昨日、メシドール・アンサンブル第19回演奏会に行ってきました。

 

今回のコンサートは、以前の日記で書いたように、ピアニストの矢島愛子さんから伺ったもので、矢島さんの人生初のブラームス披露と、ピアノ四重奏曲、弦楽五重奏曲というめったに聴く機会がない曲のため、とても楽しみにしておりました。

 

「メシドール」とは、フランス革命暦にある月の名前の一つで、現在の6月19日から7月18日に相当し、初回の演奏会がこの時期に行なわれたことが団体名の由来になっているそうです。演奏会のメンバーは、社会人・学生・主婦・職業音楽家と様々な方々から構成されているそうですが、矢島さんにご出演のきっかけをお尋ねしたところ、矢島さんのお子さんとメンバーのお子さんが同じ幼稚園に通っていることでご縁

が生まれたそうです。(こういうご縁っていいですね。)

 

 

今回のコンサートの会場は、「ティアラこうとう小ホール」で、今回初めて来ましたが、座席はゆったりとしており、さらに傾斜があるためどこからも見やすい素晴らしいホールでした。

私はまたいつもの癖が出てしまい、最前列の座席に座ってしまいましたが、それが幸運を生むことになりました。

演奏者の皆さんが入場する際に、矢島さんと偶然視線が合い、思わず

「ドキッ!!」

矢島さんは私に気付くと、目で挨拶をしてくれました。

私にとって初めての経験でとても嬉しかったのですが、却って矢島さんの演奏前の緊張感を壊してしまい、まずかったのではないかと思い終演後にお尋ねすると、

「大丈夫ですよ」

とお応えいただき安心しました。(注・私も仕事において、時々大きなホールで説明会の講師をしますが、知っている方と目が合うと却って緊張してしまいます。)

 

さて、今回のプログラムですが、

前半は、

ブラームス:ピアノ四重奏曲 第一番 ト短調 Op.25

 

後半は、

シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 D956

 

という大作が2つの、ボリューム満点のプログラムでした。

 

ピアノ四重奏曲は、ピアノ・ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロの4つの楽器の編成による楽曲で、一般的にソナタと同じ構成を持つ複数楽章から

構成され、4つの楽章の場合、急-緩-舞-急というようになっているそうです。

ブラームスのピアノ四重奏曲では、第1楽章の第1主題が上行・下行・上行する動機をもとに、それらを反転させながらその次のメロディが作られる「限定された旋律美」と、第4楽章の熱狂的な「ジプシー風のロンド」の、「急」の部分が特に印象的でした。

皆さんが実にハイレベルな演奏で、4つの楽器がそれぞれの特徴を活かしながら、実に美しいハーモニーを奏でていました。

矢島さんによると、「私の手は小さいので、ブラームスを演奏するのは大変」とおっしゃっていましたが、完璧といえるほど見事な演奏をご披露下さいました。

 

矢島さんのアンコールの曲は、ショパンの「子守歌」。

矢島さんは、ゆっくりと余韻を楽しむように演奏していましたが、一音一音が澄み切った空気の中でキラキラと輝いているような、実に美しい演奏でした。

 

 

後半は、シューベルトの弦楽五重奏曲でした。

この曲は、シューベルトの亡くなる2か月前に作曲されたものですが、そういった悲壮感は感じさせないほど明るい曲になっています。

通常の弦楽五重奏の楽器編成では、ヴァイオリン2、ヴィオラ2、チェロ1が一般的ですが、この曲はヴァイオリン2、ヴィオラ1、チェロ2という楽器編成になっており、低音域の充実とバランスが図られているそうです。

今回のメシドール・アンサンブルの演奏は、一人一人のレベルが高く、一つ一つの楽器の音色を楽しむこともでき、かつ弦楽五重奏の重厚なハーモニーを楽しむことができました。

 

アンコールは、シューベルトのアヴェ・マリア。

弦楽五重奏の美しい音色が、厳かな雰囲気を一層引き立たせるように響き渡りました。

 

 

 

終演後、矢島愛子さんとお話しさせていただきました。

 

ピアニストの矢島愛子さん

 

普段、ドレス姿を見慣れているせいか、私服姿がより一層眩しく感じました。

 

矢島さんとは、普段なかなか聞けない音楽の話をたくさん聞くことができました。

私のような音楽の素人にとって、単純な質問は躊躇してしまいなかなか聞くことができませんが、矢島さんに丁寧に教えていただき、少しづつ知識が広がっていくのは大変貴重でした。

お時間を取って頂き、ありがとうございました。

 

矢島さんの人生初のブラームス披露、大成功でした。

これを機会に、ブラームスへの挑戦を続けて下さい。

 

そして9月30日のヤマハホールのコンサート、楽しみにしております。