"無痛"分娩 実施わずか2・6%
お産の痛みを麻酔で和らげる"無痛分娩(ぶんべん)"と呼ばれる出産法の普及について、
出産の6割とされる米国をはじめ欧米では一般的だが、
日本は2・6%と極端に少ないことが厚生労働省の初の調査で判明しました。
背景には、医師不足や「痛みに耐えてこそ」という根強い意識もあるということです。
「痛みが軽く、余裕を持って産めました」
昨年11月2日、埼玉県川越市の埼玉医大総合医療センターでMさん(34)は出産直後とは思えない元気な様子をしていたそうです。
前回は陣痛中に意識を失ってしまい、出産の瞬間を覚えていない。激痛への恐怖もあって無痛分娩を選んだという。
11月5日に東京都内で長男を出産したNさん(33)も、少し痛くなった段階で麻酔が入り、楽になった。「ひたすら耐えていた1人目と違い、あまりにスムーズでこれでいいのかなという感じ。絶対無痛がいいってみんなにメールしちゃいました」
無痛分娩は、痛みを脳に伝える脊髄のすぐ近くにある「硬膜外腔」に、
細いチューブで麻酔薬を注入する硬膜外無痛分娩という方法が一般的です。
感覚は鈍るが体は動かせるので、赤ちゃんを押し出す「いきみ」はできる。
痛みによる血圧上昇も避けられるため高血圧や心臓病がある妊婦に向くという。
田中ウィメンズクリニック(東京)の田中康弘(たなか・やすひろ)院長は「お産の痛みは体を切られるレベルに近い。
懲りて産みたくなくなる人もおり、無痛分娩は少子化対策になるかもしれない」と話す。
厚労省研究班が昨年まとめた初の調査では、
全国1176施設が2007年に手掛けた出産計約40万件のうち、
無痛分娩は1万件強(2・6%)にとどまった。
調査した埼玉医大総合医療センターの照井克生(てるい・かつお)准教授は
「無痛分娩の要望は増える傾向にあるが、安全に実施できる麻酔科医や産科医が不足している。
産科医が技術を学ぶ機会はほとんどないし、麻酔科医にとっても少ない」と要因を分析しています。
実施にはリスクもある。
低血圧や頭痛などの副作用が起きることがあるほか、出産時間が長引くケースがある。
緊急対応が可能な医療機関で、技術に習熟した医師による管理が欠かせず、
費用面でも通常の出産より高くなる。
一方「おなかを痛めた方が愛情がわく」という考え方も強く、「とがめられそうで」夫の親に言い出せなかった女性もいる。
生活コラムニスト、ももせいづみさんは「日本では家事に愛情や修業などの意味づけをするが、出産の痛みの美化もその流れだろう。妊婦が一つの選択肢として、メリット、デメリットを考えた上で選べるようになればいい」と話しています。
「おなかを痛めた方が愛情がわく」という考え方も強く・・・・・
この気持ちも分かります。
ですが、お産がゴールではないということ、お産は育児のスタートです。
産んだあとからも、赤ちゃんのお世話ができる。
2日で退院となるアメリカでは、育児をできる身体の準備も大切なのですよね。
産サポが出産する時、さぁ、どうしようかな?(予定はまだ先ですけどね)
皆さんは、どちらを選びますか。