「星くずたちのささやき」36
あたしは、
気は強い方だと思う。小学校の時だけでなく、中学の時でさえも、平気で男子に刃向かってた。
いじめられてる子がいれば、ほっとけなかったし
そんなあたしでも
この一瞬は
凍りつくような感じだった。
あたしは
ある程度、予想していた。
『T』という人物を
野球部員だった、黒烏龍茶好きの彼か、
夜中の2時にコメントを入れることから、きっとコンビニの店長
どちらかだと…
だから
一方は
元野球部員だから
今は痩せて色白
もう一人は
店長なんだから人がよさそうなそんな感じのイメージを想像してた。
まったく違った!
振り返るとそこには
2人の男!
「あんたか!?」
あんたか!?と言われましても…こんなちょっと、世界の違う人たちとは、お近づきにはなりたくないんですけれど…
「あの…えっと…」
「俺がTだ」
そ、そんなこと言って!またまた、ご冗談を!あっ!ひょっとして、あのTさん宛てのコメントを…見ちゃったのかなあ~
そんなことしちゃ
ダメダメですよ~
頭の中では、駆け巡ってるんだけど
たぶん、今のあたし
顔がひきつって
笑ってるだけ‥よね。
「なんだって、こんなところに呼びだすんだ?」
「あの…本当にTさんですか?」
おそるおそる質問した。
後ろの兄さん
「あんたも疑い深い人だ。だから言ったでしょ?我々ではこうなるのがおちだって」
「でもな!あのままじゃよ…かわいそうじゃねえか…」
後ろの兄さん
黙ってしまった。
もう、いったい何がなんだかわかんなくなってきたけれど…
かわいそう?
……
あっ!?
強面の人!二人組!
確かにいたわ!出てきた!倒れた時に、助けた人たちだ!
そう、聞いてみた。
ビンゴだった。
「俺たちを見て…どういうんだか、わかったろ?もう、辞めるんだろうな。だけど、あのまま、終わらしたら行けねえな。彼女がかわいそうだろう。それに、誤解もある」
あたしは紙袋を出した。
「これを…これを見てから、判断してください」
「なんだ?これは!?」
「これは…これは、彼女の心、そのものです!」
目の前の強面の大きな男は…
体を小さくして
読み始めた。