カ、チャン
「美空さん、大丈夫ですか・・・」
「看護師さん、私は大丈夫ですよ」
「でもめまいがと・・」
「ありません。目もだいぶ慣れました。実は早くおじさんのケイタイが見たくて、でも見てはいけないって言われたから、ああでも言わないと・・・」
「美空さん・・・ですが、今は本当によくありません」
「看護師さんまで・・あなたなら、わかってくれると思ったのに・・」
「きっと携帯も充電しないと見れませんよ!充電器持ってきましたから、終わるまでは休んでてくださいね」
「看護師さん・・・!」
数時間後
「あっ、起こしてしまいましたね」
「あっ、いえ、構いません(あっそうか・・・もう、包帯も取れて・・天井が見える・・当たり前だと思っていたことができなくなってつらかったのに・・・またできる日がこうして来るなんて・・・なんだか不思議・・・)」
「あの、私、考えたんですけど、やっぱり携帯見るのはもう少し後にした方が美空さんの目にはいいかなと・・・」
「ありがとうございます・・・でも、ごめんなさい!私のわがままを聞いてください!なんだか早く見たいというか、見ないといけない気がしてならないの」
「・・・わかりました。今まで、美空さん、めったにわがままなんて言いませんでしたからね。充電は終わっています。私は席を外しますね」
「え!?一緒には見ないんですか?」
「・・・それは、できません。わけは、またいつか言える時が来たら言いますね・・・」
「あ・・・は?い」
「一時間ほどで戻りますからね・・・」
「はい・・・わかりました・・・」
ガチャン・・・
(何でだろう?・・・とにかく、おじさんのケイタイを見せてもらおう。そう言えばブログをしていたはず・・・・・!?『働くおやじのウタ』これ、うわさで耳にしたことがある!おじさんが作ってたんだ!?)
「おじさん、たった一ヶ月ちょっとなのに・・・かなりの量の投稿をしてる!・・・最後の最後まで・・・」
そして美空は一番初めの投稿を読み始めた・・・