(結局、言ってしまったか・・・美空さん。まあ、彼女の性格からして、一度決めたら、曲げないからなあ。そのおかげで今までも頑張ってこれたのだけれどもね・・・。今回はそれが裏目に出ないように祈っておこうか・・・。それにしても・・・ここに僕を含めて四人だけになってしまったか・・・。名古屋から来た三人。所長さん、関谷さん、そして、彼の言う珍さんだ。!?珍さんといえば・・・さっきの携帯・・・やっぱり珍さんからのコメントだ!何で?珍さんはずっと、ここで彼らと一緒にいて、携帯なんてかまっている時間なんてなかったはず・・・。あっ!タイムラグか!そうかもしれないな。ならば珍さんに彼がHTが、補佐であることを知らせないといけない。僕がHT を演じることなんてできるわけないのだから)
「あの・・ちょっと、よろしいですか?」
「なんでしょう?」
「ここではなんですので、外で」
「あ、はい・・?」
カチャン
「なんでしょうか?」
「いきなりで申し訳ないですが・・・あなたが珍さんですね?」
「誰ですか?それ?」
「え!?」(そりゃそうだよな。初対面でいきなりわけのわからないことを言われたら、誰だって否定するな。どうしようか?僕がHT さんを演じるなんてできないし、とにかく補佐=HTさんを教えないと・・・そうか!!この携帯!そして、何よりも珍さん本人のコメントを見せればいいじゃないか!)
「あの・・・もう、いいですか?」
「ええっと、ちょっとお願いします。待ってください。これを見ればあなたもわかるでしょう?彼のブログです」
「はあ・・・」
「そして、これがあなたからのコメントです【私なら許しますよ by 珍】これでどうですか?」
「はっきり言いますね」
「はい」
「私には何のことだかさっぱりわかりません」
「ええ!?」
「だから、何度も言わせないでください」
「では、なぜあなたはこんなところまで来たというのですか?」
「それは、所長から『補佐がいつも君のことを気にしてくれていたよ』って聞いたからです。お世話になったと思ったからです」
「そうですか・・・変なこと言って、すいませんでした」
「いえ、期待に添えられなかったようですね・・・では」
「はい・・・(かわいそうに。珍さんが誰かわからずに・・・でも、それが携帯の宿命か・・・)」