メルバ、エルナ・ベルガーなどなどたくさんいます。CDもたくさん出ています。


戦前の歌手は自分の得意な芸を披露するという意味でも曲に様々なヴァリアンテを施し自分をアピールするようなことをよくしてました。同じ曲でもそういったところを比較するのも楽しいです。


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3月に入ってからプッチーニのオペラを順番に聴いています。プッチーニはヴェルディなんかと比べて作品数が少ないですが、その作品の一つ一つがとても完成度の高いもので一部のものを除いてはそのほとんどを実際の演奏会で鑑賞することができます。ロッシーニとは対照的です。ラボエーム、マノンレスコー、蝶々夫人、トゥーランドット、トスカ、エドガール、西部の娘、三部作より外套・修道女アンジェリカ・ジャンニスキッキまで聴きました。今週、つばめとヴィリを聴いて一通りすべてです。エドガール、つばめ、それにヴィりがマイナーどころになります。


私自身オペラに興味を持つきっかけとなった作品が二つあります。ひとつはヴェルディの椿姫、そしてもう一つがプッチーニのトスカです。トスカは1953年のマリアカラスの映像(2幕のみ)が残っていますが、これを観た時にオペラの素晴らしさを知りました。お勧めです。



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練習です。


クラシック音楽を聴くのが好きです。今は、ディーリアスの作品を聴いています。ディーリアスは、英国の作曲家なのですが、日本人にはあまりなじみがないかもしれません。先月、イギリスの作曲家の作品集を買ったのですが、その4枚組のCDの中の一枚に収められています。その他の作曲家は、エルガー、ホルスト、ブリテンです。


エルガーは、愛の挨拶や威風堂々、ホルストは惑星、ブリテンは青少年の為の管弦楽入門なんかが有名ですね。