「星くずたちのささやき」8
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中2の頃は…そこそこ成績が良かった。
その頃は…父がいた。典型的な公務員。
門限とか厳しいし、服装とかまでに口出しをしてくる。
そして、口癖のようにいつも
『お前も私のように大学に入って公務員になりなさい!それが一番、安定してるから』
だった。
私は…
別にその父の干渉が窮屈ってわけでもなかった。
現にそれは…
正しい道であると
母を見て思ってたから…
母はと言えば、働きに出る必要などはなかった。
父の給料で十分だったから…
家にいて、家事のいっさいをして、幸せそうだった。だから、あまり世間っていうのもしらないおおぼけぶりも発揮してくれてたから、
私的には…
それで満足だったの…
周りからみたら、きっと、この頃は
うらやましいくらいの家族だったに違いない…
だけど…ね
歯車っていうのは
一つ、かみ合わないようになると
案外、もろいものなの…
私が中3に上がる春休み
父が人事異動で帰りが遅くなることになった…
私も母も
よくはわからないから、当然のように父の言う通りだと…思ってた。
私の方にも
変化があって
父が
『より進学に有利な塾に行かせる』
と言い出して、塾を変えて
なぜか
今までとは、まったく逆方向の塾に入れられた…
その塾で待ってたのは
厳しい現実
はっきり言ってレベルは高かった…
地域内でもトップクラスの高校を目指してる子ばかりが集まってた…
私は必死だったけれど…
周りは、さほど必死にやらなくても点はとれるみたいで…
なんだか
住む世界が違うんじゃないかって
思いはじめた。
それでも
高い月謝を払ってまで入れてもらったのだからって、自分なりには勉強はしたつもり
なのに
周りは
それをさせては
くれなかった…